隣の土地は買ってはいけない?メリット・デメリットを徹底解説!
「隣の土地を購入したい!」
「買ってはいけないって本当?」
「買いたいなら借金してでも隣の土地を手に入れろ」という表現がありますが、隣地を購入することには、土地の広さが増えて利用価値が向上するなど、購入者には大きな利点があります。
この記事では、隣の土地を買うメリット・デメリットや買うまでの手順について、詳しく解説します。
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隣の土地を買うメリット3選
まずは、隣の土地を買うメリットについて解説します。
土地の不利な条件が改善する
隣地を購入することで、土地の不利な条件を改善するという利点があります。
たとえば、不整形地を整形地に変えたり、中間画地(一面しか道路に面していない土地)を角地に変えたりする改善が挙げられます。さらに、隣地を購入することで、その土地の利用可能な容積率(延床面積の敷地面積に対する割合)が増える場合もあります。
増築を行うことができる
隣地の購入には、増築を行うことができるという利点もあります。
元々の土地で容積率をすべて使い切った建物を建てている場合、それ以上の増築はできません。しかし、隣地を購入することで利用可能な容積率が増えるため、増築が可能になります。
近隣の情報を把握している
隣の家や土地は、自分の所有地と接しているため、住んでいなくても近隣の情報を把握しています。そのため、購入後に予想される出来事については、ある程度予測できます。他の土地を購入する場合と比べて、安心感があります。
隣の土地は買ってはいけない?デメリット2選
次に、隣の土地を買うデメリットについて解説します。
隣の土地は買ってはいけない?デメリット①「価格が高くなりやすい」
隣地の購入は、価格が高くなりやすいというデメリットがあります。
売却側も、隣接者から購入の申し出がある場合、高い価格で売却されることを期待しており、安く売ることはほとんどありません。隣地を購入することで資産価値が向上することが多いため、高く購入しても損をすることは少ないです。
しかし、無制限に高い価格で購入することは望ましくありません。上限額を見極めることが必要です。
隣の土地は買ってはいけない?デメリット②「売買が円滑に進むとは限らない」
隣地の購入は、売買が円滑に進むとは限らないというデメリットがあります。
隣地を購入したいと申し出ても、相手が売却意思を持っているかどうかはわかりません。相手が全く売却意思を持っていない場合、高い価格を提示しても購入することはできません。
隣の土地を買うまでの手順
次に、隣の土地を買うまでの手順をご紹介します。
公図と登記簿謄本を取得する
まず最初に、公図と登記簿謄本を取得します。これらは法務局の窓口またはオンラインで申請することができます。公図と登記簿謄本は不動産に関する公的な情報であり、申請すれば誰でも閲覧や入手が可能です。
公図は、法務局に保管されている法的な図面であり、土地の位置や形状を確定するための地図です。今回は隣地を購入する予定なので、自分の土地の公図を入手します。そうすることで隣の土地の地番や形状などが分かります。
登記簿謄本は、不動産の所有者や担保状況、大きさ構造などが記載された公的な証明書です。今回は隣地の情報を知りたいので、公図で得た隣の土地の地番を提供して登記簿謄本を入手します。
登記簿謄本には所有者の名前や地目などが記載されており、所有権の移転履歴も示されます。また、土地を担保に借金をしている場合(例えば住宅ローンなど)、その借金の詳細も記載されています。
価格について調査を行う
その次に、隣地の価格について調査を行います。既に隣地が販売中の場合は、不動産仲介業者に連絡して販売価格を確認します。もし隣地が販売中ではない場合は、不動産相場を調査します。
・土地総合情報システム
不動産購入者へのアンケート結果から収集した実際の取引価格を集計した情報です。
・公示地価
国土交通省や都道府県が定期的に行う地価調査に基づく価格情報です。
・不動産情報サイト
各種の不動産情報サイトを活用して、類似の物件や近隣エリアの価格を調べます。
・中古不動産情報サイト
「HOME4U全国版」などの中古不動産物件情報を参考にして価格を把握します。
これらの方法を組み合わせて、周辺エリアに存在する、隣地と類似した広さや土地条件を持つ物件を探し、相場を把握することができます。
一般的に、隣地の購入価格は相場よりもやや高くなる傾向がありますので、具体的な金額については、土地の購入後に建築プランなどを提案するハウスメーカーや建築会社の担当者に相談し、予想される価格を確認することをおすすめします。
交渉を代行してくれる企業を見つける
隣地の相場を把握し、土地活用が十分可能であると判断した場合、隣地を購入するための交渉を専門とするハウスメーカーや建築会社の担当者を見つけます。
隣地が販売中でない場合、多くの人は「売りたくない土地を買ってもらえるわけがない」と諦めてしまいがちですが、隣の所有者が土地を売りたいかどうかは、聞いてみるまでわからないものです。
もしかすると、将来的には駅近くで便利なマンションに住みたいと思っているか、老後の資金を得たいと考えているかもしれません。内心では「誰か買ってくれないかな」と思っている可能性もゼロではありません。
隣地の購入の打診や交渉をするためには、不動産取引のプロであるハウスメーカーや建築会社に依頼することが最も安全です。もし販売中であれば、担当者同士でビジネス的なやり取りができますし、販売中でなくても、複数の不動産案を提示することで交渉の材料となります。
隣の土地を買うメリットは大きい!
この記事では、隣の土地を買うメリット・デメリットや買うまでの手順について、詳しく解説しました。
自分が土地を活用したいと考えるタイミングで、ちょうど隣地が売りに出されるということはめったにありません。そのため、本当に隣の土地を購入したい場合は、交渉も必要になるでしょう。
ぜひ、参考にしてみてください。
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