スキップフロアはやめたほうがいい!後悔した事例を徹底解説!
「スキップフロアを採用したい!」
「実際に採用した人の意見を聞きたい!」
おしゃれな家を紹介する住宅雑誌やインテリア雑誌で、スキップフロアを取り入れた素敵な住宅を見ることがあります。
しかし、スキップフロアを採用して後悔するケースも多いです。この記事では、スキップフロアのメリットや実際に後悔した事例について、詳しく解説します。
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スキップフロアとは?
スキップフロアは、フロアの高さを半階層分ずらして配置し、中間の階層を作り出す構造です。ステップフロアと呼ばれることもあります。
スキップフロアは、段差を有効活用した間取りであり、1つのフロア内に複数の段差や階段を配置して、高低差を持つ立体的な間取りを実現します。
スキップフロアの高さの設定は、中2階のような形になる場合もありますし、ほぼ2階の位置に作られる場合もあります。高さの設定は、個人の好みや使い勝手に合わせて選ぶことができます。
スキップフロアを採用するメリット5選
次に、スキップフロアを採用するメリットについて、解説します。
部屋が開放的に見える
スキップフロアを導入することで、室内の間取りにダイナミズムが生まれます。さらに、スキップフロアと各部屋の間には壁や窓がないため、部屋が開放的に見えるという利点があります。
開放感を演出したい場合、吹き抜けを考えるかもしれませんが、吹き抜けは床面積が減少するというデメリットがあります。
スキップフロアでは、床面積の減少を心配することなく、天井による仕切りも少ないため、広がりを感じさせる効果があり、視覚的に部屋が広々とした印象を与えます。
また、スキップフロアを吹き抜けのようなデザインにすることで、太陽の光が下の階まで届きやすくなり、窓の配置を工夫することで良好な日照と風通しのある部屋になるでしょう。
スペースを有効に活用できる
スキップフロアの大きな利点の一つは、スペースを有効に活用できることです。
例えば、3階建ての建築が制約される場合でも、スキップフロアを利用して中2階のような構造を作れば、3つのフロアに相当する内部空間を実現できます。また、開放的な間取りを持ちながらも、床面積は減少しません。
同じ敷地面積でも、スキップフロアを上手に活用すれば、部屋の数を増やすことも可能です。狭い敷地でも広々とした間取りを実現でき、狭小地に適した間取りです。
起伏のある土地を活かせる
住宅建設を検討している敷地には、段差や傾斜がある場合もあります。スキップフロアを活用することで、そのままの土地の特徴を生かして家を建てることができます。
段差や傾斜のある土地では、大規模な工事が必要となる場合もあります。スキップフロアを利用すれば、土地の高低差を活かした工事で済ませることができます。
豊富な収納スペースが確保できる
スキップフロアでは、階段下や段差の部分を収納スペースとして活用することができ、収納量を増やすことができます。
スキップフロアを利用することで、収納スペースがあちこちに作られるため、最小限の収納家具で済むという利点があります。余分な家具を配置する必要がなくなるため、部屋を広々と使うことが可能です。
別々の場所にいても家族の存在を感じられます
スキップフロアを導入することで部屋数が増える一方で、壁や仕切りがないため、各部屋がつながりを持つような形になります。
ママはキッチンに、子どもは子供部屋に、パパは中2階の書斎にいるとしても、家族の存在を感じることができます。
スキップフロアはやめたほうがいい!実際に後悔した事例6選
次に、スキップフロアを採用して実際に後悔した事例について、詳しく解説します。
スキップフロアはやめたほうがいい!実際に後悔した事例①「建築費や固定資産税が増える」
スキップフロアは一般的な住宅に比べて設計の難度が高く、対応できるメーカーも限られます。適切な間取りを確保するためには、技術力と実績のあるメーカーに依頼することが望ましいです。
また、建築費も3階建てよりは安価ですが、一般的な2階建てと比較すると高くなる傾向があります。さらに、床面積が増えることにより、固定資産税も増加してしまいます。
スキップフロアはやめたほうがいい!実際に後悔した事例②「各スペースが狭く感じることがある」
収納スペースが増えるし、間仕切りが不要になるなど、確かに空間を効果的に活用することができますが、建設予定地が狭小地である場合は特に注意が必要です。
なぜなら、スキップフロアによる床の分割によって、広々とした空間を確保できない場合があるからです。適切な配置を考慮しないと、十分にメリットを感じることが難しく、むしろ圧迫感を感じるかもしれません。
スキップフロアはやめたほうがいい!実際に後悔した事例③「老後が心配」
適切でないスキップフロアの配置では、余分な段差が発生し、老後に足腰が弱くなった時の不安があります。
将来のバリアフリーの不安を抱える方は、スキップフロアを補助的なスペースとして考えましょう。例えば、客間として活用すれば、日常的に段差を上り下りする必要はありません。また、子供の遊び場や勉強スペースとして使用する場合も、当面は有効に活用できます。
寝室やキッチンなどの生活に欠かせないスペースとスキップフロアを分けることで、将来的な問題にも柔軟に対応できます。
スキップフロアはやめたほうがいい!実際に後悔した事例④「料理のにおいが広がりやすい」
スキップフロアでは、仕切り壁がなく空間が連続しているため、においや音が広がりやすくなります。特に、料理のにおいが気になる方は多く、キッチンの換気扇だけでは解決できない場合があります。
そのような場合には、「全館空調」を利用しましょう。家全体の空気を常に入れ替えることで、においの問題だけでなく、カビの発生リスクも軽減できます。
スキップフロアはやめたほうがいい!実際に後悔した事例⑤「空調効率が低下する可能性がある」
スキップフロアの魅力は、柔軟に空間を分けられることです。しかし、その裏返しとして、空間が連続してしまうという問題も生じます。
通常のエアコンでは効果的に空調できず、光熱費が上昇する可能性も考えられます。全館空調システムを導入したり、高気密高断熱仕様にすることなどで、対応する必要があります。
スキップフロアはやめたほうがいい!実際に後悔した事例⑥「プライバシーの確保が難しい」
スキップフロアの利点の一つはコミュニケーションのしやすさですが、一方でプライバシーの確保は難しくなります。
スキップフロアでは壁が少ないため、音や光が漏れてしまうことが避けられません。電話やテレビの音、作業の音などが外部に漏れてしまう可能性も考えられます。
子供が小さい時は家が楽しく感じられるかもしれませんが、成長するにつれてプライバシーを重視するようになり、開放感を嫌うこともあるかもしれません。
メリット・デメリットを把握した上で採用しよう
この記事では、スキップフロアのメリットや実際に後悔した事例について、詳しく解説しました。
スキップフロアは広々とした空間が実現し、家族とのコミュニケーションを円滑にするなど、多くのメリットがあります。一方で、将来的に階段の利用が制限される可能性や、建築費用が高くなるといったデメリットも存在します。
しっかりとメリット・デメリットを把握した上で、取り入れるようにしましょう。ぜひ、参考にしてみてください。
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