Z空調はカビが生えやすい？
ヒノキヤグループが採用している全館空調システム「Z空調(絶空調)」。俳優の斎藤工さんがCMに出演し、一気に知名度が上がりました。
実際に、Z空調の全館空調は他のハウスメーカーと比べても性能がよく、人気の設備となっています。しかし、これまで全館空調システムの家に住んだことがない方がほとんどですので、「カビが生えやすいんじゃないか」「メンテナンスが大変なんじゃないか」といった不安を持つのです。
この記事では、Z空調の性能やメンテナンスについて、詳しく解説します。
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Z空調とは？
Z空調という名称は、絶好調とかけているのだと思います。
Z空調は、各部屋にエアコンのような冷暖房設備があるのではなく、1つの空調機器で家中すべての部屋の温度調整を自動で行ってくれる設備です。
24時間換気も自動で行ってくれますし、空気清浄フィルターを通じてキレイな空気を外から取り込んでくれます。
Z空調を取り入れることで、各部屋のエアコンは必要なくなります。また、どの部屋や廊下にいっても快適な室温に保たれており、家から帰ってきたら暖かな部屋が待っているのです。
Z空調はカビが生えやすいのか？
Z空調は性能が良い反面、カビが生えやすいのではないか、いずれは空気清浄機能も落ちるのではないかといった懸念を持つ方が多いです。
まず多くの方が心配するカビについてです。カビはどこの空気にも浮遊していますが、湿度・温度・栄養がないと増えません。
Z空調は全館空調システムですので、家の中を一定の温度に保ちます。また、これはデメリットでもありますが、24時間換気を行っているため部屋の中が乾燥しやすいのです。
つまり、カビが増殖するにはジメジメした環境が必要ですが、Z空調は湿度が上がる心配はあまりありません。カビに関しては、あまり心配しなくて大丈夫です。
ダクトの中が心配という方もいらっしゃいますが、むしろ24時間換気のため全くジメジメしていません。常に外の風が入るので、ジメジメする環境にはならないです。
カビが発生しやすい条件とは？
カビが発生する主な原因はホコリや汚れ
カビが発生する場所のイメージとしてはジメジメしていて不衛生な場所を思い浮かべると思います。まさにその通りで、カビは不衛生な場所にあるホコリや汚れを食べて養分にして広がっていきます。
そのため、長い間掃除をしていない空間やエアコンフィルターなどはカビの餌場となってしまいます。定期的な清掃と空気の循環を保つことが、これらの環境を防ぐためには不可欠です。
カビの活動する湿度
カビの発生・増殖には、湿度も大きく関係しています。カビが活発に活動するには70%程度の湿度が必要です。
人間が快適に暮らせる湿度が40%~60%と言われているので、少しジメジメするなーと感じたらカビが活発になる環境になっていると言えます。日本は湿気の多い国なので、年中カビの発生に気をつける必要がありますが、特に6月〜9月の夏時期は要注意が必要です。湿度管理には除湿器の利用や適切な換気が効果的です。
カビにとって快適な温度
湿度ともに温度もカビの発生に大きく関わってきます。カビが活動できる温度は0℃〜40℃と広めの範囲ですが、もっとも活発になるのが20℃〜30℃と人間が快適に過ごせる温度と同じです。
同じ生き物として、快適な環境も似ていますね。これは家庭内で温度がこの範囲にある場合、湿度管理と合わせてカビが生えやすい状況が整っていることを意味します。夏場の冷房や冬場の暖房を適切に使用し、カビの繁殖を抑えるための環境を整えることが大切です。
Z空調がこんな場合はカビの可能性がある
結露している
Z空調の吹き出し口やフィルター部分に結露が見られる場合、これはカビの成長に最適な環境が形成されている可能性があります。
室内の設定温度が外気温よりもかなり低い場合、冷たい空気と暖かい空気が接触して水滴が発生します。この水滴がZ空調の内部で持続すると、湿度が高くなりカビが生えやすい状態になります。
例えば、外気温が32度の場合に室内を20度に設定していると、冷気の流れる吹き出し口周辺で水蒸気が凝結し、結露が発生します。この結露は、カビの栄養源となり得ます。したがって、Z空調の設定温度には気を付け、適切な温度設定を心がけることが重要です。
ダクトから臭い空気が出る
Z空調のダクトから不快な臭いがする場合、それはカビやバクテリアが原因である可能性が高いです。
Z空調が外気を取り込むシステムの場合、外部からの微生物が内部に侵入しやすくなります。通常、空調システムはフィルターを通じて空気を清浄化しますが、フィルターが詰まったり、メンテナンスが適切でない場合、カビの発生が促進されることがあります。
臭いが気になる場合は、まずはフィルターの清掃や交換を行い、さらにダクト内部の点検も考慮すると良いでしょう。ダクト内に湿度が高く、結露が見られる場合は、それがカビの発生源になっている可能性があります。定期的な清掃と適切な湿度管理が、Z空調を清潔で快適に保つ鍵です。
フィルターのメンテンナンスが重要
Z空調は、フィルターのメンテナンスはしっかり行いましょう。
フィルターにホコリが溜まってしまうと、空気の流れが悪くなることで冷暖房効率が落ちます。キレイな空気を維持するためにも、フィルター交換は必ず行ってください。
フィルター交換の時期ですが、年に2回程度で問題ありません。1年中24時間つけっぱなしの全館空調システムですが。フィルターボックスがあるため年2回だけで良いのです。
このフィルターボックスが、ホコリ・チリ・虫・花粉などを取り除いてから本体に空気が送られます。そのため、フィルターがあまり汚れないのです。
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