蝋梅(ロウバイ)を庭に植えてはいけない理由について徹底解説!
「蝋梅を庭に植えたい!」
「庭に植えてはいけないって本当?」
蝋梅は、独特な質感を持つ明るい黄色の花びらと、蝋を塗ったような不思議な花で知られる植物です。その香りは非常に甘く、柔らかさもあり、四大香木と称されるほど人々に愛されています。
しかし、蝋梅は同時に「庭に植えてはいけない」と言われる植物でもあります。この記事では、蝋梅を庭に植えてはいけない理由と植える場合の注意点について、詳しく解説します。
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蝋梅(ロウバイ)を庭に植えてはいけない理由4選
それでは、蝋梅を庭に植えてはいけない理由について、詳しく解説します。
蝋梅を庭に植えてはいけない理由①「有毒のため」
蝋梅を庭に植えるべきではない理由の一つは、その植物が有毒であることです。
昔から、蝋梅は花や蕾に抗菌や抗炎症の効果があるとされ、薬として利用されてきました。しかし、蝋梅はアルカロイド系の毒を含んでいる植物です。
名前に「梅」の字が含まれているため、誤解されやすいですが、蝋梅はバラ科ではなくロウバイ科に属しています。蝋梅の実も梅干しのように食べられるかもしれないと思われますが、実は非常に強力な毒を含んでいます。
そのため、蝋梅の実は生で食べることはもちろん、漬け物や果実酒に使用することもできません。動物が蝋梅の種子を摂取した場合、中毒症状が起こる事例も報告されており、子供やペットのいる家庭では特に誤飲の危険性があるため、蝋梅を植えない方が良いです。
ロウバイの種子にはカリカンチンというアルカロイドが含まれており、動物が摂取するとGABAの阻害作用が働き、神経症状を引き起こすと考えられています。
蝋梅を庭に植えてはいけない理由②「鳥害の危険性」
蝋梅は美しい花を楽しむことができる植物ですが、鳥害の危険性があります。
蝋梅の実は小鳥にとって非常に魅力的であり、特に冬季になるとエサとして利用されることがあります。その結果、実のついた蝋梅は鳥害を受けやすくなります。
鳥害によって花や葉が傷ついたり、実が摘まれたりすることで、蝋梅の成長に影響を及ぼす可能性があります。特に蝋梅は成熟するまでに時間がかかるため、被害を受けることで庭にとって悪影響をもたらす可能性があります。
蝋梅を庭に植えてはいけない理由③「縁起が悪い」
蝋梅は美しい花で知られていますが、庭に植えるべきではない理由の一つは、実をつける木として縁起が悪いとされることです。この考え方は、「実のついた木が身割れを連想させる」という迷信に基づいています。
しかしこれらは個々人の信念によるものであり、信じる信じないは自由です。実際には、実をつける木を庭に植えることによって得られる利益も多いので、迷信を信じない方々は、蝋梅を植えても何の問題もありません。
蝋梅を庭に植えてはいけない理由④「花がなかなか咲かない」
蝋梅を庭に植えるべきではない理由として、花がなかなか咲かないことが挙げられます。
蝋梅の花芽は、古い枝にしかつきません。そのため、古い枝を残して伸びた新しい枝を定期的に切り戻さないと、花が咲かなくなってしまいます。蝋梅を植えてから徐々に花が少なくなるというのは、主に剪定の不足が原因です。
ただし、植えたばかりの蝋梅でも花が咲かないことがあります。これは、蝋梅が成長が遅い植物であるためであり、管理や環境の問題ではありません。蝋梅を種から育てている場合、花が咲くまでに5年以上かかることもあります。
そのため、蝋梅は苗木から育てることが一般的です。ただし、苗木の年数によっては花が咲かないこともあるので、すぐに蝋梅の花を楽しみたい場合は、開花や花芽が確認されている苗木を選ぶことをおすすめします。
蝋梅を庭に植える上で把握すべき注意点3選
次に、蝋梅を庭に植える上で把握すべき注意点について、解説します。
子供やペットが触れる場所に植えない
蝋梅を庭に植える場合は、ペットや小さな子供が触れる可能性のある場所には植えないようにしましょう。
蝋梅には毒が含まれており、誤って口に入れると健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
剪定時期を間違えない
蝋梅の剪定は、年に2回行う必要があります。剪定時期を間違えないことが、蝋梅の花が咲かないトラブルを避けるための重要なポイントです。
蝋梅の剪定では、正しい時期と剪定するべき枝を知ることが必要です。剪定時には、若い枝を残しながら、花が咲きにくくなった古い枝を切り取ります。
蝋梅の剪定は年に2回行われます。3月頃と11月から12月にかけてです。
3月は花が終わり、葉も落ちた時期であり、この時に古い枝や徒長した枝、株元から生えてくるひこばえを取り除きます。ひこばえは養分を吸い取ってしまうため、早めに取り除く必要があります。
ただし、古い枝を一度にたくさん切り落とすと、植物の成長に悪影響を与える可能性があるため、古い枝を切る数と残しておく若い枝の数をバランス良く調整するように剪定します。また、徒長枝と呼ばれる細く上に伸びる枝も花芽をつけにくいため、切り落とします。
11月から12月の剪定は、風通しを良くするための剪定であり、花芽を落とさないように樹形を整える程度に剪定します。年に2回の剪定を適切なタイミングで行うことで、蝋梅が過度に成長したり花が咲かなくなるリスクを防ぐことができます。
鳥害の対策
鳥による被害から、蝋梅を保護するための対策を行う必要があります。
ただし、ヒヨドリは人をあまり怖がらず、カラスや鳩のように色や音での対策が難しい鳥です。鳥対策として網を使用する場合には、小さくて体の細い鳥のために、目の細かさが30mm以下の網が適しています。
蝋梅は冬に美しい花を楽しめるのが魅力
この記事では、蝋梅を庭に植えてはいけない理由と植える場合の注意点について、詳しく解説しました。
蝋梅を植えてはいけない理由として、主にその毒性が挙げられます。ただし、毒性があっても摂取しなければ影響はありませんので、蝋梅は絶対に植えてはいけないとは言えません。
蝋梅は病害虫に強く、花の少ない冬に美しい花を楽しむことができます。ぜひ、参考にしてみてください。
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