ローコスト平屋は300万円で建てられるか徹底検証！
「ローコスト平屋を安く建てたい！」
「300万円だとさすがに無理？」
小さな家でもいいから、300万円で家を建てられないかと考える方は多いです。資材高騰の中でも、ローコスト平屋で小さい家であれば、300万円でも検討が可能です。
この記事では、ローコスト平屋は300万円で建てられるか、詳しく解説します。
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300万円でローコスト平屋が建てられるタイニーハウスとは？
タイニーハウスとは、”tiny”（ちっちゃな、とても小さい）と”house”（家）のことを指します。そのサイズは10平米程度のものもあります。10平米は約4.5畳のワンルーム（バストイレ同室）ほどのコンパクトなサイズ感です。
タイニーハウスが注目を浴びたのは1999年から2000年ごろのアメリカでした。それまでアメリカでは「大きな家」が幸せの象徴であり、家はその機能性や必要性を議論されるべきではないと考えられていました。
しかし、家の価値を機能性や必要性から考えると、本当にそんなに大きな家が必要なのか、大きな家であることが住む人を幸せにするのかといった新たな気づきが生まれます。
さらに、ハリケーンやサブプライムショックなどの大規模な自然災害が続いたことも、家について考えるきっかけとなりました。その結果、過剰な所有物を持たずにシンプルに生活する考え方が一部の人々に徐々に浸透していきました。
その後、タイニーハウスはミニマリストな生活を実現する一つの選択肢として、アメリカを始めとする世界中で広まっています。
300万円でローコスト平屋が建てられる理由5選
次に、300万円でローコスト平屋が建てられる理由について、詳しく解説します。
300万円でローコスト平屋が建てられる理由①「必要最低限のグレードの部材を使用」
住宅建築には、柱や梁などの構造材・外壁・フローリング・壁の仕上げ・間仕切り扉などの建材・快適性を確保するための断熱材・キッチン・バス・洗面・トイレなどの水回り設備など、多くの部材が必要です。
ローコスト住宅では、これらの部材を基本的にスタンダードなモデルに絞ることでコストを削減しています。もちろん、スタンダードな部材でも十分な機能を備えており、品質に劣るものではありません。
300万円でローコスト平屋が建てられる理由②「規格住宅で設計費を削減」
ローコスト住宅の多くは、「規格住宅」として予め決められた間取りやデザインテイストとなります。複数のプランが用意され、その中から選んでベースとして家づくりを進める方法です。
この手法では、一棟ごとに設計士がプランニングする必要がなく、打ち合わせの時間も短縮できるため、設計にかかるコストを削減できます。
各住宅メーカーによって、ベースプランからどれだけカスタマイズできるかは異なりますが、スタンダードで住みやすい間取りであり、極端な変形地や傾斜地でなければそのまま建てることができるプランです。
300万円でローコスト平屋が建てられる理由③「部材の一括購入で仕入コストを削減」
コストを抑えるために、グレードを最低限に抑えるだけでなく、部材の仕入れ先を絞って一括購入しています。同じメーカーから部材を大量に仕入れることで、単価を下げることができます。
その結果、ローコスト住宅ではデザインや仕様が統一されることが多く、選択肢は限られています。
300万円でローコスト平屋が建てられる理由④「少数精鋭で対応し人件費を削減」
ローコスト住宅メーカーは、小規模なスタッフで運営されています。
大手ハウスメーカーが部門ごとに業務を分担するのに対し、ローコスト住宅メーカーでは社長が棟梁としても活動したり、営業担当が設計からアフターサービスまで幅広い業務を担当することがあります。こうした少数精鋭の体制により、人件費を削減しています。
300万円でローコスト平屋が建てられる理由⑤「広告宣伝を行わない」
ローコスト住宅メーカーは、大手ハウスメーカーのようにテレビCMや新聞広告などの大規模な宣伝活動を行わず、広告費に数百万円から数千万円もかかることを避けています。代わりに、新聞のチラシや口コミなどを活用して新規顧客を獲得しています。
また、住宅展示場のモデルハウスの展示や維持にかかる高額な費用も抑えています。代わりに、引き渡し前の完成住宅や入居後の住まいを施主の協力を得て、見学会を行うなどの方法で施工例を公開しています。
300万円でローコスト平屋に住むメリット4選
次に、300万円でローコスト平屋に住むメリットをご紹介します。
低コストな建築費
ローコスト住宅の最大の利点は、建築費を抑えられることです。小規模な平屋の場合、300万円台から建てることができるため、多くの人にとって魅力的なメリットとなります。
低コストな建築費ということは、単に低所得者にとって手の届く範囲にあるというだけではありません。住宅建築に予算をかけずに済むため、駅に近い良好な立地の土地を購入したり、旅行や車など他の目的に予算を充てることができます。
階段の負担がない
シニア世代の中には、毎日の階段の上り下りが負担に感じる方が多いでしょう。特に足腰の不調がある場合は、危険も伴います。
平屋のように階段がないフラットな住宅では、日常生活が非常に楽になり、安全性も向上します。バリアフリーな設計で室内の段差を完全に取り除けば、将来的に車椅子を使用する必要があっても移動が容易になります。
子育て世代にとっても、階段のない平屋は利点があります。小さな子供が転落する心配がなく、視界も良く見守りやすいため、安心感があります。
コンパクトな生活スタイル
シンプルな間取りの平屋で生活すると、余分なものを買わない・置かないという習慣が身に付き、自然と生活がコンパクトになります。
また、シンプルで四角い部屋のため、物が少なくなり掃除が楽になるという声もよく聞かれます。最近では、ミニマリストライフや持たない暮らしに憧れて、平屋を建てる方も増えています。
建て替えや移転が容易
高額な投資をして手に入れたものは、できるだけ長く活用したいと思うのは自然なことです。
しかし、ローコストで建てた住宅ならば、将来的に家族構成やライフスタイルが変化したり、転勤などで住まなくなった場合に、建て替えや売却の決断がしやすくなります。
気持ちの問題としても、敢えて「一生ここで暮らすつもりはない」というスタンスで住宅を建てるのであれば、コストを抑えることが望ましいでしょう。
300万円でローコスト平屋に住むデメリット4選
次に、300万円でローコスト平屋に住むデメリットをご紹介します。
収納スペースが少ない
平屋建築では、同じ建築面積でも2階建てに比べて床面積が約半分になるため、居住スペースや収納スペースが制限されることになります。居住スペースは最低限確保する必要がありますが、その結果、収納スペースが減ることになります。
これまでマンションに住んでいた世帯であれば、ある程度の妥協点があるかもしれませんが、2階建てから平屋に住み替える場合は、家財を大幅に整理・処分する必要が出てくるでしょう。
設計の自由度の制約
ローコスト住宅では、あらかじめ決められたベースプランに基づいて設計が行われるため、間取りやデザインの自由度が制限されます。
たとえば、クロスの柄や外壁材の選択においても、限られた数種類の中から選ぶことになります。その結果、住まいのオリジナリティは限定的であり、似たようなデザインの家が多くなってしまいます。
また、間取りに関しても、シンプルで標準的なプランが採用されることが多く、スキップフロアやロフトなどの特殊な構造は実現しづらいです。
低い資産価値
現在の不動産市場では、昔のように購入価格を上回る高値で不動産を売却することは稀です。
ローコストで建てた住宅を将来的に売却する場合、築年数や劣化の状態によって購入時の価値の一部を失ってしまうため、資産価値として期待することは難しいです。
中心部の暗さ
平屋では部屋が水平につながっているため、建物が大きくなると建物の中心部に日光が届きにくくなり、暗くなってしまう傾向があります。
解決策として、Ｌ字型の間取りを採用して採光を確保する方法もありますが、多くの場合、敷地を最大限に活用するために四角形の間取りが選ばれます。
タイニーハウスの価格別商品
次に、タイニーハウスを価格別に紹介していきます。まずは100万円以下でも購入できる「mocoYA」です。
mocoYAにも様々なシリーズがありますが、mocoYA ODLは97.8万円となっています。なお、mocoYAという名前は、moco homeと「小屋」を掛け合わせた単語です。
小屋を建てる場合、床面積が10㎡以内であれば面倒な建築確認申請が必要ありません。mocoYAは申請が必要なく、現地で組み立てるだけで完成するのが特徴です。
サーフボードやアウドドアなどの「趣味の部屋」、小さな「お店」、テレワークなど集中するための「仕事場」、子供が楽しむための「遊び場」など、たくさんの用途があります。
無印良品の小屋
無印良品の小屋は、屋内約9.1m²・縁側3.1m²の広さがあります。
無印良品の小屋の特徴として、縁側があり開口部が広いため、自然と一体になったような小屋となっていることです。外壁の焼杉をはじめ国産材を使用しており、オプションで断熱仕様・防犯使用・電源・給排気なども取り付けられます。
群馬県嬬恋村にある無印良品カンパーニャ嬬恋キャンプ場では、実際に無印の小屋に宿泊することができます。また、千葉県のシラハマ校舎では土地を借りて、無印良品の小屋を建てることが可能です。
IMAGO（イマーゴ）
IMAGO（イマーゴ）は、165万円から購入できる小屋です。全国にログハウスなど自然派個性住宅のハウスメーカー「BESS」が販売しています。
セルフビルドを前提としたキット販売となっています。ログハウスは木を積み重ねていくので、セルフビルドでも建てやすいことが特徴です。
しかし、断熱材などは入っていないため、居住というよりも趣味や物置として使用するべきです。トイレ・シャワー・エアコンなども設置可能なので、ちょっとした事務所などには良いかもしれまえｓん。
約10㎡・6帖ほどのスペースですが、友達と楽しむ場所としたり、カフェを営業するといった楽しみ方が可能です。セルフビルドなので安く購入できるのが魅力です。
Roomette(ルーメット)
Roomette(ルーメット)は、これまでの小屋とは違いトレーラータイプのタイニーハウスとなります。卵のようなかわいらしい外見が特徴です。
コンパクトで牽引がしやすいことから、移動型の店舗として利用する方も多いです。内装は基本的に何も無い状態で納車されるため、オプションで断熱仕様・給水タンク・窓・ドアといったカスタマイズが可能です。
価格は280万円〜となっています。普通免許で牽引することが可能です。
キャンピングドーム
キャンピングドームは、北欧風のログハウスを展開する「茜プランニング」が販売している商品です。キャンピングドームという名前通りで、丸い形をしており別荘のような楽しみ方ができます。
木製で作られている机・椅子など、カントリーな雰囲気を演出してくれます。約6帖のタイプは177万円から購入可能です。
INSPIRATION(インスピレーション)
INSPIRATION(インスピレーション)は、多くのタイニーハウスを販売しているyadokariが作った商品です。
夫婦2人・子供1人が住めるスペースを想像して作られており、開口部にバルコニーやウッドデッキを設置することで、開放的な小屋が出来上がります。
生活することを考慮されているため、トイレ・シャワー・キッチンが完備されています。590万円から購入可能です。
複数社を比較検討することが重要
この記事では、ローコスト平屋は300万円で建てられるか、詳しく解説しました。
ローコスト平屋であっても、複数社を比較検討することが重要です。価格交渉をすることで、安く家を建てることが可能になります。
ぜひ、参考にしてみてください。
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