ソテツを庭に植えてはいけない？メリットと後悔した事例を徹底解説！
「庭を南国風なイメージにしたい！」
「ソテツを庭に植えたい！」
ソテツは、太い幹と美しい緑色の葉で知られ、観賞用として人気があります。そのため、全国各地の道路や公園、学校などにも広く植栽されています。
ただし、一部の地域では、「庭にソテツを植えてはいけない」という言い伝えがあり、注意が必要です。この記事では、ソテツを庭に植えるメリットや、実際に後悔した事例について、詳しく解説します。
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ソテツ(蘇鉄)ってどんな植物？
ソテツは、ソテツ科ソテツ属に属する常緑低木です。ヤシの木と混同されやすく、海外原産の植物と誤解されることがありますが、日本固有種で沖縄や南西諸島などで自生しています。
ソテツは、漢字では「蘇鉄」と書かれます。この名前は、幹が枯れそうになった時に鉄の釘を打ち込むと再び生命力を取り戻し、蘇る（よみがえる）という言い伝えに由来して名付けられました。
大きさ
ソテツは低木に分類され、1年間でわずか1〜4cmしか成長しません。自生しているソテツの中には5mを超えるものもありますが、一般的な市販のソテツのサイズは1m前後です。
成長速度は1年で1〜4cm程度であり、1mに達するまでには30〜40年かかります。そのため、大きくなりすぎる心配はありません。
葉
ソテツは常緑樹であり、幹の先端から羽のような形状の葉が生えます。葉は一年中緑色を保ちます。
ソテツの葉の長さは、樹木の大きさによって異なりますが、最大で約70〜140cmになります。葉は楕円形で、小さな葉（小葉）が集まって羽のような形状をしています。
約10年に1回の開花
ソテツは、花が咲くのは主に5〜7月の時期です。開花周期はおおよそ10年ほどであり、開花が見られるのは非常に珍しいです。
ソテツは大きく成長しないと開花しないため、花を見たい場合は庭などで地植えし、十分に成長させるか、既に成長したソテツを購入する必要があります。
一般的には苗からの栽培
ソテツは、種子から発芽して成長するまでには時間がかかります。そのため、一般的には苗を購入して栽培します。
ソテツを庭に植えるメリット6選
次に、ソテツを庭に植えるメリットを解説します。
頑丈で手入れが簡単
ソテツは、根元に鉄を打つと再び生き返ると言われるほど頑丈な植物です。病害虫の心配もほとんどありません。
さらに、手入れも簡単です。水やりは、暑い季節である5〜9月でも1週間に1回程度で十分育ちます。肥料も暑い季節の5〜9月に限り、2か月に1回程度の頻度で与えれば十分です。
成長が遅い
ソテツは低木に分類されており、1年で1～4cmほどしか成長しません。自然界でのソテツの姿を見ると、その大きさに驚くかもしれませんが、室内で鑑賞するための鉢植えでは、小さなサイズの「ミニソテツ」と呼ばれるものも市場に出回っています。
ソテツは大きく成長しすぎて場所に困るという心配が少なく、そのため「室内でしか植物を育てられない」という人にも取り入れやすい観葉植物です。
インテリアのアクセントになる
小さくても存在感のあるソテツは、生活空間やインテリアに素敵なアクセントを加えることができます。シンプルになりがちな空間にソテツを飾ることで、一気に雰囲気が変わり、南国情緒の漂う空間を演出することができます。
手頃な価格で買える
ソテツの形状やサイズによりますが、比較的手頃な価格で入手することができるのも利点です。デスクや出窓などに飾るようなサイズの場合、おおよそ5,000円前後で手に入ります。
剪定した葉もオシャレ
ソテツの葉を数枚切り取って花瓶に活けるだけでも、おしゃれなインテリアとなります。
通常、ソテツは剪定が必要ありません。見た目を整えるために古くなった葉を切り落とす場合があるので、その際には捨てずにインテリアとして活用してみるのも良いでしょう。
パーティションや目隠しの役割を果たす
ソテツは背が高く、広がる葉を持つため、パーティションや目隠しの役割を果たすのに最適です。屋内はもちろん、庭の目隠しとしても活用できます。
ソテツを庭に植えてはいけない！実際に後悔した事例5選
次に、ソテツを庭に植えて実際に後悔した事例をご紹介します。
ソテツを庭に植えてはいけない！後悔した事例①「金を失うと言われている」
ソテツに関して、「蘇鉄」という漢字表記の「鉄」の部分が「金を失う」と解釈されることがあります。この解釈が広まり、「財産を失う」「浪費してしまう」といったネガティブなイメージが付けられたと考えられます。
ソテツを庭に植えてはいけない！後悔した事例②「経済恐慌のイメージがある」
大正末期から昭和初期にかけて、沖縄県は経済的に非常に厳しい時代を経験しました。主食である米やサツマイモが手に入らず、多くの人々が生計に苦しんでいました。この困窮状態にある中で、有毒なソテツの実を食べざるを得ない状況になりました。
このような背景から、沖縄朝日新聞が「ソテツ地獄」という言葉を用いて報道し、経済恐慌のイメージが広まったと考えられます。
ソテツを庭に植えてはいけない！後悔した事例③「実を食べると中毒になる」
ソテツの実には「サイカシン」という化学物質が含まれています。この物質は体内でホルムアルデヒドに変化し、強い中毒症状である嘔吐や呼吸困難、意識障害を引き起こす可能性があります。
実際に過去には、愛媛県の中学校で生徒がソテツの実を誤って食べ、中毒症状を発症する事故が報告されています。
ソテツを庭に植えてはいけない！後悔した事例④「先端が尖っていて危険」
ソテツの葉は先端が尖っており、その形状はトゲのようです。これはソテツが自然界で生き抜くための防御機構と言えます。
しかし、この尖った葉が問題となることがあります。特に成長したソテツを剪定する際には注意が必要です。葉の先は非常に鋭く、手袋をしていても刺さる可能性があるため、剪定作業は慎重に行う必要がありますし、手間もかかります。
ソテツを庭に植えてはいけない！後悔した事例⑤「日光を当てる必要がある」
ソテツは年中、日光に当てることが望ましいですが、住まいの方角によっては「日照時間が限られている」という場合もあります。その場合でも、最低でも1日3〜4時間以上は日光が当たる場所に置くようにしましょう。
ソテツは熱帯地域に自生する植物であり、日光を好みます。日光が不足すると葉が伸びすぎる原因となり、根腐れのリスクもありますので、育てる場所には注意が必要です。
南国風のイメージにしたい方にオススメ
この記事では、ソテツを庭に植えるメリットや、実際に後悔した事例について、詳しく解説しました。
ソテツは、野性味あふれる風貌から「雄々しい」という花言葉がぴったりの植物です。和風の庭や洋風の庭にも調和させることができますが、特に南国風のイメージにしたい方にオススメです。
ぜひ、参考にしてみてください。
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