タマホーム「シフクノいえ」の総額と標準仕様を徹底解説
「とにかく安い新築を探している」「900万円台で家が建つって本当なの？」そんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
タマホームの「シフクノいえ」は、20代でも手が届く価格帯で新築一戸建てを実現できる画期的な商品として注目を集めています。
しかし、安さの裏には何があるのか、本当にお得なのか、詳しく知りたいと思っている方も多いはずです。
この記事では、実際にタマホームで家を建てた経験を持つ宅建士の視点から、「シフクノいえ」の総額や標準仕様について詳しく解説していきます。
広告で見る価格と実際の総額の違い、他の商品との仕様比較、メリット・デメリットまで、家づくりを検討している方が知っておくべき情報を包み隠さずお伝えします。
「シフクノいえ」が本当に自分に合った選択肢なのか、この記事を読めば判断できるようになるでしょう。
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タマホーム「シフクノいえ」とは何なのか
タマホームの「シフクノいえ」は、20代をターゲットにした企画住宅として注目を集めています。
この住宅は900万円台からという破格の価格で新築一戸建てを実現できることが最大の特徴です。
「シフクノいえ」は企画住宅という分類に属しており、注文住宅とは異なる仕組みを採用しています。
企画住宅とは、あらかじめ用意された間取りプランから選択して建てる住宅のことで、完全自由設計の注文住宅と建売住宅の中間的な位置づけとなっています。
タマホームの商品ラインナップの中でも最も価格を抑えた商品として位置づけられており、「20代のタマホーム」というキャッチコピーで宣伝されています。
若い世代でも無理なく購入できる価格設定により、賃貸と同程度の月額支払いで自分の家を持つことが可能になっています。
「シフクノいえ」の総額について詳しく解説
タマホームの「シフクノいえ」の総額を正確に把握することは、購入を検討する上で非常に重要です。
広告では900万円台からと表示されていますが、実際の購入価格はこれよりも高くなることを理解しておく必要があります。
コミコミ価格の内容と注意点
「シフクノいえ」の価格表示は「コミコミ価格」となっており、一般的な本体価格のみの表示とは異なります。
コミコミ価格には電気工事、水道工事、地盤調査、設計料などの付帯工事費用が含まれているため、総額に近い金額が提示されています。
ただし、この価格ですべての費用が賄えるわけではありません。
水道管が敷地から離れている場合の引き込み工事や、地盤補強工事が必要な場合には数百万円単位の追加費用が発生することがあります。
また、外構工事費用、住宅ローンの諸費用、登記費用、引っ越し費用なども別途必要となるため、実際の総額はコミコミ価格よりもさらに高くなることを念頭に置いておきましょう。
地域による価格差について
「シフクノいえ」の総額は建築地域によっても大きく変わります。
特に寒冷地では断熱材の仕様が強化されるため、温暖な地域よりも価格が高くなる傾向があります。
また、地域によって選択できる設備メーカーや仕様も異なるため、全国一律の価格ではないことを理解しておくことが大切です。
「シフクノいえ」の標準仕様を他商品と比較
「シフクノいえ」の標準仕様は、タマホームの他の商品と比較すると明らかにグレードが下げられています。
価格を抑えるために様々な箇所でコストダウンが図られており、その内容を詳しく見ていきましょう。
水回り設備の仕様について
キッチンについては、大安心の家では4社から選択できるのに対し、「シフクノいえ」では選択肢がなく固定されています。
LIXIL製のキッチンが採用されていますが、引き出しタイプではなく開き戸タイプとなっており、使い勝手の面では劣ります。
お風呂についても同様で、標準仕様ではゴム栓が採用されています。
大安心の家では標準でプッシュタイプの栓が採用されているため、毎日使用する設備での利便性に差が生じています。
洗面台についても、大安心の家と比較すると明らかにグレードが低い製品が採用されており、水回り全体で大幅なコストダウンが図られていることがわかります。
構造・仕様面での違い
天井高については、「シフクノいえ」は2350mmとなっており、大安心の家の2500mmと比較すると150mm低い設定となっています。
この差は実際の住み心地にも影響を与える可能性があります。
屋根材については、「シフクノいえ」ではガルバリウム鋼板が標準仕様となっています。
大安心の家では瓦が標準仕様となっており、断熱性能や耐久性の面で差があります。
換気システムについては、「シフクノいえ」では第三種換気システムが採用されています。
大安心の家では第一種換気システムが標準となっており、気密性や断熱性能の面で優位性があります。
窓・サッシの仕様について
「シフクノいえ」の窓はアルミサッシとペアガラスの組み合わせが標準仕様となっています。
大安心の家では樹脂サッシが標準仕様となっており、断熱性能に大きな差があります。
アルミサッシと樹脂サッシでは断熱性能が大幅に異なるため、光熱費や住み心地に直接影響する重要な違いとなっています。
「シフクノいえ」のメリットとデメリット
主なメリット
「シフクノいえ」の最大のメリットは、何といってもその価格の安さです。
タマホームの商品の中でも最も価格が抑えられており、とにかく安く新築を手に入れたい方には最適な選択肢となっています。
コミコミ価格での表示により、総額がわかりやすいことも大きなメリットです。
注文住宅では本体価格と付帯工事費が別表示されることが多く、最終的な総額が予想より高くなりがちですが、「シフクノいえ」では最初から総額に近い金額が提示されています。
間取りの失敗が少ないことも企画住宅ならではのメリットです。
100パターン以上の組み合わせから選択できるため、素人でも住みやすい間取りを選択しやすくなっています。
主なデメリット
一方で、オプションを多く追加すると価格が跳ね上がることがデメリットとして挙げられます。
標準仕様のグレードが低いため、快適性を求めるとオプション追加が必要になり、結果的に他の商品と価格差が縮まってしまう可能性があります。
設備の仕様が明らかに他の商品より低いことも大きなデメリットです。
毎日使用する水回り設備や断熱性能に関わる部分でグレードが下げられているため、長期的な住み心地や光熱費に影響する可能性があります。
間取りの自由度が低いことも人によってはデメリットとなります。
こだわりの間取りを実現したい場合には、「シフクノいえ」では対応しきれない場合があります。
タマホーム「シフクノいえ」の種類と特徴
期間限定商品について
「シフクノいえ」には後ろに数字がつく商品があり、これらは期間限定・棟数限定の商品となっています。
「シフクノいえ19」や「シフクノいえ20」といった具合に、限定期間が終了すると数字が変わる仕組みになっています。
これらの限定商品は基本的な仕様に大きな違いはなく、主に販売期間と棟数の制限が設けられているだけです。
シフクノいえプレミアムについて
「シフクノいえプレミアム」は期間・棟数の限定がない商品として展開されています。
平屋が1,087万円から、2階建てが1,149万円からという価格設定となっており、他社と比較しても非常にリーズナブルな価格となっています。
「シフクノいえプレミアム」も基本的な仕様は通常の「シフクノいえ」と大きく変わりませんが、安定的に購入できることが特徴です。
実際の建築事例と間取り
1,087万円の平屋プラン
コミコミ1,087万円で建築可能な平屋は、16.03坪（53.00㎡）の1LDKとなっています。
夫婦2人暮らしに最適な広さで、段差のないフラットな空間構成により、将来的にも住みやすい設計となっています。
この価格帯で平屋を建築できるハウスメーカーは非常に少なく、「シフクノいえ」の大きな魅力の一つとなっています。
1,500万円の平屋プラン
予算を1,500万円まで増やすと、20.19坪（66.75㎡）の2LDKが選択可能になります。
3人家族でも十分な広さを確保でき、リビングも広くなるため、より快適な住環境を実現できます。
この価格帯でも他社と比較すると非常にコストパフォーマンスが高く、平屋住宅を検討している方には魅力的な選択肢となっています。
オプション追加時の注意点
「シフクノいえ」では基本的にお金を追加すれば様々なオプションを追加することができます。
しかし、オプションを多く追加すると総額が大幅に上がってしまうため、注意が必要です。
2階にトイレを追加する場合は25万円からの追加費用が必要になりますが、大安心の家では標準仕様となっています。
このような積み重ねにより、オプション費用が200万円を超える場合も珍しくありません。
オプション費用が200万円を超える場合は、上位グレードの商品を検討することをおすすめします。
結果的にそちらの方がコストパフォーマンスが良い場合があります。
まとめ
タマホームの「シフクノいえ」は、確かに価格の安さという大きなメリットがありますが、その分設備のグレードが大幅に下げられていることを理解しておく必要があります。
「シフクノいえ」の総額は900万円台からとなっていますが、実際には付帯工事費や諸費用、オプション費用などを含めると、表示価格よりも高くなることがほとんどです。
標準仕様では最低限の設備に留められているため、快適性を求める場合は相応のオプション追加が必要になります。
その結果、総額が大幅に上がってしまう可能性があることを念頭に置いて検討することが重要です。
とにかく価格を最優先に考え、設備のグレードにはこだわらないという方には「シフクノいえ」は良い選択肢となるでしょう。
しかし、長期的な住み心地や設備の利便性を重視する場合は、上位グレードの商品も併せて検討することをおすすめします。
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りっきー
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