タピアンのメリット・デメリットを徹底解説！
「庭にタピアンを植えたい！」
「グランドカバーに採用したい！」
タピアンの苗は小ぶりで、おしゃれな葉っぱが特徴的です。また、可愛らしい小さな花にも惹かれました。
タピアンは、最近人気が急上昇している「花咲くグランドカバー」として知られています。グランドカバーとして使われる他にも、鉢植えや花壇などで育てる人も多くいます。
この記事では、タピアンを庭に植えるメリット・デメリット・注意点について、詳しく解説します。
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タピアンとは？
タピアンは、有名な飲料メーカー「サントリー」の園芸部門である「サントリーフラワーズ」によって開発された植物です。
タピアンは、美女桜（別名: ビジョザクラ）としても知られるバーベナの園芸品種として育種された多年草です。バーベナは250種類以上存在し、多年草と一年草が混在していますが、タピアンは寒冷地以外でも多年草として元気に成長することができます。
タピアンや他のバーベナは非常に丈夫で、花を簡単に咲かせることができるため、初心者の方でも育てやすい植物です。「タピアン」という可愛らしい名前は、フランス語の「tapis」（絨毯、カーペットを意味する）に由来しています。
タピアンを庭に植えるメリット7選
次に、タピアンを庭に植えるメリットをご紹介します。
タピアンのメリット①「長い期間にわたって美しい花が咲く」
タピアンは、4月から11月まで長い期間にわたって美しい花を咲かせます。他の植物で同じく長い開花期間を持つ代表的なものとしては芝桜がありますが、芝桜の開花期間は1〜2ヶ月程度で、満開の時期も2〜3週間程度しか続きません。
それに対して、タピアンは半年以上にわたる開花期間があり、たくさんの花を楽しむことができます。満開の時期が終わっても、花茎をカットすることで再びたくさんの花を咲かせることができます。
タピアンのメリット②「4種類の花色がある」
タピアンの魅力的な点の一つは、その可愛らしい花と葉っぱの色です。タピアンにはパープリッシュホワイト/ピンク・ローズ・ラベンダー・バイオレットの4種類の花色があり、自分の好みに合わせて選ぶことができます。
私はピンクとホワイトの苗を植え付けましたが、ピンクの方が花付きがよく、活気がある印象を受けました。色の違いを比較しながら購入し、植えてみることも楽しいでしょう。
単色で統一感を出すのもスタイリッシュですが、寄せ植えやグラデーション植栽を楽しむことで、さらにゴージャスな雰囲気を演出することができます。
タピアンのメリット③「丈夫で暑さや乾燥に強い」
タピアンは驚くほど丈夫で、暑さや乾燥にも耐えることができます。
病気にかかりにくく、花の勢いも衰えません。そのおかげで真夏でも満開の花畑を楽しむことができました。手間をかけずに可愛らしい花を育てたい方におすすめです。
タピアンのメリット④「多年草のため何年も楽しめる」
タピアンは多年草のため、何年も楽しむことができます。冬には茶色くなり冬枯れしますが、翌年には新芽が生えてきます。一度植えれば、長期間美しい植物を楽しむことができるのは大きな魅力です。
タピアンのメリット⑤「さまざまな使い道がある」
タピアンは、さまざまな使い道があります。グランドカバー（地植え）、プランター（鉢植え）、花壇など、多くの場所で活躍します。
最も一般的な使い方は、グランドカバーとして使用することです。タピアンは長い花期を持つため、「花咲くグランドカバー」とも呼ばれます。ただし、タピアンは日常的な踏みつけには弱いため、人の出入りが少ないお庭の一部に植えることをおすすめします。
タピアンのメリット⑥「抑制効果がある」
タピアンは地面を這う性質を持っており、成長が早いため雑草の抑制効果があります。
春になると雑草が悩みの種ですよね。特に夏になると雑草の生える量が増え、草取りは大変な作業になります。タピアンを植えると、養分がタピアンに行くためか雑草の発生量が少なくなります。
グランドカバー全般に言えることですが、完全に雑草が生えなくなるわけではありません。ただし、タピアンを植えた場所の雑草の量は非常に少なくなります。
タピアンのメリット⑦「成長が早い」
タピアンは、非常に成長が早い植物です。
植え付けてからわずか3ヶ月程度で、9cmポットが大幅に成長し、数十センチ四方に広がります。成長速度が非常に速いため、庭や花壇を短期間で覆いつくしてくれます。
タピアンを庭に植えるデメリット6選
次に、タピアンを庭に植えるデメリットをご紹介します。
タピアンのデメリット①「踏み付けに弱い」
タピアンは、何度も踏まれると弱ってしまいます。
グランドカバーとして導入する場合は、人が頻繁に通る場所には植えるべきではありません。踏みつけに強いグランドカバーとしては「クラピア」がおすすめです。
タピアンのデメリット②「寒冷地では越冬ができない」
タピアンは耐寒温度が約マイナス5度程度ですので、寒冷地では冬を越すことができません。
プランターの場合は一時的に温かい場所に移動させることで寒さをしのぐことができますが、グランドカバーや花壇に植えられている場合は越冬が不可能です。そのため、寒冷地での屋外での植栽はおすすめできません。
タピアンのデメリット③「冬枯れする」
花壇や寄せ植えなど一部分であれば問題ありませんが、庭の広範囲をグランドカバーとして使用する場合は、冬季に一気に茶色く枯れてしまうため、見栄えが悪くなります。
暖地の場合は冬季を越すことができるとされていますが、霧や氷点下の気温にさらされると枯れ込むことがあります。
タピアンのデメリット④「日光を好む」
タピアンは、半日以上の直射日光が当てる必要があります。そのため、日陰では育つことができません。
タピアンのデメリット⑤「雑草は生える」
タピアンを植えても、雑草は生えてきます。そのため、定期的な雑草管理が必要です。
タピアンに限らず、グランドカバープランツを植える場合は、雑草管理が不可欠です。放置しておくとうまく育ちませんので、手入れを怠らずに世話をすることが重要です。
タピアンのデメリット⑥「連作障害の可能性」
連作障害とは、特定の植物を同じ場所で継続的に栽培することで生育が悪化したり、枯れたりする現象のことです。植物や使用した肥料によって土壌のバランスが崩れたり、病害虫の発生が起こることが原因とされています。
タピアンは冬季に一気に枯れ込むという性質もあるため、現実的な手段としては、2年に1回程度のサイクルで新しい苗を植えることや、根切りを試みるなどの方法が考えられます。グランドカバーとして長期間維持する場合は、定期的なメンテナンスが必要です。
タピアンを庭に植える上での注意点6選
次に、タピアンを庭に植える上での注意点をご紹介します。
雑草を完全に除去する
雑草が残っているままタピアンを植えると、日光が遮られて枯れてしまう可能性があります。また、雑草の成長も競合するため、見た目も悪くなります。
まずは、液体除草剤（葉や茎に塗るタイプ）を使用して、雑草を完全に枯らしましょう。枯れた雑草を取り除いた上で、タピアンを植えるようにします。
土壌づくりを行う
タピアンを含むグランドカバープランツを育てるためには、適切な土壌づくりが非常に重要です。どんなに丈夫な植物でも、不適切な土壌に植えられると、やがて枯れてしまいます。
花壇やプランターで育てる場合は、基本的に培養土を使用するため問題ありませんが、庭のグランドカバーとして導入する場合は、元々の土壌環境を正確に把握する必要があります。
培養土を利用する
植え付けの際には、元々の土壌に穴を掘って植えるのではなく、培養土を使用しましょう。
庭の土壌は家ごとに異なるため、培養土を使用することでタピアンが安定して馴染むことができます。培養土には、植物の成長に必要な栄養分・保水力・保肥力・排水力がバランスよく含まれているため、初期の生着率を向上させることができます。
ポット苗の根を緩める
植え付けの際には、ポット苗の根を少し緩めてあげましょう。ポット苗は根が絡まっている場合があります。
根を緩めることで、植え付けた場所の土壌に早く馴染むことができます。ほんの少しの手間で効果的な方法なので、ぜひ実践してみてください。
根が露出しないように培養土で覆う
植物を植え付ける際によく見られる失敗の一つは、根が露出してしまうことです。根が露出したままだと、水分がすぐに蒸発し、根に損傷を与える可能性があります。
そのため、植え付け時には、根がしっかりと埋まり、培養土で覆われるようにしましょう。
半日以上は直射日光が当たる場所に植える
タピアンは最低でも半日以上、直射日光が当たる場所でないと適切に成長しません。そのため、日陰の環境では育てることができません。
タピアンはホームセンターで人気！
この記事では、タピアンを庭に植えるメリット・デメリット・注意点について、詳しく解説しました。
タピアンは、その可愛らしさと育てやすさから非常に人気があります。ホームセンターの園芸コーナーでも、苗が比較的早く売り切れる印象ですし、タピアンコーナーも目にする機会が増えました。
ぜひ、参考にしてみてください！
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