トリプルサッシを採用して後悔した事例7選を徹底解説！

トリプルサッシは後悔する？メリット・デメリットを徹底解説！

「トリプルサッシにしたい！」
「トリプルサッシって後悔する？」

家の断熱性能を上げるために、トリプルサッシを希望する方は多いです。

断熱効果が上がり、電気代も節約できることなど、メリットは多いです。しかし、デメリットも把握した上で採用しないと、後で後悔することになります。

この記事では、トリプルサッシのメリットや後悔した事例について、詳しく解説します。

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トリプルサッシとは？

引用：トリプルガラス(サッシ)の６つのデメリットとは?結露や寿命を解説 | ガラスお助け本舗

トリプルサッシとは、三重のガラスになっている窓のことです。

通常のガラスに比べると、約4～6倍の断熱性能があります。その理由として、3枚のガラスの間には2つの空気の層があります。空気の層には、下記の4種類のどれかが入ります。

・真空
・クリンプトンガス
・アルゴンガス
・空気

最も断熱性能が高いのが真空で、上から順番に断熱性能が落ちます。この層によって、外の熱を中に入れない効果があるのです。

トリプルサッシを採用するメリット

優れた断熱性能

トリプルサッシの最大の魅力は、非常に高い断熱性能です。

単板ガラスや複層ガラスと比べて、ガラスの層が多く、中間層には多量のガスが封入されているため、熱の伝わりを効果的に防ぎます。これにより、夏は室内が涼しく、冬は暖かく保たれ、年間を通じて快適な生活環境を実現できます。

光熱費の節約

トリプルサッシの優れた断熱性能は、室内の温度を安定させることで光熱費の節約に繋がります。

初期投資は高めですが、日常の電気代やガス代が減少するため、長期的にはコストパフォーマンスが向上します。特に電気料金が高騰している現在、家計の負担を軽減できる点は大きなメリットです。

結露防止効果

トリプルサッシは、ガラス層が多いことで結露の発生を抑える効果があります。

結露が少ない環境は、カビやダニの発生を防ぎ、健康的な住環境を維持するのに役立ちます。結露による健康リスクを考慮すると、トリプルサッシの採用は賢明な選択です。

優れた防音性能

トリプルサッシは断熱性能だけでなく、防音性能も高いです。

外部の騒音を効果的に遮断し、静かな室内環境を提供します。交通量の多い場所や静かな環境を求める家庭にとって、トリプルサッシは非常に有益です。音楽や映画を楽しむ家庭や、小さなお子さんがいる家庭にも最適です。

紫外線カット効果

トリプルサッシは、紫外線を効果的にカットする機能も備えています。

紫外線は肌や目に有害な影響を及ぼすだけでなく、家具やフローリングの劣化を早める原因となります。トリプルサッシを採用することで、室内の紫外線ダメージを抑え、住環境を保護できます。

高い防犯性能

ガラスの層が多いトリプルサッシは、防犯性能も向上しています。

簡単に破られないため、不審者の侵入を防ぐことができます。特に安全性を重視する家庭や、窓を多く設置する場合には、トリプルサッシの防犯性能が重要です。

補助金の利用

地域によっては、トリプルサッシの導入に対して補助金が支給される場合があります。

高性能な窓ガラスを設置できるだけでなく、補助金を活用して他の費用を賄うことができます。窓ガラスを選ぶ際には、事前に自治体の補助金制度を確認することをお勧めします。

トリプルサッシで後悔した事例4選

次に、トリプルサッシを採用して後悔した事例をご紹介します。

トリプルサッシで後悔した事例①「価格が高かった」

当然ですが、通常のガラスやペアガラスと比べると価格が高いです。ペアガラスと比較しても、1.5倍程度は予算が必要になります。

トリプルサッシで後悔した事例②「寿命が短い」

トリプルガラスの寿命は、10～30年と言われています。間に空気の層があり、ガスが抜けると効果が少なくなってしまいます。紫外線によるパッキンの劣化や、地震によるサッシの歪みなども考えらえます。

トリプルサッシで後悔した事例③「開け閉めが重い」

ガラスを3枚使用しているため、通常のガラスよりも重いです。高齢化して体力が衰えると、開け閉めが大変になるかもしれません。

トリプルサッシで後悔した事例④「防犯性は高くならない」

ガラスが3枚あるため、多少ガラスを割るのが大変ですが、大きな防犯対策にはなりません。

トリプルサッシで後悔した事例⑤「日射取得率の低下」

トリプルガラスは、日射取得率を低下させる特性があります。日射取得率とは、室内に取り込む太陽エネルギーの割合を示します。日射取得率が低いと、室内に日光が入りにくくなり、その結果、自然光による室温の上昇が抑えられます。

夏場は日射取得率が低い方がエアコンの効率が上がり、室内が快適に保たれますが、冬場には問題が生じます。通常なら太陽光で室内の温度を上げることができるのに対し、トリプルガラスではその効果が減少し、結果として光熱費が増加することがあります。

トリプルガラスの断熱性能は優れていますが、その一方で室内に取り込む光の量が減るというデメリットがあります。

トリプルサッシで後悔した事例⑥「内部結露の発生リスク」

トリプルガラスを使用すると、内部結露が発生するリスクが高まります。内部結露とは、壁の中や窓以外の見えない部分に結露が生じる現象です。これは、室内と外部の温度差が大きくなることで発生します。

結露は温度差が大きいほど発生しやすく、湿気は高温側から低温側へ移動します。ペアガラスのような性能が低い窓ガラスでは、窓ガラス自体に結露が生じますが、トリプルガラスの高い断熱性能により、ガラス表面には結露がつきません。そのため、結露は窓以外の壁内部に移動しやすくなります。

特に、施工精度が低い壁では内部結露が発生しやすくなり、家の耐久性を大幅に低下させる原因となります。断熱性能の高い家ほど、壁の構成や施工の品質が重要です。

トリプルサッシで後悔した事例⑦「窓の種類が限られる」

トリプルガラスには、サイズや開閉方法のバリエーションが少ないというデメリットもあります。

一般的には、間取りや光の取り入れ方に応じて窓の種類を選びますが、トリプルガラスの場合、設置できる窓の種類が限られているため、間取りの自由度が制約されることがあります。

さらに、希望する用途に合った窓が選べない可能性もあり、トリプルガラスを導入する際にはその点も考慮する必要があります。

トリプルサッシで後悔しないための注意点

交換コストを事前に把握する

トリプルサッシを導入して後悔しないためには、まず交換コストを事前に把握しておくことが重要です。

トリプルサッシは通常の窓よりも厚みがあるため、窓枠やサッシ自体を交換する必要があります。これにより、通常の窓交換以上に費用がかかる可能性があります。そのため、予算を超えるコストに驚かないよう、前もって詳細な見積もりを取ることが大切です。

以下はトリプルサッシの交換にかかる費用の目安です。

DIYで交換する場合、サッシの購入費のみで済みますが、費用は5万～26万円と高額になることがあります。業者に依頼する場合、窓ガラスの交換となり、窓ガラス代とサッシ代、工賃を合わせて2万5000円～6万円程度の費用がかかります。窓枠自体をリフォームで交換する場合は、25万円以上のコストが発生するため、予算を確認しておくことが重要です。

交換費用を抑えるためには、複数の業者に見積もりを依頼し、最適な業者を選ぶことがポイントです。ただし、見積もり額だけでなく、業者の実績や口コミも確認し、信頼できる業者に依頼することが大切です。

補助金の利用可否を確認する

トリプルサッシを導入する前に、補助金の利用が可能かどうかを確認しておくことも重要です。

断熱性能を向上させるリフォームや新婚・子育て世帯の住宅購入・リフォームには、補助金が支給される場合があります。これにより、リフォーム費用の一部を補助金で賄うことができ、経済的に大きなメリットがあります。場合によっては、リフォーム費用を数百万円も補助してくれる制度も存在します。

補助金制度は自治体によって異なるため、トリプルサッシを導入する前に自治体のホームページなどで詳細を確認しましょう。

トリプルサッシは検討すべき

引用：ユニラックス 木製トリプルサッシ – オーガニックスタジオ新潟

この記事では、トリプルサッシのメリットや採用して後悔した事例をご紹介しました。

トリプルサッシは、価格は高いものの断熱性向上・光熱費の節約などメリットが大きいです。検討する価値がある設備で、補助金も出るとなお良いですね。

ぜひ、参考にしてみてください。

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