大開口の窓を設置して実際に後悔した事例9選

大開口の窓を設置するメリットと実際に後悔した事例を徹底解説！

「大開口の窓を設置したい！」
「実際に設置した方の意見が知りたい！」

日光がたっぷりと入る大開口窓のあるリビングは、開放的な空間を提供し、広々とした雰囲気を醸し出します。ただし、外部からの視線が気になることや断熱性の低下などのリスクも考慮する必要がありますので、慎重な検討が必要です。

この記事では、大開口の窓を設置するメリットや実際に後悔した事例について、詳しく解説します。

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大開口の窓を設置するメリット6選

まずは、大開口の窓を設置するメリットについて解説します。

日差しが入り開放的なリビングになる

大開口窓を採用すると、ガラスの面積が広くなり、日差しがたっぷりと室内に入り込みます。その結果、部屋全体が明るくなり、狭小住宅のような間取りでも開放的なリビングになるという大きなメリットがあります。

特に南向きに大開口窓を設置すると、採光性が高まります。昼間は自然光がたっぷりと入り込み、部屋が明るくなるため、電気代の節約にもつながります。

照明を使わずに快適に過ごせる

大開口窓を採用すると、太陽の光を室内に取り入れやすくなります。晴れた日は十分に明るく、照明を使わずに快適に過ごすことができます。

特に平屋の場合、床面積が広いため、採光不足になりがちです。しかし、大開口窓を導入することで、建物の中央部まで光が届きやすくなります。このため、自然光を上手に取り入れることができるのです。

新鮮な空気を取り込める

日本の気候は一般的に湿度が高いため、住まいの快適性を向上させるためには湿気対策が重要です。大開口窓のあるリビングを家の中心部に配置すると、新鮮な空気を取り込むことができます。

さらに、対角に窓を設けることで、室内の空気が循環し、効率的に換気することができます。通気性が良くなると、カビや湿気対策にも効果を発揮します。

見た目が美しい

大開口窓は、見た目にも美しいデザイン性を備えています。通常の窓よりも広い窓面積を持つことで、建物の内外の一体感を演出し、スッキリとした印象を与えることができます。窓枠や柱が少なく、モダンでスタイリッシュな外観を実現することができるのです。

庭とリビングに一体感が出る

大開口窓を導入することで、庭とリビングがつながり、一体感を楽しむことができます。屋内と屋外がフラットにつながることで、視覚的な広がりを感じやすくなります。

特にフルオープンサッシと呼ばれる開口部を広く開ける設計では、開放感が抜群です。庭やテラスで読書を楽しんだり、食事をしたりするなど、リビングのように使うことも可能です。友人を招いてバーベキューをする際も、リビングとテラスを自由に行き来できるため、みんなの満足度が高まるでしょう。

大型の家具や家電製品が搬入できる

通常の窓から大型の家具や家電製品を搬入するのは困難な場合があります。搬入物や窓枠を傷つけるリスクもあります。しかし、大開口窓は開口部の幅が広いため、大型の家具や家電製品でもスムーズに搬入することができます。

窓を通じての搬入が容易であり、傷や損傷の心配も軽減されます。大開口窓があることで、家具や家電の配置や取り替えが簡単に行えるので、利便性が向上します。

大開口の窓を設置して実際に後悔した事例9選

次に、大開口の窓を設置して実際に後悔した事例をご紹介します。

大開口の窓で後悔した事例①「設置費用が高い」

大開口窓にする場合、熱損失を最小限に抑えるためには断熱性能の高いガラスや高機能なサッシを選ぶことが推奨されますが、そのための初期費用は高くなりやすいというデメリットがあります。

複層ガラスや防犯ガラス、遮熱ガラスなどの高性能な窓は価格が高く、大開口窓は特注品であるため、コストがかかります。また、樹脂製サッシはアルミサッシに比べて断熱性能が向上しますが、それでも導入コストは増えます。

大開口の窓で後悔した事例②「カーテンの費用が高い」

大開口窓では、家具店やカーテンメーカーの標準サイズの製品が合わない可能性が高くなります。また、窓が大きい場合は、安価な既製のカーテンでは質感に問題が生じるかもしれません。そのため、オーダーメイドのカーテンを注文する必要があり、費用も高くなります。

もし、レースカーテンとドレープカーテンの両方を使用する場合は、倍の費用がかかることもあります。予算に応じたカーテン選びをするために、大開口窓以外の窓には既製品カーテンを選ぶなどの工夫が必要です。

大開口の窓で後悔した事例③「掃除には手間がかかる」

窓はホコリや汚れが付きやすい箇所であり、拭き跡が室内から目立つため、掃除には手間がかかります。特に大開口窓は窓ガラスやサッシが大きいため、通常の窓よりも掃除が困難です。

天井近くの窓であれば、上部に手が届かない場合もあります。また、窓ガラスが大きいため、汚れも目立ちやすく、掃除の頻度も増えるでしょう。

大開口の窓で後悔した事例④「室内が外部からよく見える」

大開口窓を取り入れることで、室内が外部からよく見えるようになります。プライバシーに関して、懸念を抱く人もいるでしょう。

大開口窓を持つにもかかわらず、常にカーテンを閉めてしまうことになる可能性もあります。外から見えにくいガラスも存在しますが、夕方や天候の悪い日には効果が制限され、室内が見えてしまうこともあります。家の外が道路や隣の庭や窓に面している場合は、注意が必要です。

大開口の窓で後悔した事例⑤「断熱性能が低下する」

大開口窓を導入することで、通常の窓と比べて家の断熱性能が低下し、夏は暑く、冬は寒く感じる可能性があります。通常、家は壁や屋根、床下に断熱材が入っており、室内と外部の熱の出入りを制限しています。しかし、窓やドアなどの開口部には断熱材を使用することができませんので、壁と比較すると熱が逃げやすくなります。

実際に、住宅の約74％の熱気が夏に、50％の冷気が冬に開口部から逃げると言われています。そのため、断熱性を重視する方にとって、窓は非常に重要な要素となります。

大開口の窓で後悔した事例⑥「収納スペースが不足した」

大開口窓を導入すると、部屋の壁面積が減少するため、家具や収納ラック、本棚などを配置するスペースが制限されます。

収納スペースが不足すると、物が乱雑になってしまい、開放感が損なわれる可能性があります。もし収納スペースが不十分であり、他の部屋に追加の収納スペースを設けることが難しい場合は、慎重に検討する必要があります。

大開口の窓で後悔した事例⑦「開け閉めが困難」

大開口窓は窓のサイズが大きいため、重さも増して開け閉めが困難になります。

特に、断熱性の高い大開口窓の場合、初めの開け始めは非常に重く、両手でしっかりと持って力を入れなければ動かすことができません。頻繁に換気をしたい場合や高齢者が使用する場合は、この点を考慮して検討する必要があります。

大開口の窓で後悔した事例⑧「窓が割れるリスクがある」

窓は外壁よりも強度が低いため、台風などで物が飛来した場合に割れるリスクがあります。

飛来物による窓の破損を防ぐために、フェンスなどの設置や防犯対策を行いましょう。また、窓が台風などの自然災害で割れた場合は、火災保険で補償されるため、必ず加入するようにしましょう。

大開口の窓で後悔した事例⑨「耐震性が心配」

窓の面積が広くなると、壁や柱の数が減るため、耐震性について心配する人もいるかもしれません。しかし、建物を建てる際には建築基準法で定められた耐震基準を満たす必要があります。

大開口窓を取り入れた設計が建築許可を受けるということは、耐震基準を満たしているということです。それでも耐震性に不安がある場合は、耐震性の高い建築に精通している施工会社を選ぶことをおすすめします。

大開口の窓で後悔しないための注意点4選

次に、大開口の窓で後悔しないための注意点をご紹介します。

大開口の窓で後悔しないための注意点①「窓の断熱性能を向上させる」

快適な環境を維持するために、窓の断熱性能を向上させることが重要です。窓の断熱性能を向上させるためには、以下の2つの方法があります。

・複層ガラスの使用
複層ガラスは2枚または3枚の窓ガラスが重なったものです。2枚の場合はペアガラス、3枚の場合はトリプルガラスと呼ばれます。

・樹脂サッシの採用
樹脂で作られたサッシは熱の伝導性が低く、アルミサッシよりも断熱性能が高いです。アルミ樹脂複合サッシは、室内側がアルミで室外側が樹脂で構成されています。

複層ガラス窓や樹脂サッシの採用により、窓の断熱性能が向上し、夏は涼しく、冬は暖かい環境を保つことができます。ただし、窓の重量が増したり価格が上昇する可能性があることに注意してください。

大開口の窓で後悔しないための注意点②「プライバシー対策をする」

住宅密集地や忙しい通りに面した家では、カーテンを開けた際に外からの視線が気になることがあります。このような状況で暮らしやすさを損なわないためには、事前に対策を考える必要があります。

例えば、2メートル以上の目隠しや植栽などを活用することで、視線を遮ることができます。ただし、落葉樹を選ぶと冬季に葉が散ってしまい、目隠し効果が得られません。常緑樹の中でも、一年を通じて葉が茂り続ける種類を選ぶことをおすすめします。葉の密度が高い常緑樹を選ぶことも重要です。

また、建物自体で対策をする場合には、中庭を設けたり、リビングを二階に配置するなどの方法も有効です。

大開口の窓で後悔しないための注意点③「軒を設置する」

大開口窓の外側に軒（のき）を設置することをおすすめします。軒が日差しを遮ってくれるため、部屋の開放感を損なわずに室内の温度上昇を抑えることができます。

また、軒があると窓が雨に濡れることも少なくなるので、窓掃除の頻度も減少します。冬の日差しを妨げないよう、日射角度を考慮して適切な軒の大きさを検討してください。

大開口の窓で後悔しないための注意点④「2階リビングで耐震性を高める」

大開口窓を備えたリビングを計画する場合は、耐震性が確保された構造を選択することが安心です。1階に大開口窓を持つリビングを設ける場合、耐震性に不安が残ることがありますので、2階にリビングを配置することも検討してください。1階には個室を集中させることで、耐力壁の数を増やし、地震に強い構造とすることができます。

開放的で広々とした家を実現できる

この記事では、大開口の窓を設置するメリットや実際に後悔した事例について、詳しく解説しました。

大開口の窓はデメリットもありますが、設置すると開放的で広々とした家を実現できます。ご紹介した注意点を確認し、検討してみることをオススメします。

ぜひ、参考にしてみてください。

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