ガレージハウスは500万で建てられる？
「ガレージハウスを建てたい！」
「500万円で建てられるガレージハウスってある？」
ガレージハウスは、車やバイク好きの方ならば誰もが一度は憧れる住宅スタイルです。
室内から愛車を眺めながらくつろいだり、友人たちを招いてガレージ内でBBQを楽しんだり、休日には自分の好きな車やバイクに没頭したりすることができます。
この記事では、ガレージハウスを500万円で建てられるのか、詳しく解説します。
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ガレージハウスとは？
戸建ての駐車場には主に3つのタイプがあります。
1つ目は、屋根のないオープンなスペースで、敷地内に駐車場が確保されている青空駐車場です。2つ目は、柱と簡易的な屋根があるカーポートタイプです。
そして3つ目は、3面を壁で囲まれ、前方にシャッターのついた駐車スペースが家の中に組み込まれているタイプの駐車場です。このタイプの駐車場を備える住宅を、一般的にガレージハウスと呼びます。
一般的なガレージハウスの構造は、1階部分がガレージと玄関、そして少しの居住スペースとなり、2階以上が主要な居住空間となることが多いです。
ガレージハウスのメリット7選
次に、ガレージハウスのメリットについて解説します。
愛車を雨風から守る
ガレージハウスは壁・屋根・シャッターによって愛車を完全に守るため、雨風からのダメージを防ぎます。また、砂塵や黄砂などの汚れからも守ってくれるため、洗車の回数を減らすことができます。
台風の際にも、車に飛来するものから守ってくれるため、安心です。さらに、直射日光からも愛車を保護するため、塗装やゴム製品の劣化、ライトの黄ばみなどを防止します。
車の乗り降りや荷物の出し入れが楽
ガレージハウスは、家とガレージの距離が非常に近いため、車の乗り降りが簡単です。家から直接ガレージへ行ける間取りであれば、雨の日でも濡れることなく車に乗ることができるので便利です。
また、買い物から帰った際も家との距離が近いため、荷物の出し入れが楽です。ガレージから直接家の中へと運ぶため、使い勝手が非常に良いです。
高い防犯性
ガレージハウスはシャッターを下ろしておけば、外から車の様子は見えません。ガレージ内は外部から遮断された空間であり、盗難や悪戯から愛車を守ってくれます。
一方、屋外に駐車する青空駐車場やカーポートでは、故意でなくても子供がボールで車に当ててしまうリスクがあります。ガレージハウスを選ぶことで、そうした心配事もなく、日常的な安心感を得ることができます。
室内で車いじりや車鑑賞を楽しめる
ガレージハウスでは、雨の日でも室内で車いじりを楽しむことができます。ガレージ内には適切な空調設備や冷暖房設備を整えることで、夏や冬でも快適な環境で趣味を存分に楽しむことができます。
また、室内とガレージを仕切る壁をガラスなどにすることで、家の中からでも車を鑑賞することができるなど、車好きにとって魅力的な間取りを実現できます。
プライベートスペースや収納スペースとして
ガレージハウスでは、車を移動させることで空いたスペースを活用することができます。
例えば、BBQを楽しんだり、子供たちが遊ぶスペースとして利用することができます。また、シャッターを閉めることで外からの視線を遮断し、完全なプライベート空間として使うこともできます。夏にはプールを設置して子供たちと一緒に楽しむことも可能です。
さらに、駐車スペース以外にも余裕を持たせて設計すれば、自転車やベビーカー、アウトドア用品など、家の中に収納するのが難しいものを保管するスペースとしても活用できます。
狭い敷地でも駐車スペースを確保できる
ガレージハウスは、狭い敷地でも駐車スペースを確保することができます。特に都心部など地価の高いエリアでは、貴重なメリットとなります。
通常、狭小地では駐車スペースを確保するのが難しい場合もありますが、ガレージハウスを選ぶことで1階を駐車スペースとして利用することが可能です。また、狭小地では1階をガレージにし、2階や3階を居住スペースとする3階建てのガレージハウスも一般的です。
容積率の緩和措置を受けられる
ガレージハウスでは、容積率の緩和措置を受けることができます。
一般的に、容積率の緩和措置を受ける条件としては、地下室や駐車場、小屋裏収納（ロフトを含む）などが建物内にある場合や、特定の道路条件（幅員15m以上の道路）を満たす場合があります。ガレージハウスの場合は、「建物内に駐車場がある」という条件を満たしているため、ガレージ部分を含めた建物全体の延床面積の1/5を上限に、容積率の計算から除外する緩和措置を受けることができます。
ガレージハウスを選ぶ際の注意点3選
次に、ガレージハウスを選ぶ際の注意点をご紹介します。
錆や老朽化によって出費がかさむ
ガレージハウスを選ぶ際には、シャッターのデザインや価格だけでなく、信頼性の高い製品を選ぶことが重要です。なぜなら、性能の優れたシャッターを選ばないと、錆や老朽化が早く進み、修理や交換に多額の費用がかかる可能性があるからです。
騒音や振動問題
ガレージハウスでは、シャッターの開閉に伴う騒音や振動などの問題がしばしばクレームの原因となります。
対策としては、異なる種類のシャッターを検討したり、手動と電動を使い分けたりするなどの方法が有効です。また、シャッターの近くに寝室やリビングダイニングキッチン（LDK）がある場合は、騒音や振動がより不快に感じられることが多いです。
電気自動車のコンセント
一部のガレージでは、電気自動車の充電用コンセントを接続できない場合がありますので、注意が必要です。
現在、温室効果ガスの排出量を減らすため、電気自動車が注目されています。多くの自動車メーカーが電気自動車を製造しており、電気自動車の購入が一般的となっています。
そのため、電気自動車を所有している場合は、充電用のコンセントを接続できる場所を確保しておく必要があります。ただし、一部のガレージではコンセントの後付けができない場合もあります。コンセントを後から設置するためには、電気工事だけでも事前に行っておくことをおすすめします。
ガレージハウスは500万円で購入できる？2つのタイプを検証
住空間とガレージを組み合わせたガレージハウスは、総費用が約2,000万円近くかかってしまいます。ただ、小規模な建物やガレージだけであれば、500万円程度で購入できる商品もあります。
ガレージハウスは500万円で購入できる商品①「コンテナタイプ」
コンテナタイプのガレージハウスは、コンテナハウスを改良してガレージを組み合わせたものです。
海上輸送に使われるコンテナをそのまま利用するものと思っているかもしれませんが、実際には日本では建築基準法の適合が必要であり、基準を満たさない場合はコンテナハウスとして建てることはできません。
そのため、安価な中古のコンテナを使用しても建築基準法に合致するように施工や補修を行う必要があり、結果として新品の建築用コンテナと同等の費用がかかることになります。
2階部分には部屋がなく、コンテナを車用のガレージとして利用し、それを自宅の敷地内に設置するタイプのガレージハウスでは、コンテナと施工費を合わせても300万円から500万円程度で建設することができます。ただし、これは独立したガレージであり、厳密にはガレージハウスとは異なります。
ガレージハウスは500万円で購入できる商品②「ガレージハウスキット」
ガレージハウスキットは、家の建設に必要な材料がパッケージ化されたキットハウスで、ガレージハウスとして利用することができます。セルフビルドによって建設するため、費用を抑えることができます。
NSGという会社では、レンタルガレージやガレージの販売も行っており、高級木造キットガレージの「おやじの隠れ家」シリーズを販売しています。このキットガレージの特徴は、合板ではなく、天然無垢木材を使用していることです。専用工場でプレカットが行われるため、品質のばらつきがなく、高い精度で美しい組み立てが可能です。
セルフビルドも可能ですが、大工工事や現地での組み立てもオプションとして提供されており、追加費用がかかります。組み立てには専門的な知識は必要ありません。図解や写真付きの組み立てマニュアルも提供されており、約3～4日の短期間で建設することができます。
ガレージハウスは500万円から可能！
この記事では、ガレージハウスを500万円で建てられるのか、詳しく解説しました。
格安のガレージハウスは、主に店舗やセカンドハウス、別荘、趣味のために購入される方が多く、家族で長期的に住むためには向いていません。家族が快適で安心して生活できるガレージハウスを建てるには、1000万円台後半から2000万円台の予算が必要です。
ぜひ、参考にしてみてください。
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