玄関とリビングを仕切りなしにした間取り|玄関からリビングが見える?
「広々としたリビングでくつろげる家にしたい」「1Fにパントリーを設置したい」という要望は多いですが、家が狭いために実現しないケースが多くあります。
そこで検討するべきなのが、玄関とリビングを仕切りなしにした間取りです。この間取りを採用することで、玄関ホールのスペースが無くなり1Fスペースを広く活用することができます。
昔は家の部屋数が重視され、細かく別れた間取りが普通でした。しかし、現在は家族が集まったり、開放感のある空間が求められており、玄関とリビングを仕切りなしにした間取りが増えてきています。
しかし、メリット・デメリットをしっかり把握してこの間取りを採用しないと、後悔することになります。今回は玄関とリビングを仕切りなしにした間取りについて、詳しく解説します。

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玄関リビングの仕切りなしってどんな間取り?
玄関リビング仕切りなしとは?
玄関リビングの仕切りなしという間取りは、具体的にはどのようなものかイメージしにくいかもしれません。
玄関とリビングの仕切りがない間取りには、以下の特徴があります。
- 玄関とリビングの間に扉がない
- 玄関とリビングを隔てる廊下がない
- 玄関ホールが存在しない
- 靴を脱いだらすぐにリビングに上がれる
このように、玄関から直接リビングへと続く間取りで、玄関ドアを開けたらすぐにリビングが広がっている構造になっています。
玄関とリビングを仕切りなしにした間取りのメリット3選
まず、仕切りなしにした間取りのメリットについて、解説します。
1Fのスペースを生み出すことができる
玄関とリビングの仕切りを無くすことで、1Fの空間を広くすることができます。これが最も大きなメリットです。
あなたの家が広い場合、玄関ホールを無くす必要はありません。しかし、リビングを広く取りたいけどスペースが足りない場合には、1Fのスペースを生み出すために仕切りが無い間取りを検討すべきです。
家に入った瞬間の開放感がある
仕切りの無い家に入った瞬間は、リビングに繋がっている大空間が目に入ってきます。この開放的な印象は、この間取りだけの大きなメリットになります。
外に出やすくなる
玄関ホールが無い間取りだと、すぐに玄関から出られるため外に出やすくなります。
リビングから直接外に出られるため、心理的にも外との距離が相当近く感じられます。外に出るのが億劫になりやすい方など、仕切りなしの間取りが良いかもしれません。
玄関とリビングを仕切りなし|後悔した事例5選
次に、仕切りを無くした場合のデメリットについて解説します。
玄関とリビングを仕切りなし|後悔した事例①「玄関からリビングが丸見えになる」
当たり前の話ですが、玄関に入るとリビングが丸見えになります。間取りによっては、キッチンまで見えることになります。
配達の人が来た時など、ちょっと玄関に入るだけでリビングが見えるので、くつろいでいる時に来ると嫌なものです。
訪問客が多い、家の前の人通りが多い、プライベートは見られたくないという人は、仕切りがないとストレスが溜まるかもしれません。それでも仕切りがない間取りを採用する場合、リビング・キッチンの位置をしっかりと検討しましょう。
玄関とリビングを仕切りなし|後悔した事例②「リビングが外気の影響を受けやすい」
リビングと玄関の仕切りが無いために、玄関の開け閉めがあると外気が直接リビングまで届きます。仕切りがあると、多少の開け閉めがあっても外気の影響はありません。
外気の影響により、リビングが暑くなる・寒くなるということが起きやすいです。玄関の開け閉めが多い家庭にはオススメできません。
また、玄関のドアが閉まっていても、ドアの気密断熱性能が低いとすきま風が入ってきたり、外の温度が玄関を通じて伝わり、部屋が寒くなります。
玄関のドアは気密断熱性の高い物を付けましょう。
玄関とリビングを仕切りなし|後悔した事例③「匂いや音が気になる」
玄関から直接リビングに入るため、外部からの匂いや音がリビングに入り込みやすくなるという問題があります。特に、玄関に靴箱を設置している場合、靴の匂いがリビングに漂うことがあるため、気になるという声があります。
玄関とリビングを仕切りなし|後悔した事例④「玄関をキレイに保つ必要がある」
リビングから玄関が見えているため、玄関をキレイに保つ必要があります。特に、子供がいる家庭では、靴やランドセルなどが散らかりがちになることがあるため、片付けに手間がかかるという声があります。
玄関とリビングを仕切りなし|後悔した事例⑤「リビングが散らかりがち」
玄関に設置する収納スペースが限られている場合、靴やコートなどの収納場所がリビングにまで広がってしまうことがあるため、散らかりがちになるという声があります。
玄関リビング仕切りなしの間取りをオススメできる人・できない人
玄関とリビングの仕切りがない間取りには、メリットとデメリットの両方が存在します。この間取りがどのような人に適しているか、またどのような人には不向きなのかを理解するために、それぞれの特徴を確認しましょう。
玄関リビング仕切りなしの間取りをオススメできる人
- 広々としたリビングを求める人
- リビングスペースをできるだけ広く取りたいと考える人には、仕切りのない間取りが最適です。広々とした空間が確保でき、開放感を享受できます。
- 開放感を重視する人
- リビングに入った瞬間から広がる開放感を求める人には、仕切りなしの間取りが魅力です。自然光がたくさん入り、明るい雰囲気を楽しむことができます。
- 暗い玄関が苦手な人
- 仕切りがないことで玄関に自然光が届きやすくなり、明るい玄関を実現できます。暗く閉鎖的な玄関が嫌な人にとって、この間取りは理想的です。
- 大きな荷物を持ち運ぶ機会が多い人
- スポーツ用品やアウトドア用品など、大きな荷物を頻繁に持ち運ぶ場合、仕切りがないと動線がスムーズになります。
- 建築コストを抑えたい人
- 仕切りを設けないことで、壁やドアの設置費用を削減でき、建築コストを抑えることが可能です。
玄関リビング仕切りなしの間取りをオススメできない人
- 来客時のプライバシーを重視する人
- 玄関からリビングが丸見えになることで、来客時のプライバシーが確保しにくくなります。来客が多い家庭には不向きです。
- リビングを家族だけのプライベート空間にしたい人
- リビングを家族だけのプライベートな空間として利用したい場合、仕切りがないと落ち着かないかもしれません。
- 快適な温度環境を保ちたい人
- リビングで長時間過ごすことが多く、快適な温度を維持したい人にとって、仕切りがないことで冷暖房の効率が下がることがあります。
- 靴のニオイが気になる人
- 屋外での活動が多い場合、靴のニオイがリビングに広がる可能性があります。これが気になる人には不向きです。
- 小さな子供がいる家庭
- 小さな子供がいる場合、安全面を最優先したい人には、仕切りがないと危険が増すため、お勧めできません。
これらの特徴を参考に、自分のライフスタイルや家族のニーズに合わせて、玄関リビング仕切りなしの間取りが適しているかどうかを考えてみましょう。
玄関の位置にも影響する|仕切りのない家で後悔しないために
玄関の位置が家の角にある場合、玄関ホールを設置してもリビングの空間を広く取ることができます。これは、空間の無駄な凹凸が発生しないためです。
逆に玄関の位置が家の中央にある場合、リビングにどうしても凹凸が出来てしまいます。このような場合には、玄関とリビングの仕切りを無くした間取りを検討すべきでしょう。
玄関とリビングの仕切りを無くす間取りは、デメリットもあります。しかし、目隠しの壁やスクリーンなど、工夫をすることで丸見えになることは防げます。そして、開放的な広いリビングが実現できます。
ぜひ、参考にしてみてください。
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