老後のマンション暮らしは後悔する?
「老後は利便性の高いマンションに住みたい!」
「2階建ての戸建てよりもマンションの方が安心!」
老後の住まいの選択肢として、コンパクトで便利なマンションがあります。しかし、自分に合っているのかどうかや、どのような基準で判断すればいいのかわからない人も多いかもしれません。
この記事では、老後はマンション暮らしが良いという理由と、実際に後悔した事例について、詳しく解説します。
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老後はマンション暮らしが良いという理由5選
まずは、老後はマンション暮らしが良いという理由について解説します。
段差の少ない環境
マンションは戸建てとは異なり、ワンフロアで生活できるという利点があります。ワンフロアなら、掃除や洗濯などの家事も容易であり、階段を上り下りする必要がありません。一方、2階建ての戸建てでは階段が存在し、部屋の移動や掃除も困難であり、日常の家事負担も大きくなります。
若い頃は階段の上り下りもそれほど負担になりませんが、体力が衰えたり足腰が弱ったりすると、数段の階段でも大きな負担となることがあります。
また、車椅子生活になった場合、バリアフリー化のための改装が必要になることも考えられます。しかし、マンションでは段差が少ないため、足腰が弱っても比較的生活しやすいでしょう。
最近では、バリアフリーに配慮したマンションも増えてきており、室内だけでなくエントランスなどの共用部分も車椅子生活に適しています。そのため、車椅子を利用する人でも安心して暮らせます。
利便性の高い土地に住める
マンションが駅やスーパーマーケット、病院などの施設に近い場所に位置していれば、日常生活のさまざまな面で便利です。
戸建に比べて、マンションの方が利便性の高い土地に多く建設されています。年齢を重ねると、必要な施設への移動が困難になることもあります。
セキュリティ対策がしっかりしている
マンションは、防犯カメラやオートロック、警備会社との連携など、しっかりとしたセキュリティ対策が施されている特徴があります。一部のマンションでは管理人や警備員が常駐していることもあり、より安心して生活することができます。
また、自宅の戸締りに関しても、マンションでは鍵をかける箇所が少ないため、鍵を忘れるというリスクも減少します。
建物の管理や修繕をする必要がなくなる
自宅を持っている場合、建物の劣化や故障などにより修繕が必要になると、自分でメンテナンスをしなければなりません。外壁や屋根の定期的な塗り替えや庭の植物の手入れなど、手間がかかるだけでなく高額な費用もかかることがあります。
一方、マンションでは共有部分の管理と修繕は管理会社が行ってくれるため、入居者は作業や業者の手配などの負担を抱える必要がありません。
住宅にかかる出費が安定する
マンションでは、居住費として必要なものは家賃(もしくはローン返済額)、管理費、修繕積立金などです。これらの費用は急激に上昇することは少なく、毎月一定の支出となります。そのため、収支計画を立てやすく、安定した経済管理が可能です。
一方、戸建て住宅では管理費や修繕積立金のような負担はありませんが、設備の突然の故障や劣化による修繕費用が発生することは珍しくありません。
老後には主に年金生活に頼ることになるため、予期せぬ高額な支出は大きな負担となるでしょう。マンション生活では、毎月の支出が安定しているため、安心感を持つことができるでしょう。
老後のマンション暮らしで実際に後悔した事例6選
次に、老後のマンション暮らしで実際に後悔した事例をご紹介します。
老後のマンション暮らしで後悔した事例①「管理共益費や修繕積立金が掛かる」
マンションは戸建てと異なり、管理共益費や修繕積立金などを毎月支払う必要があります。
特に築年数の古いマンションでは、修繕積立金が高額になる傾向があり、毎月の支出が負担と感じます。急な高額費用が発生することはないですが、マンションを選ぶ際には、毎月の支払いについて検討する必要があります。
老後のマンション暮らしで後悔した事例②「初期費用が思ったよりも高かった」
マンションを購入する際、年齢的な制約から住宅ローンを組むことが難しくなるため、初期費用の負担が大きくなる可能性があります。
持ち家の場合、売却した資金でマンションを購入することになりますが、築20年~30年が経過していると、売却額が予想以下になることがあります。
さらに、マンション代金以外にも不動産会社への仲介手数料や印紙税などの諸費用がかかります。諸費用の目安は、購入するマンションの1割程度です。たとえば、3000万円のマンションを購入する場合、諸費用は約300万円ほどになります。
老後のマンション暮らしで後悔した事例③「家賃やローンの支払いが心配」
戸建ての場合、ローンを完済すれば毎月の支出はなくなります。
一方、賃貸マンションでは、住み続ける限り家賃が発生します。購入した場合も、新たにローンを組むとローン返済の月々の負担が避けられません。老後は貯蓄が減少することが予想されるため、居住費を長期間支払い続けることに不安を感じる人も多いです。
老後のマンション暮らしで後悔した事例④「住環境の変化がストレスだった」
慣れ親しんだ地域を離れて新たな土地に引っ越す場合、住環境や地域のコミュニティの変化がストレスとなることがあります。
日常的に利用していたスーパーや病院などの施設を再度探す必要があり、新たな人間関係を築く必要も生じます。これらの変化は大きな負担となるでしょう。
老後のマンション暮らしで後悔した事例⑤「新しい住まいになじめない」
これまで自由に生活していた方にとって、マンションの狭さや隣人の生活音に敏感になってしまうかもしれません。
特に、以前の住まいよりも狭い場合は、以前の家具などが収納しきれない可能性もあります。お気に入りの家具がマンションの間取りに合わない場合もあり、ストレスを感じることになります。
老後のマンション暮らしで後悔した事例⑥「災害時にエレベーターが使用できない」
高層階のマンションに住む場合、エレベーターを利用することになりますが、災害時にはエレベーターが停止する可能性があることに留意する必要があります。
軽い地震でもエレベーターが一時停止し、復旧に数時間かかることもあります。火災などの非常時にも、エレベーターを利用できない場合があります。エレベーターが停止している間や避難時には階段を利用する必要があり、避難が遅れる可能性があります。
老後に住む家の選び方3選
次に、老後に住む家の選び方について解説します。
高齢者向けの間取りや設備
高齢者が筋力の衰えや病気によって暮らしにくくなることを考慮し、高齢者に適した設計の住宅への移住が望ましいです。
住宅内に段差がなく、転倒のリスクがないフラットな設計が理想的です。必要な場所には手すりやスロープが設置されていると安心です。転倒による骨折や寝たきりのリスクを避けるため、床材も滑りにくいものを選ぶべきです。車いすの利用も考慮して通りやすい幅を確保すると良いでしょう。
また、ヒートショックのリスクを低減するために、断熱性能が高く、浴室などには暖房設備がある住宅がおすすめです。
快適な周辺環境
医療機関やデイケア施設などが近くにあり、通いやすい場所に住宅があると、高齢者は安心して生活できます。スーパーやコンビニなどの商店も近くにあると、買い物に出かけるのが簡単です。
長時間歩かなければならない場所では高齢者の負担となり、外出自体を避けることになるかもしれません。必要な施設が近くにある環境は、家に引きこもることを防ぐ効果があります。
また、交通事故のリスクを避けるために、通行量の多い道路を避けて移動できるかどうかも確認しておくべきです。
高齢者が参加できるコミュニティ
高齢者が住み替えた地域には、高齢者が参加できるコミュニティがあると、老後の生活がより楽しくなります。
高齢者が移住すると孤立しやすく、暇を持て余すことがあります。どんなに住みやすい地域であっても、孤独な生活では幸せな老後とは言えません。新しい地域に溶け込むためには、コミュニティへの参加が最も簡単な方法です。
共通の趣味を持つコミュニティに参加してみることもおすすめです。多くの人と交流する機会があれば、孤独感が軽減され、日々の生活も楽しくなるでしょう。
老後の住み替えは検討すべき
この記事では、老後はマンション暮らしが良いという理由と、実際に後悔した事例について、詳しく解説しました。
平均寿命が伸びたことで、老後は住み替えを検討する方が非常に増えています。マンションに住み替える場合は、デメリットもしっかりと検討した上で選ぶべきです。
ぜひ、検討してみてください。
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