外壁のコケ取りを自分で！正しい手順と効果的な予防策

【2025年最新版】外壁のコケ取りを自分でする方法｜正しい手順と効果的な予防策を徹底解説

外壁にコケが付着していて、見た目が気になっている方は多いのではないでしょうか。新築から10年ほど経つと、外壁のコケが目立ってきて、美観性を損なってしまいます。しかし、コケは自分で取り除くことが可能です。

今回は、外壁のコケ取りを自分で行う正しい方法や必要な道具、効果的な予防策について詳しく解説します。適切な方法でコケ取りを行えば、外壁を傷めることなくキレイな状態を取り戻すことができます。

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外壁にコケが発生する原因と危険性

外壁のコケは、湿気の多い環境や日当たりの悪い場所で発生しやすくなります。特に北側の外壁や風通しの悪い箇所では、コケの胞子が定着しやすい環境が整ってしまいます。

コケは水分を含んで保水力があるため、外壁材が常に湿っている状態になります。この状態が続くと、外壁材の劣化や塗膜の剥がれ、ひび割れなどの原因となる可能性があります。

また、コケを放置することで建物内への浸水リスクも高まります。特に窯業系サイディングの場合は、反りなどの劣化につながる恐れがあるため、早めの対処が重要です。

コケ発生の主な要因

コケの胞子は、水分と栄養分があればどんどん増えてしまいます。外壁材や塗料によって、コケが出やすいものと出にくいものもあるため、耐久性のある塗料を選ぶことでコケを防ぐことができます。

川の近くにお家がある場合は湿気が高くコケの増殖に適した場所になります。森林や樹木に面している場合は、コケの胞子が飛びやすくお家に付着してしまいます。日当たりが悪く風通しが悪い環境では、外壁が乾燥しにくいため湿度が上がり、コケが増殖しやすい状態になります。

コケ放置による劣化症状

発生してしまったコケは、水分を吸ってさらに増殖します。外壁が常に濡れた状態では、塗膜に亀裂が入ったりひび割れの原因になります。一度できてしまったコケは、雨で流れてキレイになることはないため、できるだけ早めに対処することが大切です。

自分でコケ取りできる範囲と判断基準

外壁のコケ取りを自分で行う場合、安全に作業できる範囲を正しく判断することが大切です。

コケ取りを自分で行える条件

手の届く範囲（地上から2メートル程度まで）の作業であること、足場が安定している場所での作業であること、コケの発生範囲が比較的狭い場合に自分でコケ取りを行うことができます。

まずは、お家の健康状態を知るために、コケの部分に水をかけてみてください。外壁が水を弾く状態は、自分でお手入れできる健康な状態なので、コケを落とせば元通りのキレイな外壁になります。

業者に依頼すべきケース

高い箇所には手が届きにくいので汚れが十分に落としきれなかったり、天井部分にかけた薬剤が垂れてくるため、どうしても自分でやるには難しい部分があります。無理に作業すると、外壁を傷つけてしまう可能性や怪我にもつながるため、専門業者へ相談することをおすすめします。

汚れがひどい場合や、屋根や高い位置の作業はとても手間がかかる危険な作業なので、業者に依頼するのが安全です。

外壁のコケ取りに必要な道具と洗剤

外壁のコケ取りを自分で行う際は、適切な道具と洗剤を準備することが重要です。

基本的な道具

外壁についてしまったコケを自分で落とすときには、水拭きではなかなか落ちないので、道具と洗剤類を準備するといいでしょう。

一般的にブラシかスポンジで擦り洗いする場合が多いですが、固いものでなく柔らかい道具を選ぶのがおすすめです。塗膜を傷つけてしまうと、ひび割れや雨漏りの原因になるため、できるだけソフトなスポンジやブラシを使用してください。

おすすめのコケ取り用品

コケ取りスプレーはホームセンターで手に入りますが、ハイターやカビキラーなどの塩素漂白剤でも代用できます。水拭きではなく、コケ取りスプレーを使用したほうが効率よく落とせます。

洗浄力が高い製品をお探しの方は、塩素系の成分である塩化ベンザルコニウムを使用したコケ取りスプレーがおすすめです。キレイにしたい箇所に、まんべんなく吹き付けるだけでコケを死滅させられます。

できるだけ体に害のない製品を使用したい方には、天然由来の成分を配合したコケ取りスプレーもあります。人や動物に対する安全性が高いグレープフルーツ種子抽出物は、コケを除去する効果もあるため、ペットやお子さんがいるお家でも安心してお使いいただけます。

重曹を使った自然な方法

お料理などに使用する重曹にも、汚れを落とす作用があるため、外壁のコケを取り除く際に効果的です。ハイターやカビキラーなど塩素系の薬剤と違って、体に悪影響を与えることもないので安心してお使いいただけます。

重曹小さじ2杯を200ミリリットルの水に加えてよく混ぜて、スプレーボトルに入れます。重曹水をコケや汚れに吹きつけて、スポンジなどで擦ってから水で流します。擦り洗いをするときには、力を入れすぎず丁寧にゆっくりと汚れを落とすのが効果的です。

自分でできる外壁のコケ取り手順

外壁のコケ取りを自分で行う際の正しい手順をご紹介します。

事前準備

まず、注意していただきたいのが、高圧洗浄機の使用です。高圧洗浄機は、汚れを一気に落とせる便利な掃除用具なので、コケや藻を取り除く際に使用する方が多くいらっしゃいます。

しかし、高圧洗浄機は圧力が強すぎるため、コケや汚れと一緒に塗料もはがしてしまう可能性もあります。コケを落とす目的だけの場合には、塗料をすべて落としてしまうと、外壁の耐久性が保てなくなります。一時的にはキレイになりますが、コケや藻の繁殖が進む原因になるのでご注意ください。

コケ取りスプレーの使用手順

コケ取りスプレーをコケや汚れに吹きつけます。カビキラーやハイターなどの塩素系の強い薬剤は、外壁を傷める可能性があるので、広い範囲に噴射せず、汚れている箇所だけに吹きつけます。

あまり力を入れず、丁寧にゆっくりとコケを掃除していきます。擦りすぎは外壁を傷める原因になるため、毛先が柔らかいブラシがある場合は代用して、優しく落としてみてください。

薬剤を水でキレイに洗い流します。使用するスプレーによって、洗い流さない場合もあるので、使用方法が定められている製品は注意書きを参照してください。

安全な作業のポイント

効き目は、じわじわと表れるのが特徴で、数日から数ヵ月でコケを完全に除去できるはずです。しっかりと外壁に浸透させれば表面に成分が残り、付着したコケを取り除くだけでなく再発生を抑制してくれる効果も期待できます。

作業の際は、周囲の植栽などに薬剤がかからないよう注意し、必要に応じてビニールシートで覆うなどの対策を行ってください。

外壁のコケを予防する効果的な方法

外壁のコケ発生を防ぐための予防策について解説します。

環境を整える対策

外壁の前に物を置かないようにすることが重要です。日影や風通しが悪い場所は湿気が多くなり、コケが繁殖しやすい環境になります。外壁の前に物を置かないようにして、風通しを良くするのが重要です。

地面の湿気を取るだけでもコケは軽減されるため、土壌に軽石など混ぜることで対策できます。塀で風通しが悪くなっている場合は、生垣などで風通しをよくする工夫も効果的です。

建材選びでの予防

外壁は凹凸が少ない模様を選ぶことで予防できます。凹凸が多い外壁には湿気がたまりやすいため、コケが繁殖しやすくなります。コケを防ぎたい方は、モルタルや金属系サイディングのような平らな素材を選ぶと、水はけが良くなりコケを防ぐことができます。

新築時に森林が近い場所を避けることも対策の一つです。自然が多い環境ではコケが増殖するため、建設場所を選ぶときには、このような点も考慮するといいでしょう。

塗料による予防対策

光触媒塗料を使用することで、コケを予防できます。セルフクリーニング機能を備えていて、太陽光に塗料の成分が反応し、コケを死滅させたり、雨水で汚れが流れ落ちるのが特徴です。

防カビ性の高い塗料を使用することも効果的です。光触媒塗料以外にも、カビの予防効果がある塗料は何種類かあります。塗料の色は、コケの薄緑色が目立ちにくい、グレーやベージュがおすすめです。黒や白などの塗料は、コケが目立ちやすくなるのでご注意ください。

外壁メンテナンスの目安とタイミング

外壁のコケや藻はメンテナンスのサインなので、このような症状があれば対処することをおすすめします。

チェックポイント

目視で確認できる症状のほか、触ると手に白い粉が付着するチョーキング現象、黄色や白に変色したコケや藻もあるので注意が必要です。特に北側の外壁や屋根では、劣化が激しいケースが多いため、お家の北側をよく確認してみてください。

定期的な外壁の掃除で汚れを落とすように心がけることで、コケの発生を抑制できます。お家の周りの環境によってコケの繁殖スピードが変わってきますが、対策できる場合もあるため、ぜひお試しください。

専門業者への相談タイミング

高い箇所や細かい部分のメンテナンスのサインは見逃してしまう方が多いため、専門業者に依頼して調べてもらうのがいいでしょう。当然ですが、専門業者はプロなので、適切なメンテナンスでキレイな仕上がりが期待できます。

自分で判断がつかない場合には、まずは専門業者にみてもらって判断するのがおすすめです。劣化の進行は早い段階で対処できれば、補修費用も抑えられるため、定期的に外壁に異常がないか確認してください。

まとめ

外壁のコケ取りを自分で行う方法について、原因から予防策まで詳しく解説しました。手の届く範囲の薄いコケであれば、自分でキレイに掃除することが可能です。

適切な道具と洗剤を使用し、正しい手順で作業を行えば、外壁を傷めることなくコケを除去できます。重曹を使った自然な方法もあるため、小さなお子さんやペットがいるご家庭でも安心して取り組めます。

ただし、高いところや劣化が進んでしまったコケは、無理をせずに専門業者に依頼して、キレイに落としてもらうのが安全です。外壁のコケは劣化の初期症状で、メンテナンスの時期が近づいているサインとして見逃さないことが大事です。

定期的なメンテナンスと適切な予防策を実施することで、美しい外壁を長期間維持することができます。

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りっきー

元大手ハウスメーカー社員です。

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家作りのコツについて、日々情報を発信しています。

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