ヤブランを植えてはいけない理由を徹底解説！
「庭にヤブランを植えたい！」
「ヤブランを植えてはいけないって本当？」
夏になると青紫の花を咲かせるヤブランは、ラベンダーに似た特徴を持ち、和風庭園などでもよく見られます。ヤブランは頑丈で育てやすいですが、植えてはいけないという方も多いです。
この記事では、ヤブランの特徴や植えてはいけない理由について、詳しく解説します。
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ヤブランとは？
ヤブランは、日本全国の森林の床などでよく見かけられる、常緑の多年草です。ほぼ一年中同じ姿を保ち、非常に頑丈で手入れが簡単なため、緑化や造園の植栽材として広く利用されてきました。
ヤブランは耐寒性と耐暑性が強く、日陰から日当たりの良い場所まで、幅広い環境に適応することができます。また、病気や害虫の被害もほとんど見られず、土壌の質にもあまりこだわりません。
花や葉がスタイリッシュ
ヤブランは青や白の鮮やかな花を咲かせ、その葉も庭園のアクセントとしてオシャレで素敵です。美しい花や葉、そして実もつくことから、ヤブランは一年中庭で楽しむことができる魅力もあります。
このため、庭の空いたスペースを有効活用し、ヤブランをワンポイントとして配置することで、家庭で育てる方にも人気があります。
どんな気候でも安定して成長する
ヤブランは寒暖の差や乾燥にも強く、ほとんど害虫の発生もありませんので、庭に植えっぱなしにしておくことができます。
さらに、ヤブランは日当たりの良い場所では美しい花を咲かせ、日陰では葉が美しく成長するため、どんな場所に配置しても安定して成長します。
ヤブランを植えてはいけない理由4選
次に、ヤブランを植えてはいけない理由を解説します。
ヤブランを植えてはいけない理由①「繁殖力が高く根詰まりしやすい」
ヤブランを植えてはいけない理由の一つは、その繁殖力の高さにより根詰まりしやすくなることです。ヤブランは地植えすると、何年も育つことができる多年草です。
根の成長が非常に早く、環境や土壌の状態があまり良くなくても、どんどん根を伸ばしてしまいます。土壌の条件をあまり選ばないという特徴は利点ですが、地植えの場合は注意が必要です。
成長したヤブランの株は大きくなるにつれて根も太く固くなってしまい、取り出すことや根を分割することが非常に困難になります。
ヤブランを植えてはいけない理由②「ペットにとって危険な成分を含んでいる」
ヤブランは、サポニンと呼ばれる犬や猫などのペットが摂取すると危険な成分を含んでいます。
犬や猫が大量のサポニンを摂取すると、消化不良・下痢・嘔吐などの症状を引き起こす可能性があります。ペットがいる家庭でヤブランを植える場合は、近づけない場所に植えることが重要です。
ヤブランを植えてはいけない理由③「霜によって枯れる可能性がある」
関東以南の地域では防寒対策をする必要はありませんが、関東以北の地域では防寒対策をしないと霜により葉が損傷する可能性があります。
寒冷地では損傷した箇所から枯れてしまったり、花が咲かなくなるリスクがあるため、防寒対策をしない場合はヤブランの植え付けは避けるべきです。もし寒冷地でヤブランを育てたい場合は、霜が降りないようにカバーをかけたり、場所を移動させるなどの防寒対策を行って適切にケアする必要があります。
ヤブランを植えてはいけない理由④「鳥が実を食べに来る」
ヤブランは8月から10月にかけて美しい紫色の花を咲かせ、その後に黒紫色の実を付けます。しかし、その実を鳥が食べに来る可能性があります。
実は実際にはほとんど食べられる部分がない種ですが、ヒレンジャクやキレンジャクなどの鳥が時々実を食べにやってきます。鳥の糞害が発生しやすいため、注意が必要です。
ヤブランを植える場合の注意点3選
次に、ヤブランを植える場合の注意点をご紹介します。
ペットの届かない場所にヤブランを植える
ヤブランをペットのいる家庭で育てる場合は、ペットがヤブランを食べないように注意が必要です。
ヤブラン自体は猛毒の植物ではありませんが、ペットが舐めたり口に含んだりしないようにするために、ヤブランをペットの届かない場所に植えるか、安全な環境を確保することが重要です。
根詰まりする前に株分けをする
ヤブランは根張りが強く、根詰まりしやすい性質を持っています。そのため、株が大きくなりすぎて抜けなくなる前に、株分けを行って株を小さく保つことが重要です。
鉢植えでは根詰まりに気づきやすく、元気がなくなる兆候が早いですが、地植えでは気づきにくいです。根詰まりが起こるとヤブランの葉の色が悪くなり、見た目も良くありません。
種ができる前に花茎を切る
ヤブランの増殖を防ぐためには、種ができる前に花茎を切ることが重要です。
ヤブランの実は種そのものであり、実際に食べられる部分はほとんどありません。実の外皮を剥くと、すぐに白い種が現れます。そのため、実が成熟してから摘むのは遅すぎる場合があります。
また、鳥がヤブランの実を食べて他の場所に種や含まれた糞を落とすこともありますので、花が咲いたら早めに花茎を切り取ることが重要です。
ヤブランは育てやすい！
この記事では、ヤブランの特徴や植えてはいけない理由について、詳しく解説しました。
適切な場所を選べば、ヤブランの栽培は非常に簡単です。土壌や肥料に特別なこだわりは必要ありませんし、病害虫に悩まされることもありません。
ぜひ、参考にしてみてください！
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