コンクリートの家は後悔する?メリット・デメリットを徹底解説!
「コンクリートの家に住みたい!」
「コンクリート打ちっ放しってオシャレ」
コンクリート打ちっ放しの家は、都会的なデザインとなり人気があります。また、木造と違って大空間を実現できたり、防音効果が高いといったメリットがあります。
しかし、注文住宅でコンクリートの家を選ぶ方はわずかです。実際にコンクリートの家を選んで、後悔する方もいます。
この記事では、コンクリートの家のメリット・デメリットについて、詳しく解説します。
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コンクリートの戸建てはたったの1%
新築の戸建住宅で、実際にコンクリート造を選ぶ方はわずか1%です。ほとんどの方は、木造もしくは軽量鉄骨造を選びます。
コンクリートの家は独特な雰囲気があり、クールでオシャレです。オンリーワンでカッコいい家を建てたい方に、人気があります。
しかし、コンクリートの家はデメリットもあり、価格も高いことから採用されることは少ないです。
コンクリート住宅のタイプ
コンクリート住宅のタイプは、下記の2種類があります。
RC構造
「RC造」は、補強されたコンクリート造の建物です「Reinforced Concrete」の略で、「Reinforced=強化された」「Concrete=コンクリート」という意味です。
補強は、型枠にコンクリートを流し込んでガチガチに固めて強化されています。戸建コンクリート造の住宅は、RC造が多いです。
SRC構造
「SRC造」は、「Steel Reinforced Concrete」の略です。「Reinforced=強化された」「Concrete=コンクリート」の意味を持つRC造に、さらに「Steel=鉄」の構造が加わった建築構造になります。
コンクリートの特性でもある「外的圧力に変化せず耐え凌ぐ強さ」と、鉄骨が持つ「しなることで外的圧力の影響を緩和する強さ」を融合させた構造で、非常に強い耐震性能を兼ね備えていることが大きな特徴です。
コンクリート住宅の工法
コンクリート住宅の工法は、主に下記の2つとなります。
ラーメン構造
「ラーメン構造」は、食べ物のラーメンとは関係ありません。ドイツ語の(Rahmen)に由来する意味合いを持っており、「Rahmen=フレーム、枠組み」という意味となります。
フレームで家を支えることで、壁面に開口部を広く取るといったことが可能です。開放的な空間演出ができます。
壁式構造
壁で住宅を支える工法を「壁式構造」といいます。壁の面全体で家を支えることにより、耐震性の高い家となります。高層の建物にもよく使われる工法です。
コンクリート住宅のメリット5選
次に、コンクリート住宅のメリットについて解説します。
デザイン性が高い
コンクリート住宅は、木造や鉄骨造にはない外観のデザインを実現できます。
コンクリート造ならではの曲線状のアーチや、斜めの線使いなどが可能です。木造や鉄骨造は基本的にボックス型の家になるので、コンクリート造ならではのオンリーワンなデザインとなります。
開放的な空間を実現できる
コンクリート造の住宅は、柱が少なくても良いので大空間を演出できます。リビングなど、とても開放的な印象になります。
防音効果が高い
コンクリート造は、木造などに比べて遮音性が高いです。音が伝わりにくいため、家で楽器をしたい、ホームシアターを楽しみたいといったことも可能です。
高い耐震性・耐久性
コンクリート造の戸建は、木造や鉄骨造に比べて格段に高い耐震性・耐久性となります。大きなマンションやビルでも支えるようなコンクリートなので、安心して暮らすことができます。
耐火性が高い
コンクリート造は、耐震性・耐久性だけでなく火災にも強い構造です。近くで火災が起きた時も、木造や鉄骨造に比べて格段に安心感があります。
コンクリート住宅で後悔したこと4選
次に、コンクリート造で後悔したことについて、詳しく解説します。
コンクリート住宅で後悔したこと①「価格が高い」
木造住宅の坪単価は50万円程度が平均値となりますが、コンクリート住宅の坪単価は100万円程度は想定すべきです。
コンクリート住宅は材料費だけでなく、施工難易度が高く施工できる業者が限られるため、施工費も木造に比べて高いです。
コンクリート住宅で後悔したこと②「断熱性が低い」
コンクリートは、木造に比べて断熱性が低いです。コンクリートの熱伝導率は、木造に比べて約13倍になります。
断熱性の低さをカバーするために、断熱材や窓などを性能の良い物にする必要があり、費用が高くなる一つの要因になっています。コンクリート造の場合は、外張り断熱も検討すべきです。
コンクリート住宅で後悔したこと③「結露しやすい」
コンクリート造の住宅は結露しやすいため、対策が必要です。定期的な換気など、設計時に検討しておきましょう。
コンクリート住宅で後悔したこと④「ひび割れ・穴」
コンクリートは、木造のように収縮しないためひび割れや穴が発生しやすいです。
快適に暮らすためには対策が必要
コンクリート造の住宅はオシャレで性能も高いですが、主に価格面で諦めてしまう方が多いです。
また、価格以外のデメリットもあります。断熱性向上・結露対策・ひび割れや穴の対策など、検討した上で設計すべきです。
ぜひ、参考にしてみてください。
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