新築でエアコンの取り付け位置は重要!
新築を建てる上で、エアコンの取り付け位置は非常に重要です。
エアコンの取り付け位置には、そもそも必要な条件から決めるポイントまで、把握すべき情報がたくさんあります。また、室内エアコンの位置は検討していたものの、室外機を検討せずに後悔したケースも多いです。
この記事では、新築を建てる上でエアコンの取り付け位置について、詳しく解説します。
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エアコンの取り付け位置に必要な条件
まず、エアコンの取り付け位置について、必要な条件を解説します。
エアコン専用コンセントの近く
エアコンは使用電力が大きいため、通常のコンセントを使用することはできません。
通常のコンセントは、電線を分割し他のコンセントと共有しているためです。エアコン専用コンセントは専用回路になりますので、家の設計時にコンセント位置についてしっかりと検討することが重要です。
配管の穴よりも高い場所
エアコンの室内機は、配管を通って室外機から排水されます。
配管の穴よりも低い位置にエアコンを設置した場合、この排水される水が逆流してしまいます。必ず配管の穴よりも高い場所にエアコンを設置する必要があります。
火災報知器よりも1.5m離す
火災報知器とエアコンが近いと、温風を受けて火災の煙を正確に検知できない可能性があります。火災報知器からは1.5m以上離すようにしましょう。
新築でエアコンの取り付け位置を決める際のポイント5選
次に、新築でエアコンの取り付け位置を決める際のポイントをご紹介します。
室外機の位置を事前に決めておく
家を建てた際に、子供部屋はまだ使わないのでエアコンも設置しないケースが多いです。そして、エアコンを設置することになった場合に、室外機が家の正面にしか設置できないケースがあります。
家の前に室外機が来てしまうと、家の外観が残念なことになります。事前に室外機の場所を検討することが重要です。
筋交い部分を把握しておく
壁には「筋交い」と呼ばれる耐力壁になっている部分があります。エアコンの設置で壁に穴を開ける際には、筋交いではない部分に穴を開ける必要があります。
ハウスメーカーがエアコンを設置する場合は、耐力壁の位置を把握しているので問題ありません。家電量販店でエアコンを設置する場合は、耐力壁の位置を把握できるので自分で把握しておく必要があります。
室内機と室外機を近くに設置する
室内機と室外機が離れている場合、配管が長くなってしまいます。せっかく暖めた空気が配管の中で低下してしまうため、部屋を暖かく・冷たくするのに時間が掛かるのです。
室内機と室外機は、可能な限り近づけましょう。
エアコンの下に家具を置かない
冷たい空気は下に、暖かい空気は上に行きます。暖房の風を遮るような家具が置いてあると、温風が床まで届かないので暖まるのが遅くなるのです。
タンスなどの高さがある家具は、エアコンの下に置かないようにしましょう。
エアコンの周りは通気スペースを確保
エアコンの室内機に十分な空気を吸い込むスペースがない場合、室外機での作業効率が落ちます。少量の空気しか室内に送りこめず、適度な温度になるまでの時間が掛かるのです。
新築でエアコンの取り付け位置に失敗した事例
次に、新築でエアコンの取り付け位置に失敗した事例についてご紹介します。
エアコンの位置で失敗した事例①「カーテンレールとエアコンが干渉してしまった」
エアコンを窓の上に設置しようとしましたが、窓上のスペースが少なく設置できませんでした。配管とカーテンレールが鑑賞し、上部もスペースが無かったためです。エアコン上部にスペースがないと稼働効率が落ちてしまうため、注意が必要だと思います。
エアコンの位置で失敗した事例②「室外機の位置で後悔」
子供が大きくなったので子供部屋にエアコンを設置しようと考えました。しかし、室外機の場所まで打ち合わせが出来ておらず、室外機が家の正面に来ることになってしまいました。
エアコンの位置で失敗した事例③「配管を通したい場所が筋交い(耐力壁)だった」
配管を通そうと思っていた壁が、筋交い(耐力壁)で穴を開けることができませんでした。仕方なく違う場所に穴を開けましたが、室内に配管が目立ってしまいました。
エアコンの位置で失敗した事例④「エアコンの効果が弱い」
エアコンの設置位置が不適切だと、エアコンの効果が低下する可能性があります。エアコンの風が直接当たる場所に設置してしまい、空気の循環が悪くなっています。
エアコンの位置で失敗した事例⑤「照明との干渉」
エアコンを照明の下に設置したため、照明の光がエアコンに反射し、部屋中に眩しい光が反射しています。一部の場所が陰になり、暗くなってしまっています。
エアコンの位置で失敗した事例⑥「カーテンが風で動く」
エアコンの風が直接カーテンに当たっており、カーテンがカサカサと動きます。どうしても動きと音が気になってしまいます。
エアコンの位置で失敗した事例⑦「浮いた印象になっている」
エアコンを設置する位置が悪く、部屋のデザインに調和せず、浮いた存在となってしまっています。また、アクセントクロスの場所にエアコンを設置したため、シンプルな白のエアコンと相性が悪いです。
知っておくべきエアコンの選び方
エアコンの選び方で注意してほしいのが、カタログでは「11~17畳(18~28㎡)」のように表示されます。
これは、11~17畳の間であれば問題ないという意味ではありません。木造住宅南向きの場合は11畳まで、鉄筋コンクリート南向きは17畳までという意味になります。
南向きではない場合、一回り容量の大きい機種を買うことも検討しましょう。
家電量販店とインターネットのどちらで購入すべきか
家電量販店で購入する場合は、エアコンの購入と一緒に取り付けも手配してもらえるので楽です。しかし、インターネットでエアコンを高ニュするよりも割高になります。
インターネットで購入する場合、エアコン自体は安く購入できます。しかし、自分で取り付け業者を手配する必要があります。エアコンの搬入と取り付けも同時には出来ないので、一時的に置いておく必要があります。
エアコンの取り付け業者は、保証期間が長く事前に見積りを出してくれる会社を選びましょう。2・3月など引っ越しシーズンは混み合いますので、ご注意ください。
後悔しないエアコンの設置場所
エアコンの設置場所を正しく選ぶことは、快適な室内環境を維持するために非常に重要です。設置場所を誤ると、エアコンの効率が下がり、冷暖房効果が十分に得られないことがあります。ここでは、後悔しないためのエアコンの設置場所について具体的に説明します。
エアコンと室外機をなるべく近づける
エアコンを設置する際には、室外機との距離をできるだけ短くすることがポイントです。エアコンと室外機が近いと、冷媒配管が短くなり、冷媒の流れがスムーズになります。これによりエアコンの効率が向上し、冷暖房の効果が最大限に発揮されます。
特に室外機の設置場所をあまり考えずにエアコンを設置する人が多いので、注意が必要です。エアコンと室外機の位置関係を考慮して設置することで、無駄なエネルギー消費を抑え、効果的な冷暖房が可能となります。
正面や真下に何もない場所を選ぶ
エアコンを設置する際は、エアコンの正面や真下に障害物がない場所を選びましょう。例えば、高い棚や家具がエアコンの風の流れを妨げると、部屋全体に均等に風が行き渡らず、快適な温度を保つことが難しくなります。
さらに、人が頻繁にいる場所やソファなどのくつろぎスペースの正面や真下に設置すると、直風が当たり不快感を引き起こすことがあります。家具の配置を考慮しつつ、風の流れが遮られない場所にエアコンを設置することが大切です。
窓から近い場所にする
窓の近くにエアコンを設置することもおすすめです。外気温の影響を最も受けやすい窓の近くにエアコンを配置することで、冷気や熱気が部屋に入るのを迅速に調整できます。これにより、エアコンの効きが良くなり、快適な室温を保ちやすくなります。
ただし、窓の上にエアコンを設置する場合には、十分なスペースがあるかを確認することが重要です。エアコンの設置スペースをしっかりと確保し、効率的に運転できるようにしましょう。
エアコンの設置場所で重要なこと
エアコンの設置場所を選ぶ際には、快適な冷暖房効果を得るための工夫が必要です。ここでは、設置場所を決定する際に特に重要なポイントについて解説します。
配管のデザインをどう考えるか
エアコンの配管デザインは、設置場所選びの重要な要素の一つです。エアコンと室外機を繋ぐ配管は、機能的には欠かせないものですが、見た目に影響を与えることがあります。
配管が目立つ場所に設置されると、部屋全体の美観を損なう可能性があります。例えば、「せっかくエアコンを最適な位置に設置したのに、配管の見た目で失敗した」といった事態を避けるために、配管の位置やデザインを事前によく考えることが大切です。配管のルートやカバーの色、素材などを工夫して、インテリアに調和させるようにしましょう。
隠蔽配管にするかどうかを考える
隠蔽配管は、エアコンの配管を壁内や天井裏に通す方法で、外から見えないようにする施工法です。見た目がすっきりするため、美観を重視する方には魅力的な選択肢です。しかし、隠蔽配管にはデメリットもあります。
隠蔽配管は、故障時やエアコンの買い替え時に配管の交換が難しく、工事が大掛かりになることが多いです。このため、隠蔽配管を選ぶ際には、メリットとデメリットを十分に理解した上で決定することが重要です。特に、新築やリフォーム時に検討する場合は、将来的なメンテナンスのしやすさも考慮に入れましょう。
設置条件を満たしているか確認する
エアコンを設置する際には、各機種ごとに定められた設置条件を満たしているかを事前に確認することが不可欠です。以下の条件をクリアしているかをチェックしましょう。
- 配管穴より高い位置に取り付ける
- 床から1.8~2.4mの高さの場所
- 天井や壁との距離が50mm以上確保されている
- 火災報知器から1.5m以上離れている
これらの条件は、エアコンの機種やモデルによって異なる場合があります。条件を満たしていないと、取り付け自体ができないことがありますので、必ず事前に確認しておきましょう。設置条件をクリアすることで、エアコンの性能を最大限に発揮し、快適な環境を作り出すことができます。
エアコンを目立たせないためにできること
エアコンは快適な生活に欠かせない存在です。しかし、見た目がインテリアに合わないことが多く、部屋のデザインを損なうことがあります。そこで、エアコンを目立たせずに部屋に溶け込ませるための方法をご紹介します。
エアコンを収納する
エアコンを壁面に収納することで、部屋のデザインを損なわずにエアコンを設置できます。
専用の家具を使用すれば、収納場所としても活用できるため、見た目もスッキリします。おしゃれなインテリアとしての役割も果たしますが、費用がかかる点は予算と相談する必要があります。
エアコンを天井に設置する
エアコンを天井に設置することで、部屋のスペースを有効活用できます。
天井埋め込み型のエアコンは、部屋全体を効率的に冷やすことができるため、省エネ効果も期待できます。見た目もスマートで場所も取らないため非常に魅力的ですが、設置費用が高額になることを考慮しなければなりません。
全館空調にする
全館空調を導入することで、各部屋にエアコンを設置する必要がなくなり、部屋のデザインを統一できます。
全館空調は、各部屋ごとに温度調節ができるため、家族全員が快適に過ごせます。初期費用はかかりますが、見た目が一番スマートな選択肢です。
まとめ
この記事では、新築を建てる上でエアコンの取り付け位置についてご紹介しました。
エアコンの取り付け位置は、注文住宅を建てる際にしっかりと検討する必要があります。特に南向きの戸建ての場合、室外機の位置は必ず確認しましょう。
ぜひ、参考にしてみてください。
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