後方支持型カーポートのメリット・デメリットを徹底解説！
「外構にはカーポートを設置したい！」
「後方支持型ってデメリットはあるの？」
一般的なカーポートの柱は、カーポートを側面から見たときに前後に1本ずつ配置されています。しかし、前方の柱を取り除き、後方の柱だけで支えるカーポートがあれば、使いやすさが向上するのではないでしょうか。
実際に、そのようなカーポートが存在し、「後方支持タイプ」と呼ばれています。この記事では、後方支持型カーポートのメリット・デメリットについて、詳しく解説します。
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後方支持型カーポートのメリット
おしゃれでスタイリッシュ
後方支持型のカーポートは、前面に柱がないため、開放感があり非常におしゃれな雰囲気を醸し出します。
このデザインは、洗練されたモダンな外観を持つため、住宅全体の印象をアップさせる効果があります。多くのメーカーがデザイン性に力を入れており、他のタイプのカーポートよりも見た目が美しいものが多いです。
車いすやベビーカー利用者に優しい設計
前側に柱がないことで、車への乗り降りがとてもスムーズに行えます。特に、車いすやベビーカーを使用する方にとっては大きなメリットです。
車の横にベビーカーや車いすをつけることができ、直接車に乗り降りできるため、乗り降りの手間が大幅に軽減されます。さらに、柱がないため車のドアを広く開けることができ、チャイルドシートの取り外しや取り付けがしやすくなります。
狭いスペースにも対応可能
後方支持型のカーポートは、狭いスペースにも設置が可能です。
例えば、旗竿地の狭い路地部分に駐車スペースを設ける場合、前方に柱がないため駐車スペースを有効に活用することができます。このように、フェンスと家の間や車2台分のギリギリの横幅の駐車スペースなど、限られたスペースでも大きなメリットを発揮します。
スムーズな車の出し入れ
前側に柱がないため、車の出し入れが非常に楽になります。
特に、オープン外構や角地の場合、道路に面する部分が広いため、車の出し入れがストレスなく行えます。柱がないことで視界が広がり、ぶつける心配が減るだけでなく、事故のリスクも低減します。
後方支持型カーポートのデメリット
商品価格が高い
後方支持型カーポートは、他のタイプに比べて商品価格が高くなる傾向があります。
1台用のカーポートでも価格は40万円から50万円ほどになります。対照的に、4本柱タイプや片流れタイプのカーポートは、1台用で10万円から20万円程度安くなるため、価格の違いが顕著です。
2台用以上のカーポートでは、ほとんどのメーカーで定価が90万円から100万円を超えるため、一般的なカーポートよりも30万円から40万円高くなることがあります。
豪雪地域にはおすすめできない
豪雪地域では、積雪が100cmを超えることがありますが、後方支持型カーポートの耐雪性能は最大でも50cm程度です。そのため、豪雪地域では適していません。
4本柱や6本柱の耐雪カーポートは、100cmや150cmまでの耐雪性能を持つものがあり、豪雪地域にはこちらが推奨されます。ただし、後方支持型カーポートの標準的な耐雪性能は20cmから30cmであり、年に数回の降雪や積雪が少ない地域では十分に利用可能です。
場所によっては設置できないこともある
後方支持型カーポートは、柱にかかる負荷が大きいため、地中にしっかりとした基礎を作る必要があります。
通常のカーポートの柱に比べて2倍から3倍の面積の基礎が必要となり、これが価格が高くなる一因でもあります。また、基礎を大きく作る必要があるため、住宅の基礎部分やガス・水道・下水道などの配管がある場所では設置が難しくなります。設置前には現場調査が必要です。
施工不可になりやすい
後方支持型カーポートは強度を保つために大きな基礎が必要です。駐車スペースの地下には、水道管やガス管、汚水管などの埋設物が多く存在し、これらと基礎が干渉するとカーポートを建てることができません。
そのため、後方支持型カーポートは施工が難しい場合が多く、実際に設置される例は少ないです。大手メーカーのリクシルやYKKAPで後方支持タイプの種類が少ないのは、このためかもしれません。
サイドパネルがない
多くのカーポートには、側面にサイドパネル（サイドスクリーン）を取り付けるオプションがありますが、後方支持型カーポートにはこのオプションがありません。
サイドパネルは通常、前方側の柱に固定されるため、前方に柱がない後方支持型には取り付けが不可能です。また、後方側にもパネルの設定がないため、目隠しが必要な場合は別途フェンスを建てる必要があります。
後方支持型カーポートはこんな人にオススメ！
後方支持タイプのカーポートには多くの利点がありますが、特に次のような方に最適です。
旗竿地や角地にお住まいの方
旗竿地や角地では、限られたスペースを有効に活用する必要があります。後方支持タイプのカーポートは、支柱が後方に配置されるため、スペースを効率的に使うことができます。
駐車場スペースの幅が狭い方
駐車場の幅が狭い場合、支柱が車の出入りを妨げることがあります。後方支持タイプなら、支柱が後方に位置しているため、車の出入りがスムーズになります。
リビングの前に駐車場がある方
リビングの窓からの眺めを遮らないためには、視界を広く保つことが重要です。後方支持タイプのカーポートは、前方に支柱がないため、リビングからの眺めが良好です。
車を柱で擦りたくない方
駐車時に支柱にぶつかるリスクを避けたい方には、後方支持タイプが最適です。支柱が後方にあるため、駐車時のストレスが軽減されます。
スタイリッシュなカーポートを求める方
後方支持タイプのカーポートは、モダンで洗練されたデザインが特徴です。見た目にもこだわりたい方にとって、スタイリッシュな外観が魅力的です。
これらのポイントを踏まえて、自分に合ったカーポートを選び、快適な駐車スペースを手に入れましょう。ぜひ、参考にしてみてください。
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