電動シャッターの後付け工事完全ガイド – 価格から設置方法まで徹底解説
住宅の防犯性や利便性を高めたいとお考えの方にとって、電動シャッターの後付けは魅力的な選択肢です。しかし、実際の価格や工事内容について詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、電動シャッターの後付けに関する価格相場から設置方法、メリットまで詳しく解説します。これから電動シャッターの導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
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電動シャッター後付けの基本的な価格相場
電動シャッターの後付け価格は、工事内容や製品の種類によって大きく変動します。一般的な価格相場は以下の通りです。
電動シャッターの後付け工事費用は、本体価格と工事費を合わせて約25万円から40万円程度が相場となっています。この価格には、シャッター本体、電動モーター、制御装置、配線工事、取り付け工事がすべて含まれます。
一方、手動シャッターの場合は15万円から20万円程度で設置可能です。電動シャッターと手動シャッターの価格差は約10万円となっており、この差額は主に電動機構と電気配線工事によるものです。
2階の窓に電動シャッターを後付けする場合、足場設置費用として6万円から8万円程度の追加費用が発生します。高所作業車を使用する場合は、1日あたり約3万円の費用が必要です。
電動シャッターの種類別価格比較
電動シャッターには複数の種類があり、それぞれ価格が異なります。
クローズタイプ電動シャッター
クローズタイプの電動シャッターは、完全に窓を覆うタイプで、遮光性と防犯性に優れています。価格は工事費込みで20万円から35万円程度です。
このタイプは隙間がないため、光や風を完全に遮断できます。防犯面では最も効果的で、侵入を物理的に阻止する力があります。夜間の騒音対策にも有効で、静かな環境を作り出せます。
スリットタイプ電動シャッター
スリットタイプの電動シャッターは、細かな切り込みが入ったデザインで、光や風を調整できます。価格は工事費込みで30万円から45万円程度と、クローズタイプより高めです。
スリットの開閉により、シャッターを閉じた状態でも適度な明るさと通風を確保できます。部分的な開閉が可能な製品もあり、生活スタイルに合わせた使い方ができます。
電動シャッター後付け工事の詳細価格内訳
電動シャッターの後付け工事にかかる費用を詳しく分析してみましょう。
基本工事費用の内訳
電動シャッターの後付け工事には、複数の工程が含まれています。シャッター本体価格が全体の約50%から60%を占め、残りが工事費となります。
本体価格には、シャッター本体、電動モーター、制御盤、リモコンが含まれます。工事費には、電気配線工事、シャッター取り付け工事、動作確認、保証書発行が含まれています。
電気配線工事は電気工事士の資格を持つ専門業者が行う必要があり、この部分が価格上昇の要因となっています。配線距離や既存の電気設備の状況により、工事費が変動することがあります。
追加費用が発生するケース
電動シャッターの後付けでは、現場の状況により追加費用が発生する場合があります。
既存の雨戸やシャッターを撤去する場合、撤去費用として5千円から1万円程度が追加されます。外壁の補修が必要な場合は、補修範囲により2万円から5万円程度の費用が発生します。
電気設備が古く、分電盤の交換が必要な場合は、10万円から15万円程度の追加工事費が必要です。コンセントの新設が必要な場合も、1万円から3万円程度の費用がかかります。
手動シャッターから電動シャッターへの変更価格
既存の手動シャッターを電動シャッターに変更する場合の価格についても詳しく見てみましょう。
電動化キットによる価格
手動シャッターの電動化キットを使用する場合、本体価格は7万円から9万円程度です。このキットは既存の手動シャッターのシャフトを交換することで電動化を実現します。
取り付け工事費を含めると、総額で12万円から15万円程度となります。この方法は新しい電動シャッターを購入するより安価ですが、対応機種が限定されます。
電動化キットはコンセント式のため、近くにコンセントがある場合は配線工事が不要です。しかし、古いシャッターには適用できない場合があるため、事前の確認が重要です。
完全交換による価格
手動シャッターを完全に撤去して新しい電動シャッターに交換する場合、価格は30万円から50万円程度となります。
この方法では最新の電動シャッターを設置できるため、安全装置や静音性など、最新の機能を利用できます。長期的に見ると、メンテナンス性や耐久性の面で有利です。
撤去工事、新設工事、電気工事がすべて含まれるため、工期は2日から3日程度必要です。
電動シャッター後付けのメリットと価格対効果
電動シャッターの後付けには多くのメリットがあり、価格に見合った効果が期待できます。
利便性の向上
電動シャッターの最大のメリットは、ボタン一つで簡単に開閉できることです。重いシャッターを手動で上げ下げする必要がなくなり、特に高齢者や女性にとって大きな負担軽減となります。
リモコンや壁スイッチで操作でき、複数のシャッターを同時に開閉することも可能です。タイマー機能付きの製品では、決まった時間に自動開閉させることもできます。
外出中でもスマートフォンアプリで操作できる製品もあり、防犯面でも効果的です。在宅を装うことができるため、空き巣対策としても有効です。
防犯性の強化
電動シャッターは防犯性の向上にも大きく貢献します。物理的な障壁として侵入を困難にし、心理的な抑制効果も期待できます。
閉鎖時には窓ガラスを完全に覆うため、内部の様子を外部から確認できません。侵入に時間がかかるため、犯罪者が諦める可能性が高くなります。
電動シャッターには障害物感知機能が付いているものが多く、異常な動作を検知すると自動停止します。この機能により、意図しない開閉を防ぐことができます。
電動シャッター後付け価格を抑えるコツ
電動シャッターの後付け価格を抑えるためのポイントをご紹介します。
複数業者からの見積もり取得
電動シャッターの後付け価格は業者により異なるため、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。3社以上から見積もりを取得し、価格と工事内容を比較検討しましょう。
見積もりを比較する際は、価格だけでなく工事内容、保証期間、アフターサービスも確認してください。安価な見積もりでも、必要な工事が含まれていない場合があります。
地元の工務店や専門業者は、大手ハウスメーカーより価格が安い傾向があります。ただし、技術力や信頼性も重要な判断基準です。
工事のタイミング調整
電動シャッターの後付け工事を他のリフォームと同時に行うことで、全体の費用を抑えることができます。外壁塗装や屋根工事と同時に行えば、足場費用を共有できます。
繁忙期を避けて工事を依頼することで、価格交渉がしやすくなります。梅雨時期や台風シーズン前は需要が高まるため、価格が上昇する傾向があります。
複数箇所の電動シャッター設置を一度に依頼することで、まとめ割引を受けられる場合があります。
製品選択による価格調整
電動シャッターの価格は製品のグレードにより大きく変わります。必要な機能を整理し、過剰な機能を省くことで価格を抑えられます。
基本的な開閉機能のみの製品であれば、価格を大幅に抑えることができます。スマート機能やデザイン性を重視しない場合は、シンプルな製品を選択しましょう。
国内メーカーと海外メーカーの製品価格を比較し、コストパフォーマンスの良い製品を選ぶことも重要です。
電動シャッター後付けの注意点と価格への影響
電動シャッターの後付けには注意すべき点があり、これらが価格に影響する場合があります。
建物構造による制約
建物の構造により、電動シャッターの取り付けが困難な場合があります。鉄筋コンクリート造の建物では、アンカー工事に特殊な技術が必要で、工事費が高くなる傾向があります。
築年数の古い建物では、耐震性や構造的な問題により、大型の電動シャッターが設置できない場合があります。事前の構造調査が必要な場合、調査費用が追加されます。
窓枠の寸法や形状により、標準的な電動シャッターが適用できず、特注品が必要になる場合があります。特注品は価格が2倍から3倍程度高くなることがあります。
電気設備の確認
電動シャッターの設置には適切な電気設備が必要です。既存の電気容量が不足している場合、電気設備の増設工事が必要となり、大幅な追加費用が発生します。
分電盤から設置場所まで距離がある場合、配線工事費が高くなります。屋外配線が必要な場合は、防水処理や保護管設置により費用が増加します。
古い住宅では接地工事が不十分な場合があり、安全のために接地工事の追加が必要になることがあります。
電動シャッター後付け工事の選び方
適切な業者選びは、価格と品質の両面で重要です。
専門業者の選定基準
電動シャッターの後付け工事は専門性が高いため、経験豊富な業者を選ぶことが大切です。施工実績や保有資格を確認し、信頼できる業者を選びましょう。
電気工事士の資格を持つ技術者が在籍している業者を選ぶことが重要です。無資格者による電気工事は法律で禁じられており、安全面でも問題があります。
アフターサービスや保証内容も重要な選定基準です。設置後の点検やメンテナンス体制が整っている業者を選びましょう。
見積もり内容の確認ポイント
見積もり書では、工事内容の詳細と価格の内訳を必ず確認してください。「一式」などの曖昧な表記がある場合は、具体的な内容を質問しましょう。
材料費、工事費、諸経費の内訳が明記されているかを確認します。出張費、交通費、処分費などの追加費用についても事前に確認が必要です。
工事期間、保証期間、アフターサービスの内容も見積もりに含まれているかを確認しましょう。
まとめ
電動シャッターの後付けは、住宅の利便性と防犯性を大幅に向上させる有効な投資です。価格は25万円から40万円程度が相場ですが、工事内容や製品選択により調整可能です。
複数業者からの見積もり取得、工事タイミングの調整、適切な製品選択により、価格を抑えながら満足度の高い電動シャッターの後付けが実現できます。
専門業者による適切な工事により、長期間にわたって快適で安全な住環境を手に入れることができるでしょう。電動シャッターの後付けを検討される際は、価格だけでなく品質と安全性も重視して、最適な選択をしてください。
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りっきー
元大手ハウスメーカー社員です。
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