ドドナエアをシンボルツリーにしたい！特徴を徹底解説！
「ドドナエアをシンボルツリーにしたい！」
「やめておいた方がいい？」
ドドナエア（ポッププッシュ）は、そのすらりとしたスタイリッシュな姿勢と美しい紅葉により人気の庭木です。初心者でも手軽に育てることができ、病害虫にも強いため、挑戦しやすい植物です。
この記事では、ドドナエアの魅力やシンボルツリーとして植える場合の注意点について、詳しく解説します。
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ドドナエアとは？
ドドナエアは、ムクロジ科の常緑低木で、オーストラリア原産です。「オージープランツ」として知られ、鉢植えや切り花としても人気があります。常緑樹でありながら低木であるため、庭木や住宅の外構に頻繁に使用されています。
国内では、「ドドナエア・パープレア」という品種が最も一般的です。この品種は季節によって葉の色がグリーンからワインレッドに変化する特徴があり、常緑樹でありながら季節の変化を楽しむことができるため、人気があります。
「ドドナエア」という名前は、植物学者の「Rembert Dodoens」に由来します。また、学名の「viscosa」は「粘着力を持った」という意味があります。これは、ドドナエアの小枝がねばねばとしていることにちなんでいます。
シンボルツリーとしてのドドナエアの魅力
シンボルツリーとしてのドドナエアには、下記のような魅力があります。
丈夫で育て方も簡単
ドドナエアは非常に丈夫で、育てるのが容易な植物です。日本の環境にも適応しており、1年で人の背丈を超えるほど成長します。越冬も難しくありません。
また、病気や害虫にも強く、ガーデニング初心者にとっても育てやすい庭木です。さらに、常緑樹であるため、冬でも葉が茂っており、生垣や目隠しとしても人気があります。
かわいらしいピンク色の鞘（さや）
ドドナエアは初夏に、緑色の葉の間に薄いピンク色の鞘（さや）が枝につきます。これは実際には花ではなく、袋の形をしており、中にはたくさんの小さな種子が含まれています。
その繊細な雰囲気とかわいらしいピンク色は、爽やかな季節にぴったりです。ちなみに、開花は春先であり、花自体は非常に小さく目立ちません。
紅葉も楽しめるカラーリーフ
ドドナエアの一品種である「ドドナエア・ビスコーサ」は、鮮やかな紅葉も楽しむことができる魅力を持っています。一般的な紅葉よりも遅い時期で、関東地域では11月ごろから始まります。
春から夏にかけて美しい緑色だった長くて細い葉が、冬の寒さが深まるにつれて淡い紫やワインレッドに色づいていきます。そのスタイリッシュなカラーリングは、庭のアクセントとしてもおすすめです。
ドドナエアをシンボルツリーとして植える注意点7選
次に、ドドナエアをシンボルツリーとして植える注意点について解説します。
栽培場所
ドドナエアは耐陰性が強く、半日陰でもしっかりと成長します。ただし、日照不足だと花付きが悪くなることがありますので、可能な限り日当たりのよい場所での栽培をおすすめします。
寒さにはやや弱いので、冬の気温が－5℃以下の地域では室内に移動させる必要があります。－5℃以下が続くと、葉が落ちたり花がしおれたりしてしまう可能性があります。
土壌
ドドナエアは水はけのよい土壌を好むため、庭植えの場合は川砂を用土に混ぜると良いでしょう。また、元肥としては腐葉土を約3割混ぜ込むと良いです。
市販の庭木や観葉植物用の用土を使用することも便利です。特別な元肥は必要ありません。鉢植えや庭植えの場合、極端に貧弱な土壌以外では肥料を与えなくても十分に元気に成長します。
水やり
ドドナエアを庭植えで育てる場合、水やりはほとんど必要ありません。自然の雨水に任せ、極端に乾燥した場合にだけ水を与えれば十分です。
鉢植えでも同様で、用土がしっかり乾いてから水やりを行ってください。ドドナエアはやや乾燥した環境を好むため、水を与えすぎには注意が必要です。
剪定
ドドナエアは枝が伸びる傾向があるため、定期的な剪定が必要です。枯れた枝や不要な枝を剪定することで、樹勢を整えるだけでなく、通気性も改善できます。下向きの葉を取り除くことで、全体的に清潔で整った印象を与えることができます。
剪定は冬が適しています。ドドナエアは頑健な植物であり、比較的大胆に剪定しても枯れることはありません。思い切ってトリミングし、好みのサイズに調整しましょう。
病気対策
ドドナエアの栽培において特に注意が必要な病気は「黒点病」です。この病気は糸状菌と呼ばれるカビが原因で、葉や茎に小さな黒い斑点が現れます。
発病した部分は治癒しないため、発見次第、迅速に切り落とす必要があります。この病気は高温多湿な環境で発生しやすいため、特に梅雨の時期には注意が必要です。日当たりと風通しの良い場所で栽培することで、予防することができます。
害虫対策
ドドナエアは一般的に害虫に強い植物であり、害虫の心配はほとんどありません。ただし、稀に「ネキリムシ（根切り虫）」と呼ばれる害虫が発生することがあります。
この害虫はコガネムシの幼虫に似た形状をしており、春に活動を始める前に地中で越冬します。孵化直後は葉を食害し、成長すると夜間に根や茎を食べる特徴があります。被害を受けた植物の周囲の土壌に潜んでいるため、土を掘り返して駆除する必要があります。
夏越し/冬越し
ドドナエアは暑さや寒さに対して耐性があり、夏越しや冬越しは比較的容易です。極端な温暖地や寒冷地以外では、屋外での栽培が可能です。ただし、耐性があるとはいえ、温度調節をすることで生育が向上します。真夏や真冬には屋内に移動させたり、遮光や防寒の対策をすることが推奨されます。
ドドナエアはほったらかしでも大丈夫！
この記事では、ドドナエアの魅力やシンボルツリーとして植える場合の注意点について、詳しく解説しました。
ドドナエアは、水やりや肥料の手入れがほとんど必要なく、初心者でも育てやすい庭木です。初夏には美しいピンク色の花穂や夏の鮮やかな緑、そして晩秋には目を楽しませる美しい紅葉など、他の庭木にはない美しさを通年で楽しむことができます。
ぜひ、参考にしてみてください。
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