生ゴミ処理機で実際に後悔した事例を徹底解説!
「生ごみ処理機を設置したい!」
「実際に設置している人の意見を聞きたい」
最近の注文住宅では、新築時に生ごみ処理機を設置する家庭が増えました。家庭内のゴミを減らし、生ごみによる臭いや虫の問題が解決できるため、人気の設備となっています。
この記事では、生ごみ処理機のメリットや設置して後悔した事例について、詳しく解説します。
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生ごみ処理機とは?
生ごみ処理機は、家庭内で生ごみを処理し、その量を減少させる機械です。微生物や熱風を利用して、ごみを分解し、コンパクトに圧縮してくれます。
いつでも処理ができるため、家庭内で生ごみが溜まりにくく、生ごみの臭いも軽減されます。
生ごみ処理機は、さまざまなタイプがあります。屋外に設置する大型のものから、キッチンに馴染むコンパクトなものまで、自分の家に合った機器を選びましょう。
一部の生ごみ処理機は、処理したカスを堆肥として再利用できるタイプもあります。したがって、家庭菜園やガーデニングを行っている人にとって重宝します。
また、生ごみ処理機の使用により、家庭から出るゴミの量が減少するため、一部の自治体では生ごみ処理機の購入に対して補助金制度があります。
生ごみ処理機のタイプ別特徴
次に、生ごみ処理機をタイプ別に紹介します。
乾燥式
乾燥式の生ごみ処理機は、温風を利用して生ごみの水分を蒸発させることで処理を行います。髪をドライヤーで乾かすようなイメージです。
「乾燥式のメリット」
・ほぼ無臭である
・コンパクトな機種が多く存在する
・処理速度が速い
乾燥式の生ごみ処理機は、処理中の臭いがほとんどなく、サイズもコンパクトなため、キッチンに設置して使用したい方におすすめです。生ごみは主にキッチンで発生するため、キッチンに生ごみ処理機を置くことで、家事の流れもスムーズになります。
「乾燥式のデメリット」
・電気代がかかる
・モーター音がする
・メンテナンスが頻繁に必要
・一部の生ごみは投入できない
乾燥式の生ごみ処理機は電力で動作するため、電気代がかかり、モーター音も発生します。ただし、電気代はテレビ程度の範囲であり、冷蔵庫などもモーター音がすることを考慮すると、大きなデメリットではありません。
メンテナンスの頻度によるデメリットの感じ方は、人それぞれです。主なメンテナンスはバスケットやパッキンの洗浄で、目安としては1週間から1ヶ月に1回が推奨されます。ただし、汚れがこびりつくことは少ないため、基本的には簡単な水洗いで対応できますが、手間がかかると感じる人もいるでしょう。
「乾燥式がおすすめな人」
・キッチンに生ごみ処理機を置きたい人
・多少の電気代負担が問題ではない人(1日数十円程度)
・1週間から1ヶ月に1回のメンテナンスが可能な人
最も重要なのは、「キッチンに生ごみ処理機を置きたい人」です。バイオ式やハイブリッド式の生ごみ処理機は、キッチンに設置できない機種も多いです。
バイオ式
バイオ式の生ごみ処理機は、微生物の働きによって生ごみを分解して処理します。
「バイオ式のメリット」
・電気代がかからない機種が多い
・処理後に高品質な堆肥ができる
・メンテナンスの手間が少ない
・あらゆる種類の生ごみを投入できる
バイオ式の生ごみ処理機に関して、最も評価される点は堆肥の質です。微生物による分解処理の結果、処理後には肥沃な腐葉土のような堆肥が生成されます。
ただし、電気代には注意が必要です。バイオ式の生ごみ処理機は攪拌(かくはん)が必要であり、手動で行う機種と電動で行う機種が存在します。電動方式でも乾燥式よりは電気代は低くなることが多いですが、完全にゼロではありません。
「バイオ式のデメリット」
・処理中に強いニオイが発生する
・本体のサイズが大きい
・処理に時間がかかる
バイオ式の生ごみ処理機は処理中に強いニオイが発生し、本体のサイズも大きいため、基本的には室内に設置することはできません。近隣住民とのトラブルを避けるためにも、アパートやマンションではベランダへの設置も避けるべきです。
また、微生物による分解の仕組み上、生ごみの完全な処理には数時間ではなく数日から1週間程度の時間を要することもデメリットと言えます。
「バイオ式がおすすめな人」
・屋外への設置が可能な方
・高品質な堆肥を望む方
バイオ式の生ごみ処理機は、戸建て住宅にお住まいで、畑や庭で堆肥を使用したい方におすすめです。逆に、マンションやアパートなどの集合住宅に住んでいる方や、堆肥の利用を必要としない方には乾燥式やハイブリッド式がおすすめです。
ハイブリッド式
ハイブリッド式の生ごみ処理機は、温風による乾燥と微生物による分解を組み合わせて、生ごみを処理します。
「ハイブリッド式のメリット」
・ニオイがほぼない
・メンテナンスの手間が少ない
・処理後に高品質な堆肥が得られる
ハイブリッド式は、乾燥式とバイオ式の良いところを組み合わせたタイプです。処理中のニオイがほぼなく、高品質な堆肥が生成されます。
「ハイブリッド式のデメリット」
・価格が高い
・サイズが大きい
・電気代がかかる
ハイブリッド式のデメリットは、価格とサイズです。
乾燥式やバイオ式の生ごみ処理機は、一般的に2万円から8万円程度の価格帯が多いですが、ハイブリッド式は10万円以上となります。また、ハイブリッド式は一人暮らし向けの冷蔵庫くらいの大きさがあるため、キッチンのスペースに余裕がない家庭には不向きかもしれません。
「ハイブリッド式がおすすめな人」
・機能を重視しても構わない方
・キッチンにスペースが余っている方
ハイブリッド式の生ごみ処理機は、コストよりも機能を重視したい方におすすめです。また、サイズは大きいですが、室外設置が可能な機種もありますので、キッチン周りのスペースも必要です。
生ごみ処理機を設置するメリット4選
次に、生ごみ処理機を設置するメリットをご紹介します。
ごみの削減
生ごみは燃えるごみの中で約40%を占めています。もし生ごみが完全に処理されるならば、燃えるごみの量は2/3以下になります。
ごみ有料化が進んでいる地域では、経済的な節約につながります。また、ごみ袋が軽くなることでごみ捨ての手間も軽減されます。
生ごみ臭が軽減される
乾燥式やハイブリッド式の生ごみ処理機を使用することで、キッチンに置いてもほとんど気にならないほど生ごみの臭いが軽減されます。
一方、バイオ式の生ごみ処理機は強い臭いがするため、室内には置けませんが、発酵臭のような不快感は生じません。特に夏など、生ごみの腐敗が進みやすい時期には、このメリットが嬉しいです。
コバエの発生が抑えられる
生ごみ処理機を利用することで、生ごみを露出したまま放置する必要がなくなります。そのため、コバエの発生も抑えられます。
コバエは不快なだけでなく、キッチンに雑菌を持ち込む恐れもあるため、生ごみ処理機を使用しない場合でも、コバエ対策を行う必要があります。
汁やヌメヌメが軽減される
生ごみを捨てる際に発生する汁や三角コーナーのヌメヌメは、多くの人にとって不快なものです。
特に乾燥式やハイブリッド式のキッチンにおける生ごみ処理機では、生ごみが出た瞬間に処理されるため、汁やヌメヌメに触れる必要がありません。
生ごみ処理機を設置して実際に後悔した事例5選
次に、生ごみ処理機を設置して実際に後悔した事例をご紹介します。
生ごみ処理機で後悔した事例①「購入費用や運営コストが必要」
生ごみ処理機を設置する場合、購入費用や運営コストが掛かります。
生ごみ処理機の本体価格は、一人暮らし向けのものであれば2万円から始まり、ファミリーサイズのものでは4万円以上になるでしょう。運営コストとしては、電気代やバイオ基材の交換費用などが挙げられます。月に1,000円程度かかることもあります。
生ごみ処理機で後悔した事例②「定期的なメンテナンスが必要」
生ごみ処理機には、定期的なメンテナンスが必要です。
「乾燥式」
・バスケットの洗浄(1週間〜1ヶ月ごと)
・フィルターの交換(3〜6ヶ月ごと)
「バイオ式」
・基材の交換(3〜6ヶ月ごと)
「ハイブリッド式」
・フィルターの交換(3〜6ヶ月ごと)
・基材の交換(3〜6ヶ月ごと)
乾燥式の場合、バスケットの洗浄が必要となりますが、これは乾燥式ならではのデメリットです。水洗いで簡単にきれいにすることができる機種を選ぶと、手間を減らすことができます。
バイオ式やハイブリッド式の場合、フィルターや基材の交換が必要ですが、これらは比較的長い周期で行われますので、日々の手間はそれほど多くありません。むしろ、忘れないように注意する必要があります。
生ごみ処理機で後悔した事例③「一部の機種では骨や卵の殻を処理できない」
一部の生ごみ処理機では、骨や卵の殻、貝殻などの硬い生ごみを処理することができません。
主に、乾燥式やハイブリッド式の生ごみ処理機にこの制限があります。一方、バイオ式の生ごみ処理機は基本的に骨や卵の殻などを投入しても問題ありません。また、乾燥式の機種では、硬い生ごみを処理できるように改良されているものもあります。
生ごみ処理機で後悔した事例④「バイオ式は室内に設置できない」
バイオ式の生ごみ処理機の中には、処理中に強いニオイが発生する機種が多く、基本的には室内に設置することはできません。
ただし、このニオイは生ごみの不快な臭いではなく、酸っぱいような発酵臭が主なものです。ぬか漬けを作る際のぬか床のようなイメージに近いかもしれません。個人によっては気にならないかもしれません。
ニオイに敏感な方や、キッチンにニオイの出るものをできるだけ置きたくない方にとってはデメリットとなるでしょう。
生ごみ処理機で後悔した事例⑤「稼働時には音が出る」
電動の生ごみ処理機を稼働させると、モーターの音が聞こえます。しかし、その音量は冷蔵庫と同程度であり、キッチンに置いても気になるほどではありません。
また、乾燥式の生ごみ処理機は温風を出して乾燥するため、ドライヤーのようにうるさいのではないかと心配する方もいるかもしれませんが、心配ありません。
乾燥式の生ごみ処理機は、ドライヤーとは異なり、ゆっくりと温めて乾燥させる仕組みです。風量や風圧もドライヤーと比べて穏やかなため、音量も小さくて済みます。
自治体によっては助成金がある
この記事では、生ごみ処理機のメリットや設置して後悔した事例について、詳しく解説しました。
自治体によっては、生ごみ処理機の購入に対して助成金が提供されており、これにより2万円から3万円ほどお得に購入することができる可能性があります。購入する際には、必ず調べておきましょう。
ぜひ、参考にしてみてください。
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