スタイロフォームとは?使い方・厚み・断熱性能などを解説!
家を建てる上で、快適に過ごすために重要な建材が「断熱材」です。
断熱材と工法で、その家の断熱性能は決まります。長く住む家なので、断熱性能の良し悪しは生活に大きく関わってきます。簡単に言うと、夏は涼しくて冬は暖かくしてくれます。
しかし、断熱材をしっかりと検討しない方が多く、後悔するケースが頻繁に見られるのです。今回は、断熱性能が高い「スタイロフォーム」という建材について、詳しく解説します。
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スタイロフォームとは?
スタイロフォームとは、発泡プラスチック系といわれる種類の断熱材です。スタイロフォームは商品名で、一般的には「押出し発泡ポリスチレン」と呼ばれます。
発泡スチロールは、一般名で「ビーズ法発泡ポリスチレン」と呼ばれています。スタイロフォームは、発泡スチロールと非常によく似ており、同じ材質を使った断熱材です。
スタイロフォームは、発泡スチロールを進化させた建材と認識しておきましょう。
断熱材の性能ランキング
断熱材ごとに毎日温度を計測し、断熱材の温度性能を順位付けしたのが下記のランキングとなります。
1位 スタイロフォーム(60) 24.80℃
2位 グラスウール(100) 25.22℃
3位 ロックウール(60) 25.43℃
4位 サーモウール(110) 25.64℃
5位 外断熱エアサイクル(50) 25.85℃
6位 木材 25.91℃
7位 土壁 26.02℃
8位 セルロースファイバー(105) 26.09℃
9位 外断熱フェノールフォーム(45) 26.35℃
10位 発泡ウレタン(105) 26.47℃
11位 隙間あり断熱 26.82℃
12位 遮熱断熱材 27.12℃
様々な断熱材の中でも、スタイロフォームはランキング1位となっています。断熱性能で選ぶのであれば、スタイロフォームが最もオススメです。
スタイロフォームの特徴
スタイロフォームの特徴について、詳しく解説します。
断熱性能
スタイロフォームは熱伝導率がとても低く、断熱性能は抜群です。断熱材として優れているのは、注入されるガスが外気との温度差にクッションのような役割を果たしているためです。
断熱材として、壁・床下・ユニット下・屋根などに使われます。
耐久性
スタイロフォームは、施工してから20年が経過しても、同等の断熱効果があります。他の断熱材に比べると、断熱性能が良いだけでなく耐久性も抜群です。
耐久性が高いのは、これから何十年も住む家を建てる場合にはとても重要です。耐久性が高い理由として、耐水性に優れている点も挙げられます。結露などの水滴を吸収しないので、カビなども繁殖を防ぎます。
硬さ
スタイロフォームは発泡スチロールの一種で、中にガスが入っているため空洞があります。ですので、硬さは全くなく、家庭用のカッターでもかんたんにカットすることができます。
カットしやすいのは、施工時に断熱材を敷き詰めることが簡単に出来るので、職人さんにも好まれる建材となっています。
厚み
厚みについては、スタイロフォームを製造している会社で基準を設けています。
例えば、関東圏における木造住宅の場合、最低で床は30mm以上、外壁は50mm以上、屋根などの厚みが必要な部分は130mの厚みとなります。
防音性
スタイロフォームは、防音効果はありません。防音室を作りたいという方は、もっと中身の詰まった建材をオススメします。防音室でよく使われるのは、石膏ボードという建材です。
重さ
発泡スチロールの一種ですので、とても軽い建材です。これだけ軽いにも関わらず、ここまでの断熱性と耐久性があるのです。
スタイロフォームの使い方
スタイロフォームの使い方として、壁・床下・ユニット下・屋根が一般的です。
その中でも、スタイロフォームは床下など基礎の断熱材として優れています。下は湿気が多く発生するため、耐水性も高いスタイロフォームが優れているのです。
断熱材としてよく使われるグラスウール・ロックウールは、スタイロフォームよりも断熱性は低いですが安いです。うまく使い分けることが重要です。
まとめ
今回は、スタイロフォームの特徴・断熱性能・使い方などをご紹介しました。
一般的なハウスメーカーでは、グラスウールやロックウールを勧められることが多いです。しかし、住みやすい家を実現するためには、断熱材の断熱性能と耐久性は非常に重要です。
少し高くなりますが、長い目で見ると私はスタイロフォームをオススメします。ぜひ、この記事を参考にしてみてください。
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