風呂コーキング打ち直し費用は1万円台!DIY注意点も解説

お風呂のコーキング打ち直し費用とDIY注意点｜完全ガイド

お風呂のコーキングは、水漏れやカビの発生を防ぐ重要な役割を担っています。しかし、時間が経つと劣化してしまうため、定期的な打ち直しが必要です。

この記事では、風呂のコーキング打ち直しの費用相場から、DIYでの施工方法、業者選びのポイントまで詳しく解説します。

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お風呂のコーキングとは何か

コーキングの基本的な役割

お風呂のコーキングとは、シリコンを使って床・壁・浴槽のつなぎ目に生まれる隙間を埋める加工法です。この処理により、隙間からの水漏れを防ぎ、カビの繁殖を抑える効果があります。

風呂場は高温・多湿の環境であるため、コーキングがしっかりと施されていることが重要です。適切なコーキングにより、住宅の構造部分を水害から守ることができます。

コーキングの寿命と劣化のサイン

コーキングは時間が経つにつれて細くなり、最終的にひび割れてしまいます。一般的にコーキングの寿命は約10年程度ですが、早ければ7〜8年くらいで劣化が始まります。

このような状態では本来の性能を発揮できないため、早めに補修するのがおすすめです。劣化したコーキングを放置すると、水漏れやカビ、さらには住宅の構造部分の腐食につながる可能性があります。

風呂のコーキング打ち直し費用の詳細

基本的な費用相場

お風呂のコーキング打ち直しにかかる費用相場は、1メートルあたり700〜1,200円程度です。一般的なお風呂の場合、15〜20メートル程度の施工が必要になるため、総費用は10,000〜24,000円程度になります。

コーキングの打ち増しを選択する場合は、1メートルあたり500〜1,000円程度で、総費用は7,000〜20,000円程度となります。ただし、コーキング部分が少ない場合でも最低費用を設定している業者が多いため、事前に確認が必要です。

追加費用についての注意点

修理費用に「出張費用」が含まれているか、含まれていないかに注意が必要です。業者によっては、基本料金とは別に出張費や交通費を請求する場合があります。

お風呂に加えて、キッチンやトイレなどの水回りをまとめてコーキングする場合は、10万円程度の費用が必要になることもあります。まとめて依頼することで、単価を抑えられる可能性があります。

コーキング打ち直しが必要になる症状

黒カビの発生

黒く変色したコーキングには、黒カビが発生しています。

風呂場は高温・多湿の環境であり、隙間に配置されたコーキングまで掃除が行き届かないことも多いため、黒カビが生える場合があります。

軽度な黒カビはカビ取り剤で落とせますが、症状が進むと掃除では対処できません。カビの根がコーキング材の深くまで伸びているため、打ち直しが必要になります。

ひび割れと剥がれの問題

コーキングは約10年で寿命を迎えますが、早ければ7〜8年くらいでひび割れが発生します。隙間にひび割れが目立ってきたら、コーキング材が劣化したサインです。

ひび割れたコーキング材は防水性が落ち、隙間から水漏れを起こす可能性があります。ひび割れを放置すると、隙間から漏れた水が住宅の構造材まで侵入するため、早期の補修が必要です。

肉やせによる機能低下

経年劣化が進んだコーキングは、だんだん肉やせして細くなってしまいます。肉やせを放置するとコーキングが剥がれてしまうため、早期に補修するのがおすすめです。

肉やせ・剥がれが起こったコーキングも、ひび割れと同様に防水機能が落ちています。水漏れ・カビの繁殖が防げないため、適切な補修が必要になります。

DIYでの風呂コーキング打ち直しについて

DIYで行う場合の手順

DIYでコーキング打ち直しを行う場合は、まず古いコーキングをカッターで除去し、シリコンリムーバーで施工部分を清掃します。

次に、施工箇所周辺にマスキングテープを貼って養生を行います。コーキングガンでコーキング材を充填し、少し多めに塗っていくのがコツです。

最後に、コーキング部分をヘラで平らに均一にならし、マスキングテープを剥がして24時間乾燥させます。

必要な道具と費用

DIYでコーキング打ち直しを行う場合、カッターナイフ、シリコンリムーバー、マスキングテープ、コーキング剤、コーキングガン、コーキングヘラが必要です。これらの道具をそろえる費用は、合計で約4,000円程度になります。

風呂用のコーキング剤には、防カビ剤入りのシリコン系シーリング材が最適です。適切な道具を使用することで、DIYでも一定の品質を保つことができます。

DIYをおすすめしない理由

仕上がりの品質問題

既存のコーキングは真っすぐで平らな見た目をしていますが、素人がキレイにコーキングを打つのは困難です。塗りムラや隙間ができないようにするには、プロの職人が持つ経験と技術が必要になります。

素人が無理に施工した場合、段差ができたり、塗りムラやはみ出しができたりして、キレイに仕上がりません。DIYで失敗したあと業者に依頼すると、コーキングを剥がす作業が必要になるため、追加料金を請求される場合があります。

水漏れリスクの増大

コーキングの役割は、隙間からの水漏れを防ぐことです。しかし、DIYでコーキングすると完璧に隙間を埋められず、水漏れを起こす場合があります。

風呂から住宅の構造材に水が垂れた場合、カビ・シロアリといった二次被害を被るかもしれません。このような場合はコーキングだけでなく、住宅全体の補修作業が必要になるため、修理費用も膨大になります。

業者選びのポイント

水回り専門業者の選択

風呂のコーキングができる業者には、外壁工事が専門の業者や塗装業者も含まれます。しかし、このような業者には、水回り専門の職人がいないケースも少なくありません。

水回りのコーキングは、外壁よりも繊細な技術が求められます。依頼先の業者に、水回り専門の職人が在籍しているか確認することが重要です。

業者対応の確認

見積もりを出さない、または出すのを渋る業者は避けるべきです。また、工事料金の相場を記載していない業者や、電話口や作業時の応対が高圧的な業者にも注意が必要です。

問い合わせ・見積もり対応に疑問を感じたら、依頼先を変更しましょう。良心的な業者は、修理の素人にもわかりやすく修理内容を説明してくれます。

相見積もりの重要性

同じ修理内容でも、業者によって費用が異なるケースがあります。修理を依頼する際は、複数の業者から相見積もりを取ることをおすすめします。

複数の業者の料金を比較し、より安い業者に依頼すれば修理費用を抑えられます。ただし、修理料金の下限(最低料金)があることも忘れてはいけません。

コーキング補修のタイミング

早期補修の重要性

風呂のコーキングが劣化したり、変色したりしていたら、早期に打ち直しを依頼するのがおすすめです。放置すると水漏れやカビ、構造材の腐食などの恐れがあります。

コーキングという小さな修繕で済んだところが、数十万円もかかる床下修理が必要になる可能性もあります。早めの対処により、大きなトラブルと高額な修理費用を避けることができます。

定期的なメンテナンス

コーキングの寿命は約10年程度ですが、使用環境によってはより早く劣化することもあります。定期的にコーキングの状態をチェックし、劣化のサインを見つけたらすぐに対処することが大切です。

風呂のコーキング打ち直しを含む水回りのメンテナンスは、住宅全体の健康を保つために重要な要素です。適切な時期に適切なメンテナンスを行うことで、快適で安全な住環境を維持できます。

まとめ

風呂のコーキング打ち直しは、住宅の防水性能を維持するために重要な作業です。

費用相場は10,000〜24,000円程度で、DIYも可能ですが、品質と安全性を考えると業者への依頼がおすすめです。業者を選ぶ際には相見積もりを取り、サービス内容や料金を比較・検討することが大切です。

コーキングの劣化を放置せず、早めに適切な対処を行うことで、長期的な住宅の健康を保つことができます。

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りっきー

元大手ハウスメーカー社員です。

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家作りのコツについて、日々情報を発信しています。

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