太陽光発電をおすすめしない理由を徹底解説!
「太陽光発電って設置した方がいいの?」
「おすすめしない理由って何?」
太陽光パネルの設置に関しては、賛否両論が存在しています。多くの方々が一度は太陽光パネルを設置するかどうか迷っています。
太陽光パネルの設置には投資の要素も関わっており、専門家の中には設置をおすすめする方もいれば、逆におすすめしない方もいます。意見は分かれています。
この記事では、太陽光発電をおすすめしない理由について、詳しく解説します。
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太陽光発電をおすすめしない理由8選
それでは、太陽光発電をおすすめしない理由について、詳しく解説します。
太陽光発電をおすすめしない理由①「投資対効果が低い」
現在、太陽光パネルを投資と捉えると、収益性はあまり高くありません。太陽光パネルによる発電で得られる売電収入は、設置年によって決まります。かつては1キロワット当たり40円台だった売電価格も、現在では20円台まで下がり、ほぼ半分にまで減少しています。
太陽光パネルの性能は以前より向上し、耐久性も高くなり、パネルや施工の価格も安くなりましたが、それでも収入が半分になるというのは非常に厳しい状況です。さらに、国や自治体からの補助金もほぼ終了してしまいました。
太陽光発電をおすすめしない理由②「家のデザインや周辺環境に制限がかかる」
太陽光パネルを設置することで、家に制限がかかります。これは、太陽光パネルの設置に必要な条件として、家のデザインと周囲の環境の両方に制約があるためです。
家のデザインや間取りには制約が生じます。太陽光パネルの性能を最大限に引き出すためには、屋根に設置する際に南側に向け、30度の角度を保つ必要があります。しかし、実際に試してみると、家のデザインや間取りにかなりの制限が生じます。
不自然なデザインになったり、自由な間取りができなくなったりするため、太陽光パネルのために我慢しているような状況になります。逆に、家のデザインや間取りを優先すると、太陽光パネルを望む方向や角度で設置できなくなり、どちらの要素も満足させることは非常に難しいと言えます。
さらに、家を建てる周囲の環境にも制約があります。
太陽光パネルは、電柱や電線、隣の家の影など周囲の環境によっても制限が生じます。太陽光パネルは、つながったパネルの中の1枚でも影ができると、全体の発電量が低下するという弱点があります。そのため、太陽光パネルを設置する際には、周囲に影を作る要素がないか十分にチェックする必要があります。
土地を購入して家を建てる場合、価格やエリアだけでなく、環境も確認しなければなりません。さらに、影のない環境の土地を見つけたとしても、後から家や電柱が建てられて影が生じる可能性もあるため、完全に周囲の環境の制約をなくすことは不可能です。
太陽光発電をおすすめしない理由③「耐震性の問題」
太陽光パネルの設置は、家の耐震性にわずかな不利をもたらす可能性があります。地震による家の倒壊では、通常、1階部分が崩壊するケースが多いのですが、その理由は2階や3階、そして屋根の負荷が全て1階にかかっているからです。
もし太陽光パネルを設置する場合、パネルの種類にもよりますが、約300キログラム近い重さが屋根に加わることになります。その結果、何もない屋根の家と比較して、耐震性が不利になることは明らかです。
太陽光発電をおすすめしない理由④「メンテナンスの費用がかかる」
太陽光パネルにはパワーコンディショナーと呼ばれる装置が付属していますが、これは約10年から15年で寿命に達し、交換が必要となります。パワーコンディショナーの交換には、おおよそ20万円前後のメンテナンスコストがかかります。
さらに、万が一の事態に備えて、太陽光パネルの火災保険に加入する必要もあり、保険料も負担しなければなりません。最終的には、太陽光パネルを撤去する場合には、屋根から取り外したり処分したりする費用も発生します。実際には、太陽光パネルの取り外し作業で屋根が損傷し、余分な修理費用がかかる場合もあるようです。
また、屋根材の耐久性は約10年から30年程度ですが、塗装や屋根材の交換を行う際には、太陽光パネルを一時的に取り外し保管するための費用も発生します。
太陽光発電をおすすめしない理由⑤「家の性能に資金を投入する方が効果的」
太陽光パネルで電力を生成することよりも、家のエネルギー消費を減らすことに資金を投じる方が効率的であり、地球環境にも良い影響を与えます。
たとえば、太陽光パネルにかかる費用を断熱性能や気密性能の向上に充てると、エアコンの効果が高まり、光熱費を節約できるという利点が生まれます。太陽光パネルで電力を生成しても、断熱性能が低く高い電力消費が発生する場合は、本来の目的を果たす意義は乏しいでしょう。
そのため、まず断熱性能などを向上させることが重要であると言えます。
太陽光発電をおすすめしない理由⑥「引っ越しの可能性」
太陽光発電を導入する場合、引っ越しの予定がある場合は、新しい住居に太陽光発電を設置することはおすすめできません。移設には、約50〜100万円の費用がかかる可能性があります。さらに、一部の太陽光発電システムでは、移設によってメーカーの保証が無効になる場合もあります。
引っ越しを考えている場合は、費用や保証の観点から太陽光発電を導入しない方が良いでしょう。賃貸物件の場合は、家賃に太陽光発電の費用を上乗せすることができるため、その点を検討する余地があります。
太陽光発電をおすすめしない理由⑦「施工不良のリスク」
信頼できない施工業者を選んでしまうと、施工不良による雨漏りや電気系のトラブルのリスクが生じる可能性があります。また、メーカーが定める施工基準を満たさない工事を受けると、メーカーの保証対象外になる場合もあります。
太陽光発電をおすすめしない理由⑧「シミュレーション通りにいかないこともある」
太陽光発電の導入にあたり、予想される収益をシミュレーションして参考にすることが一般的です。しかし、実際の収益とシミュレーション結果が異なる可能性があります。たとえば、太陽光発電システムが災害などで故障する場合が考えられます。
また、太陽光発電の販売業者によっては、収益を過大に誇張してシミュレーションを行っている場合もあります。信頼できる販売業者かどうかを慎重に検討する必要があります。
太陽光発電をつけない方がいいケース3選
次に、太陽光発電をつけない方がいいケースを解説します。
屋根が小さい/複雑な形状
屋根が小さくてまたは複雑な形状をしている場合、設置可能な容量が制限され、初期費用を回収することができない可能性があります。これらの条件が該当する場合は、事前の現地調査結果を基に、初期費用の回収可能性を慎重に判断する必要があります。
日照時間が短い地域
日照時間が短い地域に居住している場合も同様に、発電量が少なく初期費用を回収できない可能性があります。
隣人との関係が悪い
隣人との関係が悪い場合、太陽光発電の設置によって近隣でトラブルが発生する可能性があります。例えば、太陽光パネルの光が反射して隣人にとってまぶしいといった理由です。太陽光発電を設置する際には、隣人との関係にも十分な注意を払う必要があります。
太陽光発電をつけても良いケース3選
次に、太陽光発電をつけても良いケースについて解説します。
初期費用が抑えられる
初期投資を抑えることができれば、太陽光発電は利益が期待できます。
太陽光パネルを設置する際には、火災保険、メンテナンスコスト、パワーコンディショナーの交換費用、最終的な撤去費用、劣化による発電効率の低下などを考慮したシミュレーションが重要です。これらの要素を考えると、初期投資を抑えることができない場合、なかなか経済的にプラスにならないことが多いです。
私の場合、高性能な家であること、周囲の環境が適していること、そして設置費用を低く抑えることのすべてをクリアし、シミュレーション結果もプラスになることが分かったため、太陽光パネルの設置を決めました。
基本的に、太陽光パネルは環境に優しくエコな選択肢ですが、設置する前に経済的な面でもプラスになるかどうかをしっかり確認することが重要です。
新築時に設置する
太陽光パネルは新築時に設置することをおすすめします。
太陽光パネルを導入する場合、後からの取り付けでは家の形状によって設置が難しかったり、足場代が増えるなど、費用が高くなる可能性もあります。また、後からの取り付けでは配線が露出して見た目が悪くなることもありますので、できる限り新築時に太陽光パネルを設置することをおすすめします。
自宅の電力需要に合わせた太陽光パネルを設置する
太陽光パネルを設置する際には、自宅の電力需要に合わせたサイズのパネルを選ぶことをおすすめします。
多くのパネルを設置するよりも、自宅の消費電力をまかなうためのパネルを選ぶ方が良いです。一般的な家庭では、4キロワットから6キロワット程度のパネルが適切だと考えています。私の家も、約6キロワットの太陽光パネルを設置しています。
余剰電力の売電価格は1キロワット当たり20円台に過ぎませんが、自家消費する電力に活用する場合は1キロワット当たり30〜40円程度に相当するため、投資効果が高くなります。
また、蓄電池については、現在は価格が高く、電気自動車を使って充電する方法もまだ実用的ではありません。しかしこの先、価格が下がり使い勝手が向上すれば、太陽光パネルとの組み合わせによる潜在的な可能性が広がると考えられます。
設置する明確な根拠がないと必ず後悔する
この記事では、太陽光発電をおすすめしない理由について、詳しく解説しました。
太陽光パネルの設置には、タイミングや環境などが関与するため、一概に「付けるべきか、付けないべきか」と明確な答えは存在しません。最も避けたいのは、他の人や営業担当者からの勧めで、明確な根拠もなくただ付けてしまい、後悔するパターンです。
ぜひ、参考にしてみてください。
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