3LDKマンションのリノベーション費用の相場を徹底解説！

3LDKマンションのリノベーション費用相場と賢く進めるコツ

3LDKマンションのリノベーションを検討しているけれど、「いったいいくらかかるの?」と費用面で不安を感じていませんか?

3LDKマンションのフルリノベーション費用相場は、1100万円から1400万円程度が目安となります。ただし、工事の範囲や設備のグレードによって金額は大きく変動するため、予算に応じた計画を立てることが重要です。

この記事では、予算別にできるリノベーション内容から、費用を賢く抑える8つのコツ、後悔しないための重要ポイントまで詳しく解説します。200万円の部分リノベーションから1200万円以上のスケルトンリノベーションまで、あなたの予算に合った最適なプランが見つかるはずです。

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3LDKマンションのリノベーション費用相場を知ろう

3LDKのマンションをリノベーションしたいと考えている方にとって、最も気になるのが費用の相場ではないでしょうか。マンションのリノベーション費用は、工事の内容や範囲によって大きく変わってきます。

一般的に、3LDKマンションのフルリノベーションにかかる相場は、1平方メートルあたり16万円から22万円程度とされています。3LDKのマンションは60平方メートルから70平方メートルの広さが中心となるため、全体の費用相場としては1100万円から1400万円程度が目安となります。

ただし、この相場はあくまで目安です。リノベーションする範囲や選ぶ設備のグレード、間取り変更の有無などによって、実際にかかる金額は大きく変動します。近年は物価の上昇や人件費の高騰により、相場は徐々に上がりつつある傾向にあります。

リノベーションとリフォームの違いを理解する

リノベーションを考える前に、リフォームとの違いを理解しておくことが大切です。リフォームは古くなったものや壊れたものを修繕し、新築時に近い状態に戻すことを指します。一方、リノベーションは既存のものを活かしながら、元の状態よりも価値を高める工事を意味します。

リフォームでは設備や部位が主語になりますが、リノベーションでは「暮らし」が主語となります。そのため、リノベーションには多かれ少なかれ設計が必要になり、理想の暮らしを実現するための工夫が求められます。

3LDKマンションの特徴と魅力

3LDKマンションは、リビング・ダイニング・キッチンに加えて3つの部屋がある間取りです。開放感のあるLDKに加え、寝室や子供部屋を確保しやすいことから、ファミリー層に高い人気があります。

一般的に3LDKの場合、LDKの広さは10畳以上あるため、ダイニングテーブルやソファを置いても余裕のある空間を確保できます。ただし、地域によって平米数や1畳の広さが異なる場合があるため、あくまで目安として考えておくとよいでしょう。

予算別で見る3LDKマンションのリノベーション範囲

リノベーションにかけられる予算によって、できる工事の内容や範囲は大きく変わってきます。ここでは予算別にどのようなリノベーションが可能なのかを詳しく見ていきましょう。

200万円から400万円の予算でできること

200万円から400万円の予算では、特定のスペースに特化した間取り変更が可能です。築年数が新しい物件や、特定の箇所だけを変えたい場合におすすめの予算帯となります。

例えば、300万円前後でリビングに特化して広くした上で床や壁をきれいにするリノベーションや、400万円前後でキッチンの向きを変えて設置し、リビングを広く取りながらファミリークローゼットも作るといった工事が実現できます。

ただし、間取り変更は物件の状態や希望する内容によって予算が大きく異なるため、あらかじめリノベーション会社に希望内容を伝えて概算費用を確認しておくことが重要です。

500万円から600万円の予算でできること

500万円から600万円の予算があれば、間取りの一部変更に加えて水回り設備を一部交換することができます。この予算帯では、キッチンを好きなものに変更しながら、リビングの仕切りを取り払って広い空間を作り出すことが可能です。

大まかなイメージとしては、LDKに特化してスペースを広くしたり、キッチンを移動して新しいものに変更したりといった工事がこの費用帯で実現できます。予算の配分次第では、設備を高級なグレードに変えることも可能となります。

700万円から1000万円の予算でできること

700万円から1000万円の予算であれば、キッチンや浴室、トイレといった水回り設備を標準的なグレードで全て交換した上で、住まい全体の床や壁の一新や一部の間取り変更といったフルリノベーションに近い工事が可能になります。

具体的には、水回り設備を全て一新しながら、仕切りをなくしてリビングを拡大し、ウォークインクローゼットを新設するといった大規模な変更が実現できます。床や壁は住まい全体を新しくすることができますが、一部の建具や間仕切り壁は既存のものを利用することが前提となるため、間取りには多少の制約が出てくる場合があります。

1200万円以上の予算でできること

1200万円以上の予算があれば、内装を一旦何もないコンクリートだけの状態にして、ゼロからリノベーションができるスケルトンリノベーションが可能です。目に見える箇所のリノベーションに加えて、給水管や排水管の取り換え、電気配線の取り換えなども行うことができます。

床や壁をゼロから作り直して間取りを変えられるため、水回り設備の位置を思い切って移動するといった検討も可能です。自由度が非常に高く、さまざまなリノベーションが実現できる予算帯といえるでしょう。

3LDKマンションのリノベーション費用を抑える8つのコツ

リノベーション費用をできるだけ抑えながら理想の住まいを実現したいと考える方は多いでしょう。ここでは費用を抑えるための具体的なコツを紹介します。

今の間取りをなるべく活かす工夫

リノベーション費用を抑える大きなポイントは、できるだけ今の間取りを活かすことです。間取り変更では現状の間仕切り壁を解体して新しく作り直すため、大きな変更ほど作業量が増えて費用が高くなります。

壁やドアの位置を少し変えるだけ、一部だけ壁を取り払うだけでも、住まいの中の動線が大きく変わったり、閉塞感や圧迫感がなくなったりと、暮らしやすさが大きく向上することが多くあります。今の間取りを活かしながら理想の暮らしを実現する方向で検討すると、費用を抑えられるでしょう。

まとめて工事を依頼するメリット

リノベーションを依頼する際は、部分的な工事を細かく依頼するよりもまとめて依頼したほうが費用を抑えることができます。複数回の工事に分けてしまうと、工事のための養生や職人の交通費といった諸経費がその都度かかってしまいます。

一度にまとめて工事することで諸経費を一度で済ませられ、コストの削減につながります。リノベーション会社にとっても効率的に対応できるため、企業によっては値引きに応じてもらえる可能性もあります。

リノベーションの範囲を絞る重要性

費用を抑えるためには、どうしてもリノベーションしたいところだけを選び、範囲を可能な限り狭めることが重要です。全ての部屋の床や壁の張り替えはせず、リビングの床や壁だけを張り替える、トイレは取り替えるがお風呂は今のものをそのまま使うといった工夫で費用を抑えられます。

扉などの建具や造り付けの棚を設置する家具造作も意外と費用がかかるため、扉を減らして既製品の家具で部屋を仕切るといった工夫も有効です。既存の設備やまだ使えるものを活かすことで、数十万円単位でコストを抑えることができます。

オプションは必要最低限に抑える

キッチンやトイレといった水回り設備を選ぶ際は、不必要なオプションを削ることも大切です。水回り設備のオプションには便利で役立つ機能が備わっている商品が多くありますが、オプションを付けてみたけど結局一回も使っていないというケースは少なくありません。

水回り設備は商品価格が全体的に高くなっており、リノベーション費用に大きな影響を与えます。自身のライフスタイルに合わせて、本当に必要だと思うオプションだけを選ぶようにしましょう。

メーカー選びで費用を調整する方法

床や壁などの内装材や、キッチンやユニットバスなどの水回り設備には、さまざまなメーカーが存在します。おしゃれな内装に心奪われて輸入ものの素材や設備を選びたくなりますが、それらは割高になりがちです。

昨今では大手メーカーや有名メーカーでもデザイン性の高い商品をお手頃価格で出しているケースもあります。リノベーション会社によっては、よく使用している大手メーカーからの資材や商品を他よりも安く仕入れられるケースもあるため、こだわる部分にメリハリをつけておくのがおすすめです。

見積もりは提案内容とセットで比較する

見積もりを依頼する際は1社だけではなく、複数社の見積もりを依頼することで各社の提案内容と費用を比較することができます。ただし、リノベーションでは希望をどんな提案でかなえてくれるのかが各社で異なるため、費用だけの比較に意味はありません。

各社に同じ要望と予算を伝えた上で、提案内容を比較することが重要です。予算内でできそうな提案が出てきたか、当初の要望が充分に実現できそうか、費用を減額するための手法を教えてもらえたかをじっくり確認しましょう。

提案内容もふくめてじっくり比較できるのは2社から3社が限界です。これよりも多くの会社に提案をもらってしまうと、提案内容をしっかり比較することが難しくなります。

マンションリノベーションが得意な会社を選ぶ

リノベーション会社は増えていますが、費用を抑えたいならマンションのリノベーションを得意とする会社を選ぶようにしましょう。マンションのリノベーションが得意な会社であれば、見積もりから施工までをスムーズに進めることができます。

その結果として、効率よく進められることがコスト削減にもつながります。リノベーション済みマンションを年間何百戸も販売しているような会社であれば、設備や材料について定番のものを安く仕入れられる可能性もあります。

住宅ローンやワンストップリノベーションの活用

住宅ローンは最も低い金利で最も長期間にわたってお金を借りる方法です。物件購入と一体でリノベーション費用も借りるには有効な方法です。リフォームローンに比べると金利が低いため、条件が整えば大きな節約になります。

中古マンションを購入してリノベーションすることを考えている方は、マンション購入の物件探しからローンの検討、リノベーションの設計・工事まで一気通貫で対応してくれるワンストップリノベーションを利用するのも一つの方法です。物件、リノベーション費用、諸経費のトータルで予算コントロールすることで総額を抑えることが可能です。

マンションリノベーションで後悔しないための重要ポイント

せっかくリノベーションするのであれば、自身の納得のいくようにしたいと考えるのは当然です。ここではリノベーションをするうえで後悔しないようにするためのコツを紹介します。

予算を決めて担当者にしっかりと伝える

事前に予算を決めて、リノベーション会社の担当者にしっかりと伝えることは非常に大切なポイントです。予算を先に伝えてしまうと不要なオプションまでつけられてしまうのではないかと心配する方もいますが、予算を通じて何がどの程度かかるのかといった部分が明確にできます。

よいリノベーション会社であれば、予算内でベストを尽くすための方法も親身になって提案してくれます。臆することなく予算を担当者に伝えるほか、どの部分をどのようにリノベーションしたいといったポイントも伝えるとよいでしょう。

リノベーションしたいポイントは優先順位をつける

リノベーションをするうえで、どんな風にしたいかやどのような暮らしを求めているかといった考えや意志は絶対に必要です。そういった考えや意志を担当者に伝えることで、具体的な提案を受けることができます。

ただし、全ての考えや意志を盛り込んでリノベーションするとなると、予算が足りなくなることも少なくありません。特に優先したいことを洗い出し、リノベーションでやりたいことの優先順位をつけてから相談するとよいでしょう。

検討する会社は2社から3社に絞る

リノベーションの見積もりは必ず提案内容とセットで見るべきものです。提案をもらうためだけでも各社に要望をヒアリングしてもらったり、現地調査をしてもらったりと多大な労力がかかります。

さまざまなリノベーション会社の担当者に話を聞いたり、ショールームを見て雰囲気を知ったりすることは重要ですが、軽く各社の雰囲気を見た段階で感覚の合いそうな会社2社から3社に絞り込みましょう。その上で、提案や見積もりをもらってリノベーションの検討を進めていくとよいでしょう。

これからマンション購入をするなら選び方も大切

今住んでいるマンションをリノベーションするのではなく、これからマンションを購入してリノベーションしたいと考えている場合は、マンションの選び方も重要です。リノベーションで部屋を変えることはできますが、そのマンションの周辺環境を変えることはできません。

駅からの道のりや各時間帯の雰囲気、清潔感やマンションの管理状況などは、マンション購入前に確認しておくとよいでしょう。また、構造についても確認しておくことが大切です。マンションには壁式構造とラーメン構造があり、壁式構造は壁で建物を支えているため、間取り変更が難しい場合があります。

まとめ

3LDKマンションのリノベーション費用の相場は、フルリノベーションで1100万円から1400万円程度が目安となります。ただし、リノベーションする範囲や工事内容によって実際にかかる金額は大きく変わってきます。

費用を抑えるコツとしては、今の間取りを活かす、まとめて工事をする、リノベーションの範囲を絞る、オプションは必要最低限にする、メーカーにこだわりすぎない、見積もりは提案内容とセットで比較する、マンションリノベーションが得意な会社に依頼する、住宅ローンやワンストップリノベーションを活用するといった方法があります。

リノベーションで後悔しないためには、予算を決めて担当者にしっかりと伝えること、リノベーションしたいポイントに優先順位をつけること、検討する会社は2社から3社に絞ることが重要です。自身の考えと意志を持ったうえでリノベーション会社に依頼することで、失敗のないリノベーションを行うことができるでしょう。

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りっきー

元大手ハウスメーカー社員です。

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家作りのコツについて、日々情報を発信しています。

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