ダブル断熱のデメリットを徹底解説!本当に必要か見極める判断基準
家づくりを進めていくと「ダブル断熱にしませんか」という提案を受けることがあります。断熱材を二重に入れることで暖かい家になると聞くと魅力的に感じますが、本当にそこまで必要なのでしょうか。
この記事では、ダブル断熱のデメリットを中心に、その効果や費用対効果、他の断熱方法との比較まで詳しく解説していきます。中学生でも理解できるようわかりやすくお伝えしますので、ダブル断熱を検討している方はぜひ参考にしてください。

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ダブル断熱とは何か?基本を理解する
ダブル断熱について検討する前に、まずその仕組みを正しく理解しておきましょう。言葉だけ聞くと難しそうに感じますが、実はとてもシンプルな考え方です。
断熱材を二重に入れる工法
ダブル断熱とは、その名の通り断熱材を二重に入れる工法のことです。通常の木造住宅では、柱と柱の間に断熱材を入れるのが一般的ですが、これだけでは断熱材の厚さが柱の太さ分までしか確保できません。
そこで考え出されたのがダブル断熱です。柱の間に入れる断熱材に加えて、壁の外側にもう一層断熱材を追加します。この二重構造によって、より厚い断熱層を実現できるのです。
付加断熱とも呼ばれるこの方法は、北海道のような寒い地域で特に採用されています。また、一条工務店など断熱性能にこだわる住宅会社では標準装備として提供されている場合もあります。通常の断熱材は壁の内側だけですが、ダブル断熱では内側と外側の両方に断熱材があるため、より高い断熱効果が期待できる仕組みになっています。
UA値が向上する仕組み
ダブル断熱にすることで、住宅の断熱性能を示すUA値が向上します。UA値とは外皮平均熱貫流率のことで、簡単に言えば家の中の熱がどれくらい外に逃げやすいかを示す数値です。この数値が低いほど断熱性能が高く、暖かい家ということになります。
断熱材を厚く使えば使うほどUA値は低くなります。つまり、ダブル断熱にすることで断熱材の総量が増えるため、UA値を下げることができるのです。例えば通常の断熱でUA値が0.60だった家が、ダブル断熱にすることで0.40を切る数値になることも可能です。
しかし、ここで重要なのは数値だけではありません。UA値が良くなることと、実際に体感できるレベルで暖かさが変わることは別の問題です。この点がダブル断熱のデメリットを考える上で重要なポイントになります。
ダブル断熱の主なデメリットとは
ダブル断熱には確かにメリットがありますが、同時に無視できないデメリットも存在します。導入を検討する際には、これらのデメリットをしっかりと理解しておく必要があります。
建築コストが大幅に上がる
ダブル断熱の最大のデメリットは、建築コストが大幅に上がることです。断熱材を二重に使うわけですから、当然ながら材料費も施工費も増加します。単純に断熱材の量が2倍になるだけでなく、外側に断熱材を施工するための手間も追加でかかります。
多くの住宅会社ではダブル断熱をオプション扱いにしており、追加費用が必要になります。家全体の規模にもよりますが、数十万円から100万円以上のコストアップになることも珍しくありません。この金額は決して小さくないため、予算に余裕がない場合は大きな負担となります。
限られた予算の中で家づくりを進める場合、このコスト増加は他の設備や仕様を諦めることにつながります。豪華なウッドデッキを付けたい、グレードの高いキッチンを入れたい、庭を綺麗に仕上げたいといった希望がある場合、ダブル断熱に費用を回すことでこれらを断念しなければならない可能性があるのです。
費用対効果が見えにくい
ダブル断熱のもう一つの大きなデメリットは、費用対効果が見えにくいという点です。確かにUA値は向上しますが、実際に体感できるレベルで暖かさが変わるかというと難しいところがあります。
例えば、通常の断熱でUA値0.43の家でも、エアコンだけで家全体を十分に暖かくすることができます。これをダブル断熱にしてUA値を0.40以下にしたとしても、体感温度が劇的に変わるわけではありません。訪れた人が「暖かさが全然違う」と感じるほどの差が出るケースは少ないのです。
もちろん、ダブル断熱にすることで光熱費は多少節約できます。しかし、初期投資の増加分を光熱費の削減で回収しようとすると、かなりの年数が必要になります。建築費が50万円高くなった場合、月々の光熱費が2000円安くなったとしても、回収には約20年かかる計算です。この費用対効果をどう評価するかは、個人の価値観によって大きく異なります。
窓の断熱が不十分だと効果が半減する
ダブル断熱のデメリットとして見落とされがちなのが、窓の断熱性能とのバランスです。壁の断熱をいくら強化しても、窓の断熱性能が低ければ、そこから大量の熱が逃げてしまい、ダブル断熱の効果が十分に発揮されません。
実際に計算してみると、ダブル断熱にして窓を普通の複層ペアガラスにした場合と、通常の断熱で窓を樹脂サッシのトリプルガラスにした場合で、UA値がほぼ同じになることがあります。つまり、壁だけを強化しても、窓の性能が追いついていなければ断熱効果は限定的なのです。
さらに、窓の断熱性能が低いと結露のリスクも高まります。室内で鍋料理をしたり大勢の人が集まったりして湿気が多く発生した場合、樹脂サッシのトリプルガラスでは結露がほとんど発生しませんが、普通の窓では結露が発生する危険性が高くなります。ダブル断熱にするなら、窓の断熱性能も同時に向上させる必要があり、さらなるコスト増加につながるのです。
ダブル断熱と他の断熱方法を比較する
ダブル断熱のデメリットを考える際には、他の断熱強化方法と比較してみることが重要です。同じ予算をかけるなら、どの方法が最も効果的なのかを検討しましょう。
窓の断熱を優先する選択肢
家の中で最も熱が逃げやすい場所は窓です。壁からの熱損失よりも、窓からの熱損失のほうがはるかに大きいのです。そのため、ダブル断熱にするよりも、まず窓の断熱性能を上げるほうが効果的な場合が多くあります。
多くの住宅会社の標準仕様はペアガラスですが、これをトリプルガラスにしたり、樹脂サッシにしたり、二重窓にしたりすることで断熱性能を大幅に向上させることができます。特にリビングの大きな窓は熱損失が大きいため、そこだけでもグレードアップすることで体感できる暖かさの違いが生まれます。
実際の比較例を見てみると、ダブル断熱で普通の窓にした場合と、通常の断熱で窓を高性能にした場合で、同じUA値0.66になるケースがあります。つまり、断熱性能としては同等でありながら、高性能な窓を採用したほうが結露のリスクが低く、夏場の日射熱を遮る効果も高いという利点があるのです。
基礎断熱という選択肢
ダブル断熱のデメリットを考える上で、床の断熱方法にも注目する必要があります。壁の断熱だけでなく、床の断熱も快適性に大きく影響するからです。床で断熱を取る方法と、基礎で断熱を取る基礎断熱という方法があり、それぞれ特徴が異なります。
基礎断熱を採用している家では、冬場でも足の裏がひんやりしません。床暖房のようにポカポカするわけではありませんが、床が冷えず室温と同じ自然な温度を保てます。床が冷たくないと部屋の中で寒さを感じにくくなるため、体感的な快適性が向上します。
しかも基礎断熱は、床暖房のように電気代がかかるわけではありません。断熱の違いによる効果なので、ランニングコストが増えることなく快適性を高められるのです。ダブル断熱に大きな費用をかけるよりも、基礎断熱を採用するほうが、費用対効果が高い場合もあります。床で断熱しているか基礎断熱かは、住宅会社によって標準仕様が異なるため、問い合わせて確認することをおすすめします。
気密性能とのバランスが重要
ダブル断熱のデメリットを語る上で忘れてはいけないのが、気密性能とのバランスです。断熱材にばかり注目していると見落としがちですが、気密性が低いと空気自体が漏れてしまい、一緒に暖かい空気も抜けてしまいます。
いくらダブル断熱にしても、隙間風が入ってくるような家では断熱効果が十分に発揮されません。逆に、通常の断熱でも気密性が高ければ、十分に暖かい家になります。ダブル断熱が最高というわけではなく、気密性も併せてトータルで考えないといけないのです。
一般的にダブル断熱を採用している家は、暖かさにこだわっているため気密性も高い場合が多いです。しかし、ダブル断熱だけに注目して気密性能を確認しないと、期待したほどの効果が得られない可能性があります。住宅の断熱性能は断熱材だけでなく、気密性、窓の性能、換気システムなど、様々な要素のバランスで決まることを理解しておく必要があります。
ダブル断熱が本当に必要かを見極める方法
ダブル断熱のデメリットを理解した上で、自分の家に本当に必要かどうかを判断する方法をご紹介します。後悔しない選択をするために、以下のポイントを確認してください。
実際の家を体感してみる
ダブル断熱のデメリットをどう判断するかの基準として最も有効なのは、ダブル断熱ではない家に冬の寒い時期に訪れてみることです。友人の家でも良いですし、住宅会社のモデルハウスや完成見学会でも構いません。
ダブル断熱の家が暖かいことは想像できますが、重要なのは「ダブル断熱ではない家は寒くて困るだろうか」というポイントを確認することです。通常の断熱でも十分に暖かいと感じられるなら、高額な費用をかけてダブル断熱にする必要性は低いと判断できます。
実際に見学してみると、通常の断熱でもエアコンだけで十分に暖かい家が多いことに気づくはずです。訪れた人が「エアコンだけでもこんなに暖かいんですね」と驚くような家は、ダブル断熱ではなくても実現可能なのです。この体験を通じて、自分にとってどの程度の断熱性能が必要かを見極めることができます。
自分の価値観と優先順位を明確にする
ダブル断熱のデメリットを踏まえた判断をするには、自分の価値観と優先順位を明確にすることが大切です。暖かさに対してどれだけの金額を出す価値があると感じるかは、人によって大きく異なります。
数十万円の追加費用で暖かさが手に入るならコストパフォーマンスが良いと感じる人もいれば、その金額があれば他の設備を充実させたいと考える人もいます。豪華なキッチン、広いウッドデッキ、綺麗な庭、充実した収納など、断熱以外にもお金をかけたいポイントはたくさんあるでしょう。
限られた予算の中で何を優先するかは、その家族のライフスタイルによって変わります。料理が好きな家族ならキッチンのグレードアップが優先かもしれませんし、アウトドア好きならウッドデッキが重要かもしれません。自分たちにとって何が本当に大事か、優先順位をよく考えることが、後悔しない選択につながります。
地域の気候条件を考慮する
ダブル断熱のデメリットを評価する際には、住む地域の気候条件も重要な要素です。北海道のように12ヶ月のうち8ヶ月も暖房が必要な寒冷地では、ダブル断熱の効果を実感しやすく、費用対効果も高くなります。
しかし、大阪や東京などの温暖な地域では、断熱だけを強化しても快適な家にはなりません。夏の暑さ対策として、家の外から入ってくる太陽の日射熱を防ぐことも同じくらい重要になります。壁の断熱を厚くするよりも、窓の遮熱性能を高めたり、庇や軒を深くしたりするほうが、夏も冬も快適な家になる可能性があります。
屋根の表面温度は夏場に70度近くまで上昇します。この強烈な熱は主に窓ガラスから室内に入ってきます。ダブル断熱で壁を強化しても、窓からの日射熱を防げなければ夏は暑い家になってしまいます。地域の気候特性を考慮して、断熱だけでなく遮熱や通風も含めた総合的な判断が必要なのです。
まとめ
ダブル断熱のデメリットについて詳しく解説してきました。建築コストが大幅に上がること、費用対効果が見えにくいこと、窓の断熱が不十分だと効果が半減することなど、導入前に知っておくべきポイントがいくつもあります。
ダブル断熱が暖かいのは間違いありませんが、それだけの金額を出す価値があるかは個人の価値観次第です。通常の断熱でも十分に暖かい家は実現可能であり、その分の費用を他の設備や外構に回すという選択肢もあります。
重要なのは、実際に家を体感してみること、自分の価値観と優先順位を明確にすること、そして地域の気候条件を考慮することです。ダブル断熱だけに注目するのではなく、窓の性能、基礎断熱、気密性能など、トータルのバランスで考えることが、後悔しない家づくりにつながります。
この記事が、ダブル断熱のデメリットを理解し、自分にとって最適な断熱仕様を選ぶための参考になれば幸いです。家づくりでは様々な選択を迫られますが、しっかりと情報を集めて納得のいく判断をしてください。
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