メーターモジュールと尺モジュールで迷っている方へ
メーターモジュールと尺モジュールで迷っている方へ。
住宅メーカーによって「尺モジュール」もしくは「メーターモジュール」を取り扱っている場合があり、「結局どっちがいいの?」と迷う方が多いです。
尺モジュールとメーターモジュールでは、1間の長さが異なります。畳の1畳は尺モジュールで182cm×91cmとなりますが、メーターモジュールでは200cm×100cmとなります。
「大きさが違うだけでしょ?」と思うかもしれませんが、メリット・デメリットがあります。詳しく解説していきます。
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メーターモジュールのメリット3選
まず、メーターモジュールのメリットについて解説します。
メーターモジュールのメリット①「広々とした間取り」
メーターモジュールは200cm×100cmを基準に作られており、柱や壁の部分を除くと1モジュール87cmが標準となります。対して、尺モジュールは柱や壁の部分を除くと78cmとなり、メーターモジュールの方が9cm大きいことになります。
たったの9cmと思うかもしれませんが、実際に家に入ってみると9cmの差は非常に大きいです。窮屈さがなく、広々とした間取りに感じられます。
メーターモジュールのメリット②「車椅子でも通りやすい」
将来的に車椅子生活になった場合、メーターモジュールの家の方が格段に暮らしやすいです。
尺モジュールの壁から壁までの距離は78cmですが、車椅子が90度曲がる場合に必要な幅は85cmとなります。メーターモジュールの場合は壁から壁まで87cmですので曲がることができますが、尺モジュールでは曲がれない計算になります。
車椅子で直進をする場合でも、最低78cmは必要となります。メーターモジュールだと余裕がありますが、尺モジュールだとギリギリの計算です。
将来もし車椅子になってしまった場合を考慮するのであれば、メーターモジュールを選びましょう。
メーターモジュールのメリット③「収納しやすい」
最近の家具やタオルなどの日用品は、メーターモジュールに合うように作られています。
尺モジュールを採用した場合、寸法が合わないことが多いです。メーターモジュールを採用することによって、無駄なスペースが生まれにくく、収納に強い家になります。
メーターモジュールのデメリット2選
次に、メーターモジュールのデメリットについてご紹介します。
メーターモジュールのデメリット①「採用しているハウスメーカーが少ない」
大手ハウスメーカーの中で、メーターモジュールを採用しているのは「積水ハウス」「トヨタホーム」の2社だけです。
新しいハウスメーカーはメーターモジュールを採用しやすいのですが、尺モジュールを採用しているハウスメーカーがメーターモジュールに変更するのは非常に大変です。
取引している会社を一斉に切り替えることになりますし、商品から設計まで全て変える必要があります。積水ハウスのように尺モジュールからメーターモジュールに変更する例はあるものの、なかなか切り替えることは難しいでしょう。
体が大きいから、車椅子に乗っている家族と住むからといった理由でメーターモジュールを選びたい場合でも、選べるハウスメーカーが少ないのは大きなデメリットです。
メーターモジュールのデメリット②「間取りの自由度が下がる」
メーターモジュールは、尺モジュールに比べ最小単位である1グリッドが大きいです。大きな敷地に家を建てる場合はあまり問題になりませんが、敷地に限りがある場合はメーターモジュールだと収まらない可能性があります。
尺モジュールであれば理想の間取りにできる場合でも、メーターモジュールだと実現しないケースがあるのです。
メーターモジュールのデメリット③「部屋のスペースが狭くなる可能性がある」
メーターモジュールで家を建てる場合、部屋のスペースが狭くなる可能性があります。メーターモジュールは、廊下や脱衣所・トイレを広めに設計することができますが、使用できる坪数が限られているため、部屋のスペースが狭くなることがあります。
メーターモジュールを採用すると、廊下や設備を広く設計する必要があるため、どこかの間取りが狭くなりやすいです。そのため、部屋のスペースが狭くならないように、土地の広さや理想の間取りを考慮した上で、工務店の担当者と相談することが重要です。
坪単価はメーターモジュールの方が高い?
メーターモジュールを検討している方から、「メーターモジュールの方が坪単価が高いんじゃないの?」と聞かれることがあります。
家は一般的に尺モジュールで作られるケースが圧倒的に多く、建築資材も尺モジュールがほとんどです。メーターモジュールだと選べる資材が少ないため、その分価格が高くなるのではないか?という不安です。
これは、あまり正しい情報ではありません。ハウスメーカー各社には得意・不得意があり、メーターモジュールが得意としている会社の場合、メーターモジュールの建築資材を大量発注するためです。
メーターモジュールの家の方が高いと紹介しているサイトもありますが、これは一概に正しいとは言えませんので注意しましょう。
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